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Co-Activeコーチングをお試しで受けたら自分が本当にやりたいことがわかった

Co-Activeコーチング?何それ?から始まった

最近、「コーチング」について耳にする機会が増えてきました。「あー、ティーチングじゃなくてコーチングもやっていこう、っていうアレね。大事ですよね」くらいに捉えていたのですが、どうも話をきいてみると私が知っている「コーチング」と周囲で話題になっている「システムコーチング」は、全く別物ではないにせよ違うものらしい、ということがわかってきました。

「とにかく前向き83」というPodcastの収録にお呼ばれしたときも、システムコーチングで盛り上がっていました。私にはコーチングがわからぬ。わからぬ、ということを話したら、「じゃあ、やってみますか?」という話になりました。

Co-Activeコーチング完全に理解した

そんなこんなでコーチングを受ける流れになったのですが、コーチしてくれる笹さんから「事前にコーチングについてレクチャーしますよ」というありがたい申し出がありました。とにかく元気なことで有名な笹さんですが、元気なだけではなく素晴らしい気遣いのできる方なんです。

Co-Activeコーチングについて語るほど習熟していないので多くは語りませんが、笹さんのおかげでCo-Activeコーチングというものの特性、狙いについて理解することができ、コーチングを受けるにあたっての素地を作ることができました。

いざコーチング

テーマは「今後のキャリア」

いよいよコーチングの時間がやってきました。テーマは「今後のキャリア」。エンジニアとしてキャリアをスタートし、今は組織づくりなどにコミットしている自分は、心のどこかで「今の方向性でキャリアを築いていっていいのだろうか」という不安がありました。

マネジメントスキルが有効に作用するにはコンテクストの有無が大きく影響します。ひとつの会社に長くいる自分はこの点でアドバンテージを抱えているわけですが、いってしまえば汎用性のないアドバンテージです。長らくコードを書く現場から離れていることもあり、このままで大丈夫か?という不安は常にありました。

キャリアはどのように選択してきたのか、という問い

「いきおさんの、これまでのキャリアの転換点ってどうだったんですか?」

そう笹さんに問われると、川を下るようにキャリアを形成してきた自分の姿が思い起こされました。偶然、何か大きなチャンスに出くわしたらそこには全力を出す。その積み重ねで今の自分があります。いまふりかえってみると計画的偶発性理論を地で行っていたような気がします。

ここで、笹さんから予想していなかった一言が出ました。

「いきおさんが、そういった転換点をどういうふうに受け止めていたか、身体で表現してもらえますか?」

ドッジ弾平

笹さんからの質問にしばしフリーズし、私から出てきた答えはこうでした。

「ドッジボールで、強めのボールを『ンッ!!』って受け取る感じですね」

我ながら何言ってるんだ感はすごくあったのですが、自分で身体を動かしてみると、「ああ、自分にとっては『ボールを受け取るイメージ』だったのか」という謎の納得感がありました。

「いま、ちょっと表情が翳りましたね」

過去のキャリアの転換点についてふりかえり、いよいよ今後のキャリアについて話していく段になりました。新しいことをやっていかなきゃいけない、というようなことを話していたときでした。

「いきおさん、いま、ちょっと表情が翳りましたね」

言われるまで、まったく気づいていませんでした。ですが表情というのは正直なもので、そう言われてから考えると「新しくできることを増やしていく」という方向性は、なんとなくそうするべきだとは思っているけれども、やりたいとは思っていないんだ、ということがわかったのです。

じゃあ、いったい私は何がやりたいんでしょう。

ぬるま湯よりも本気で殴りあえる環境を

ここから自分の心との探求が始まりました。なぜ、自分が今できる仕事をメンバーたちもできるようにすることが好きなのか。自分が楽になりたいから?それは確実にあります。だって楽したいもの。怠惰は美徳。

けれど、「みんなが、いきおさんができることができるようになったら何をやりたいんですか?」と問われたときに、本当に自分がやりたいことがわかりました。それは、対等な関係、能力で高め合うこと。ドッジボールで球を投げ合うこと。本気で殴り合うこと。思えば、自分がアジャイルコミュニティが好きなのはこの「本気で殴り合う」感覚があるからなんだ、ということにも気づきました。(ドッジボールでいうと鉄球を投げてくるような人がいるのがアジャイルコミュニティ)

コーチングを終えて

上記のやりとりは、わずか20分程度のあいだに行われたものでした。その20分のあいだに、自分の中で長らくくすぶっていたキャリアへの悩みが昇華されてしまったのです。

いや、よくよく紐解くと「この先のキャリア」に悩んでいたわけでなく、自分が何を求めているかをちゃんと理解できていないからモヤモヤしていて、それが「キャリアの悩み」というよくあるものに自分の中で当てはめていたのです。

Co-Active コーチング、なんて強力なんだ。もちろん笹さんのコーチングスキルの高さあってのことですが、俄然コーチングというものに興味が湧いてしまいました。

おわりに

今回は、Co-Activeコーチングについて何も知らない状態の人間がコーチングを受けてどう変化したのか、ごくパーソナルな事例から紹介しました。コーチングに興味をもっている方にとって参考になれば幸いです。

最後に。半ば悪ノリから始まった体験コーチングですが、真摯に向き合ってくださった笹さんには感謝しかありません。この場を借りて御礼申し上げます。

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