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2020年の大晦日(おおつごもり)

さよなら2020年

いやーみなさん2020年も終わりですよ。今年は何と言ってもオリパラ。やっぱり東京で開催されるっていうのは特別な出来事でしたね。私は女子ラグビーを会場で観戦したのですが…

と、いう書き出しで始まるはずだった今年の大晦日note。しかし実際にはオリパラは延期となり、それどころか実家にGOTOすることもままならない状況になっている。

ここで昨年末のnoteを参照してみよう。

…能天気だ。タイトルの時点で、年末年始特有の高揚感が溢れている。
そして本文中にはこんなことが書いてあった。

2019年最後の日のニュースはゴーン氏が騒がせている。
見出しをみるとゴーンゴーンゴーン、もう除夜の鐘がなり始めたようだ。
また来年も、予期せぬニュースがあるだろう。
今年日本で大きく動きがあったMaaSはオリパラ、万博にむけてより大きなうねりを生むだろう。
どんなにうねりがあろうとも、自分が楽しめる気持ちさえあれば、その荒波を乗りこなしていけると信じている。
2020年も、Into the unknownしていこうじゃないか。

予期せぬニュースは確かにあった。それも未曽有のものが。この時点ではまさかオリパラが延期になるなんて思ってもいなかった。

いや、そもそも現代において「疫病の世界的な流行」という出来事が発生するなんて、大多数の人は夢にも思っていなかっただろう。

さて、今日までにまじめな「ふりかえり」は実施済なので、大晦日の今日は完全にプライベートにふりきって2020年をふりかえる。

2020年ベストチューン

コロナ禍の影響もあり、わざわざCD店に行く機会がほぼなかった。米津玄師のSTRAY SHEEPを買ったくらいか。そう、世間的にはとっくにそうだろうが、私にとっては今年は、音楽を聴く主軸がフィジカルメディアからストリーミングに移った年だった。

今年のベストチューンたちはこちら。

今年は藤井風や米津玄師など、これまで聴かなかったジャンルの音楽に触れる機会が多くあった。若い人たちのリズム感って、ほんとすごいよなと思いながら聴いている。

大ベテランBUCK-TICK先生はここにきてスマッシュヒット。個人的には歴代BUCK-TICKアルバムの中でも上位に入る出来だった。

そしてなんだかんだいってメタルに帰結する。メタルはすべてを解決する。
世間的には、今年はCode Orangeだろう。グロテスクで恐怖感を煽るようなイントロに、浮遊感漂うピアノとDjent感のある重厚なリフ、血管がブチ切れそうな咆哮に効果的な「無音」の配置。実に2020年的だ。

しかし、私にとってのベスト of ベストはこちら。ペルーの救世主NautiluzのIn Silenceだ。
メロスピ愛好者ならイントロの時点で満点、サビで昇天、ギターソロで動転間違いなし。ありがとうNautiluz。ありがとうペルー。ありがとうメタル。

2020年に観た映画

ここ数年そうなのだが、もはや子供向け映画しか観ていない。
ファントミラージュ、ウルトラマンタイガ、ドラえもん新恐竜、ポケットモンスターココ…。

しかし、なかなかどうして、子供向け映画は面白いのだ。その中でも、「ココ」を推したい。ドラえもんフリークとしては「新恐竜」と言いたいところだし、新恐竜もよかったのだが、「ココ」はそれ以上によかった。
ご都合主義を極力排し、深読みをしようと思えばできるテーマ設定でありながらあくまでエンタメに徹する。なので子供にとってはもちろん楽しいし、大人はちょっと考えさせられる。CMから読み取ると「感動押し売り系映画」に見えるが、実際にはそうではない良質な一品だった。
(対して、最近のドラえもんは、やたらと感動を押し付けてくるところがちょっと鼻につく。)

ベストライブ…は、なし

ここ10年くらいの記憶を手繰ってみても、ライブに一回も行かなかった年が思いあたらない。おそらく初めてライブというものを体験してからは、少なくとも年イチは行ってるはずで、そういう意味でも今年はもどかしい一年だった。

いくつかのオンラインライブは観たし、意外なほど楽しめた。しかし、違うのだ。モニタ越しに「観る」のと現場で「体験する」のでは、全然違うのだ。この状況がいつまで続くのか…。

またアイアンメイデンに会えなかった

本当なら、5月にIRON MAIDENを観に行くはずだった。それもベスト選曲の、最高のライブを、だ。しかし、このご時世なのであえなく中止である。

思い返せば2016年、前回来日時は妻の地元である熊本が地震に見舞われたばかりのタイミングだった。そんな状況で自分だけライブに行くというのは憚られ、このときは自主判断で行かなかった。

そして2011年。このときのことはハッキリと覚えている。
さいたまスーパーアリーナでの公演は3/12に予定されていた。そう、3/11の翌日である。

東京でも相当な揺れが発生し、オフィスビルから避難したあとは三々五々、自宅へと急ぎ足で向かっていたことを今でも覚えている。まだ事態の深刻さがわからない状態だったのもあり、帰路につきながら考えていたことは「明日、メイデンのライブやるのかなぁ…」ということだった。

まあでも、New Normalも楽しいよ

Uber Eatsをはじめとしたデリバリー業界が急速に成長したことは、コロナ禍が生み出した数少ない嬉しい出来事だった。
それまでだと宅配なんてやってくれなさそうな店まで宅配に乗り出してくれた、というのがうれしかった。

自宅から勉強会に参加するときに、都度課題を発見し機材を買ったり工夫したりするのも楽しかった。まさかグリーンバック買うことになるとは思っていなかった。

また、「人と会う」ということのハードルが上がった結果、オンラインでの会合が発達していった。これは物理的距離が離れていた人たちに関してはコミュニケーションコストを下げるという恩恵をもたらしてくれた。

12/29から3日間、「インプット」「アウトプット」「私生活」でふりかえってみて感じたのは、大なり小なりコロナの影響を受けているということだ。そしてそれらは不可逆な変化を含む。もうこれは、完全に元に戻るという幻想を抱くのではなく、積極的に変化を取り入れ楽しさに転換していったほうがよさそうだ。

まもなく2021年、丑年。原子心母の年だ。

2020年は超弩級の変化があった。2021年はどうなるだろう。いまだにオリパラはどうなるのかよくわからない。「新しい生活様式」は、もうずっと続けるものになるのだろうか。いろいろわからない。
もはや、これ以上驚きのある変化というと戦争や政変くらいしか残っていない。おそらく2020年よりは小さな変化幅になるだろう。
この未曽有の変化に適応し生存した我々は、きっと2021年もうまくやっていけるはずだ。2021年が、幸多い年となりますように。









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