スクラムフェス新潟2022のふりかえり
初開催のスクラムフェス新潟から一週間
気がつけばもう一週間近くが経ってしまった。熱量のこもったキーノート、学びしかないセッション、これだよこれ!な廊下のにぎわい・・・。あの素晴らしさを言葉で語る術を私は持たない。が、まだあの感覚が残っているうちに記録を残しておく。
「ちょうどいい」ギャザリング感
スクフェス新潟は現地開催+オンラインのハイブリッド開催だった。現地でのリアル登壇はメインホールの1トラックのみで、あとはオンライントラック。
この塩梅が絶妙で、オンラインの人たちが置き去りになりすぎず、それでいてオフライン側もしっかりオフラインならではの盛り上がりを見せる形になったのではないかな、と思う。それが狙った効果なのかそうでないのかはわからないが、結果的には非常によいギャザリング感を生み出していた。
オフラインとオンラインをつなげてしまった登壇者たち
セッション設計の巧みさもさることながら、登壇者や参加者が主体的にオフラインとオンラインの壁を取り去っていったのも印象的だった。
とりわけすごかったのが、きょんさんの「ソフトウェアテストで参考にしている67のモノ」、そしてF1新潟グランプリ'22。
なにがすごかったか、というのは文字ではうまく伝えられない。こればっかりは体験しないとわからない。なので、みなさんどこかのスクフェスでお会いしましょう。
体験でしか得られないものがある
総じて、オンライン参加でも楽しめるカンファレンスになっていたように思える。じゃあ、なんで新潟で開催してるの?っていうところが問いになるわけなんだけど、これは「新潟でしかできない体験があるから」が答えになる。
その場に集まった人たちとの、すれちがいざまの偶発的なコミュニケーション。「新潟」を切り口にした雑談。そして、新潟を拠点に活躍されている丸山さんのキーノート。
音響、視覚効果をフルに活用したこのキーノートの真髄は現場にいたからこそ体験できたものだった。なにより、丸山さんのパッションと行動力の凄さに圧倒された。
丸山さんは、アジャイル畑の人ではない。丸山さんがキーノートだ、ということを知ったときには「こういう地元ならではの人がキーノートやるのもいいよね」くらいに思っていた。いざ話を聞いたあとでは、いや、これは丸山さんの話なくては成立しない!くらいの感想が胸に去来していた。本当にすごかった。
ダニエルというウォールブレイカー
今回のスクラムフェス新潟がスペシャルな体験になったのは、なんといっても発起人のじゅんぺーさんの尽力と人間力というものが根底にある。
そして、そのじゅんぺーさんの想いが人間の形をして会場を闊歩していたのが、だれあろう初日のキーノート、ダニエルその人だ。
エシカルな視座をもたらす象徴的なキーノート、メインホールセッション登壇者への労い、節々からあふれるユーモア…
ダニエルと共にいるだけで、何かの壁が壊れていく感覚があった。彼と「Ziggy Stardust」を歌った思い出は、大げさではなく生涯忘れないだろう。
もうひとつ。自分も登壇しました
今回のスクフェス新潟で、個人的にもうひとつ大切なトピックがある。自分自身が朝イチ登壇した、ということだ。
この「時間がない」という問題意識は、スクフェス新潟に参加している多くの人が共感してくれた。いや、スクフェス新潟どころか、思わぬ広い範囲で反響を呼ぶことになった。はてブのホットエントリーに入り、一時期は総合一位にまでなった。
自分の話が多くの人に届いた、ということが単純に嬉しかったし、それがスクフェス新潟を起点に発生したということがなにより印象的だった。
異様なテンションで話す私に、「そのエナジーはどこからくるんだ」とダニエルがたずねてくれたのも個人的ハイライトのひとつ。
スクラムフェス新潟2023で会いましょう
RSGTともスクラムフェス大阪とも違った、新潟でしか出せないフェス感。すでに偉大な先例がいくつもある中で「いや、これは新潟じゃなきゃできないわ」と思わせるイベントを実現してしまったというのは驚異的だ。
「きっと来年も参加するだろう」ー今回参加した人はきっとそう思っている。そして、その体験の良さを漏れ伝え聞いた人たちは「来年は参加してみようかな」と思っているはずだ。2023年、NINNOでお会いしましょう。
それでは最後に。
確約!集中!公開!尊敬!勇気!
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