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🟦エンタープライズSSD市場@2024年第1四半期

大容量SSDとQLC SSDの需要が市場を牽引

https://www.trendforce.com/presscenter/news/20240531-12160.html

🟦エンタープライズSSD市場@2024年第1四半期

 2024年第1四半期のエンタープライズSSD市場は、前四半期比62.9%増の37億5800万ドル(約5900億円)と大幅に成長しました。

  • この成長は、主に以下の要因によるものです。

    • 大容量SSDに対する需要増加

    • AIサーバーによるQLC SSDの採用増加

    • サプライヤーの生産減少

 AIサーバーにおけるQLC SSDの採用は、今後さらに加速していくと予想されます。QLC SSD(Quad-Level Cell SSD)は、1つのNANDフラッシュメモリセルに4ビットのデータを保存できる固体記憶装置です。従来のTLC SSD(Triple-Level Cell SSD)と比較して、高密度なデータ保存が可能となり大容量化と低価格化を実現できます。

🟦主要サプライヤーの動向

 エンタープライズSSD市場の主要サプライヤーは、サムスン、SKグループ(SK hynixおよびSolidigm)、マイクロン、キオクシア、ウエスタンデジタルです。

主要サプライヤーの動向

  • サムスン:
    北米顧客への大容量SSD供給とQLC SSD製品の認定により、過去最大の出荷量を記録しました。

  • SKグループ:
    AI顧客によるQLC SSDの採用増加により注文が2倍に急増しました。

  • マイクロン:
    数量と価格の上昇により高い収益を上げました。

  • キオクシア:
    北米顧客からの継続的な注文が影響しました。

  • ウエスタンデジタル:
    製品が限定されている影響で収益増加は他社以下となりました。162層QLC SSDの量産とPCIe 5.0 SSDの生産加速に向けて取り組んでいます。

🟦まとめ

AIサーバーの需要拡大とサプライヤーの生産減少により、エンタープライズSSD市場は2024年第1四半期に大幅な成長を遂げました。サムスンとSKグループは、大容量SSDとQLC SSDの供給において競争優位性を維持し、市場シェアを拡大しました。

 AI関連メモリ市場において、SKグループがHBMとQLC SSDの両分野で圧倒的な存在感を示しています。

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