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🟦DRAM市場が好調に回復、2024年第1四半期

前四半期比5.1%増の183億5000万ドル(約2.9兆円)

https://www.trendforce.com/presscenter/news/20240613-12188.html

🟦DRAM市場が好調に回復、2024年第1四半期

  2024年第1四半期のDRAM市場は、前四半期比5.1%増の183億5000万ドル(約2.9兆円)となり、すべての主要サプライヤーが収益増加を達成しました。この成長は、主にモバイルDRAMとサーバーDRAMの価格上昇によるものでした。一部のPC OEMは、地震による供給懸念の高まりから、当初の予想よりも高い価格上昇を受け入れています。

 消費者の需要は依然として弱いものの、主要サプライヤーは第2四半期に季節的な需要増加を予想しています。最終的なDRAM契約価格は、前四半期比13~18%上昇すると予測されています。 

🟦スマホ需要増でDRAM高騰

  中国製スマートフォンの好調な販売により、モバイルDRAM価格はすべてのアプリケーションの中で最も大きく上昇しました。サプライヤーは在庫レベルを健全に維持しており、積極的に価格を上昇させる戦略をとっていました。米国の大手顧客からの堅調なサーバーDRAM需要は、マイクロンの業績を大きく押し上げました。一部のPC OEMは、地震による供給懸念の高まりから、当初の予想よりも高い価格上昇を受け入れていました。

サプライヤー別業績

  •   サムスン: 売上高80億5000万ドル、市場シェア43.9%。平均販売価格は約20%上昇し、出荷量の減少を相殺。

  • SKハイニクス: 売上高57億ドル、市場シェア31.1%。平均販売価格は約20%上昇し、出荷量の減少を相殺。

  • マイクロン: 売上高39億5000万ドル、市場シェア21.5%。平均販売価格は約23%上昇、出荷量は4~5%減少。

🟦まとめ

 2024年第1四半期のDRAM市場は、主要サプライヤーの収益増加をけん引する価格上昇により、5.1%増の183億5000万ドルとなりました。

 半導体景気の先行指標であるメモリの需要は確実に回復しつつあります。今後は景気回復基調が続くため、メモリ需要も引き続き堅調に推移していく可能性が高いと思われます。ただし、世界経済の状況や為替レートなど、不確定要素があるので思い通りにはいかないようです。

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