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TSMCの半導体の値上げ理由

🟩TSMCが価格を10~20%の値上げ

TSMCが顧客に最大20%の値上げを実施するしと通達したと、台湾の複数メディアが報じた。昨年からTSMCなど台湾の半導体大手各社は10%強の値上げを実施してきたが、再度の大幅値上げに踏み切る。ただしTSMCは価格に関して、一切コメントしていない。

🟩さらなる値上げに踏み切る理由

新工場への投資の準備
米国と台湾の大規模な新工場への投資を表明しており、利益低下に対する危機感が投資家から強まっているため。

粗利益率の低下
TSMCの2021年第2四半期の粗利率は2.4ポイント減少して50%となりました。これは原材料価格の高騰が影響しているためです。

半導体不足が深刻化
TSMCは半導体不足の影響は2022年まで続くとし、緊急の増産対応を実施してる。そのためコスト増を価格に転嫁せざるを得ない事情もある。

🟩先端と成熟技術で違う値上げ幅

TSMCは収益の約49%を占める7 nm以下の製造プロセスを使用したウェーハ処理の価格を最大10%引き上げる予定です。一方成熟した16 nmクラス以上のノードを使用たウェーハの価格を、12月以降の注文に対して20%値上げするという。

🟩まとめ

TSMCは半導体不足を背景に、利益低下に対応するために値上げする。

あまりに値上げをすると、地政学的リスクと判断されてしまうので難しい判断だと思う。

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