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【ライブレポ】PRSMINに会いに行ったら世界が広がった話 〜凱旋ツアー大阪公演〜

BGMにどうぞ before 人生で初めて、遠征というものをしてみた。 アイドルのライブとか、音楽イベントとかに限らず、あらゆるイベントにおいて初めてのことだ。 朝早くに起きて新幹線に飛び乗り、4時間と少しかけて向かったのは、大阪。 新大阪駅にたどり着き、そのまま地下鉄に乗り換えて、心斎橋のライブハウスPangeaに向かった。 言うまでもないかもしれないけれど、PRSMINのライブを見に行くためだ。 各メンバーの出身地を巡る凱旋ツアーの3本目。 僕の推しであるNiR

    • ぼくの死生観を変えた、二十二歳の夏。

      0. 22歳から向こう、ぼくは余生を過ごすつもりで、日々を生きている。 どうせ余生なのだから、大抵のことはどうだって構わないし、逆に何だってやることが出来る。 それは諦めであり、同時に、希望でもある。 ぼくはどうして、残りの日々を余生と思うようになったのか。 そのきっかけには、何があったのか。 そんな話を、今日はしてみたい。 1.白状しよう。22歳の夏、ぼくは自殺未遂をした。 いや、実のところ、時期はあまり正確に覚えてないので、21歳だったかもしれないし、23歳だっ

      • 【ライブレポ】愛できらめくアイドル事変、PRSMINです! 〜凱旋ツアー福岡公演〜

        BGMにどうぞ before 7月15日。 数日前から降り続く雨も昼過ぎには止み、外を歩いているだけで、にわかに汗ばんでくる。 まばゆい日差しを浴びながら僕が向かったのは、福岡のライブハウス秘密。 目的は、そう。PRSMINのライブを見に行くためだ。 各メンバーの出身地を巡る、凱旋ツアーの初日。福岡公演。 メンバーにとって特別な日であると同時に、福岡住みでライブにあまり足を運べない僕にとっても、年に1度の特別な日だ。 いつもサブスクや動画で曲を聴いてはいるけれど、

        • 『ゲームさんぽ』

          面白かった本を紹介するシリーズの第二弾。今回は『ゲームさんぽ 専門家と歩くゲームの世界』を見ていきたい。 1.ゲームさんぽとは?ゲームさんぽは元々、Youtubeのゲーム実況動画から始まった。 「ゼルダの伝説×気象予報士」「アサシンクリード×古代ギリシャ研究家」「デトロイトビカムヒューマン×精神科医」といった具合に、専門家と共にゲームをプレイしつつ、ゲームの世界を散歩するかのごとくに、専門家の目から見える世界に迫る、というコンセプトのシリーズだ。 帯文では”ざっくり言え

        【ライブレポ】PRSMINに会いに行ったら世界が広がった話 〜凱旋ツアー大阪公演〜

          言語の不確かさについての備忘録

          前回の記事では、國分功一郎と千葉雅也の対談集である『言語が消滅する前に』を取り上げた。 ここでは「言語は解釈を必要とする七面倒臭い存在であり、直接的満足を延期させるものであるが故に、消滅の危機に瀕している」という話がなされていた。 また「思考するとは言語化することである」、「僕たちはそれぞれの仕方で、言語の消滅に抗っていく必要がある」と主張した。 しかし一方で、言語に偏重しすぎることによる弊害があるのも、また事実だ。 冒頭で引用したように「言語の解釈は無限に積み上げること

          言語の不確かさについての備忘録

          『言語が消滅する前に』

          自分のための読書記録として、月に1冊くらいのペースで、面白かった本について記してみたい。 どれだけ続くかはわからないが、物は試しに、最近読んだ本について見ていこう。 1.弱体化する物質としての言語『言語が消滅する前に』は、哲学者である國分功一郎と千葉雅也の対談集だ。5本収められている対談はいずれも、行われた時期も、扱われたテーマも異なるものの、そこでは一貫してある要素についてが議論されていた。 それが、言語である。 中動態、勉強、権威主義、政治など様々なテーマを展開し、

          『言語が消滅する前に』