【ライブレポ】愛できらめくアイドル事変、PRSMINです! 〜凱旋ツアー福岡公演〜
BGMにどうぞ
before
7月15日。
数日前から降り続く雨も昼過ぎには止み、外を歩いているだけで、にわかに汗ばんでくる。
まばゆい日差しを浴びながら僕が向かったのは、福岡のライブハウス秘密。
目的は、そう。PRSMINのライブを見に行くためだ。
各メンバーの出身地を巡る、凱旋ツアーの初日。福岡公演。
メンバーにとって特別な日であると同時に、福岡住みでライブにあまり足を運べない僕にとっても、年に1度の特別な日だ。
いつもサブスクや動画で曲を聴いてはいるけれど、やっぱり生で味わってこそというもの。
開場から少し遅れて到着したライブハウスは、既に満員だった。
ファン同士で談笑しながら待つ人。
ドリンクチケットで引き換えた飲み物を片手に一息つく人。
入口前の喫煙所で紫煙をくゆらせる人。
その全員が、PRSMINのライブを楽しみにやって来たのだ。
-SE-
会場に流れるBGMが次第に音量を増していき、その直後。
ステージの照明とともに、ふっとかき消えた。
静かにその時を待つ中、遠くから聞こえてくるのは、PRSMINメンバーの円陣の声。
それから間を置かずして流れ始めたのは、お決まりの入場SEだ。
ピタリと息の揃ったファンの手拍子が、僕の期待を高まらせていく。
01.melt up summer
歓声に包まれて始まった1曲目。つい曲に合わせて身体を揺らしたくなるアッパーチューンが、僕たちに夏と、恋の始まりを告げる。
サビの入りでは声を合わせ、小気味の良いクラップに続いて、皆で踊る。
聴く人を楽しませようという仕掛けがあちこちに施され、1曲目にして会場の空気は早くも出来上がっていった。
02.real magic
先にも書いたとおり、僕がPRSMINのライブを見るのは、およそ年に1度のこと。
そんな特別なライブで、彼女たちは僕に問いかけ、見せつけてくれる。
「ライブ感たまんないでしょ」――と。
音源だけでは感じられない、息遣い、感情、会場との一体感。
ダンスミュージックを感じさせる音を浴び、気付いたら僕はPRSMINから目が離せなくなっていた。
03.given
そうして生まれた「愛」は、まだ未完成で、剥き出しのままガサガサとしている。
そんな感情は時に、誰かを、あるいは自分を傷つけてしまう。
純粋すぎるが故に、無防備で、壊れやすくて、壊しやすい。
けれどPRSMINはそれを、肯定してくれる。
それどころか、そんな感情をこそ晒しあおうと、歌い上げて見せるのだ。
-MC-
息もつかせぬ怒涛の3曲が終わり、彼女たちは声高らかに名乗りを上げる。
愛できらめく、アイドル事変。
何度も聞いた彼女たちのキャッチフレーズだけれど、もちろんこれはただの飾りなどではない。
このフレーズの意味を、僕はしかと思い知らされることになる。
04.NEW HORIZON
未完成な愛は、時に僕たちを傷つけてしまう。
明日に希望が見出せずに、僕たちの住むこの世界が「絶望の街」とさえ思えてしまうことだってある。
けれど、彼女たちは笑顔で歌う。
傷だらけの僕らと共に、もう一歩、駆け抜けようと。
曲は落ちサビを過ぎ、ラストの大サビへと向かう。
それまではパートごとに歌い分けていた彼女たちが、最後のフレーズは、5人で声を合わせ、ユニゾンする。
その姿を見て、僕は再認識した。
「そう。これがPRSMINだよね」と。
05.ジュブナイル
あの時、僕たちは未完成な愛によって。その青さによって、つまづいた。
だからその青さに、僕たちの純粋な感情に、蓋をして見えないようにしてきた。
そうして気付けば、憧れと熱情を「忘れていた」のだ。
その感情を思い起こして、ありのままの僕を晒してしまっては、またつまづいてしまうかもしれない。
それなのに、それを承知で、どうして彼女たちは僕の背中を押してくれるのか。
その答えは遠からず、出ることになる。
※なんかマジメっぽい文章になってるけど、
終始「PRSMINかわえ~!ライブさいこ~!」ってなってるだけだよ。
06.eve
傷だらけになってしまった僕たちが、けれど芽吹かせてしまった愛。
ありのままの感情は、気付けば夏を過ぎて、温もりだけを残していく。
ライブではたまにしかやらない曲のようだけれど、めっちゃ好きな曲なので、生で聴けて最高すぎた。
夢がひとつ叶いました。
07.starlight
時に傷ついて、それでも、また愛を見つけた僕たち。
そんな僕たちの物語は、PRSMINの下で繋がり、希望という光を掲げ、星空のようにきらめく。
サビに合わせて皆が掲げる手は、そのひとつひとつが星になって、ライブハウスに星空を形作るのだ。
08.恋の不確定code
皆の光によって形作られた星空の正体は、果たして何なのか。
僕たちは、もう一度歩き出して、それを探しに行かなくちゃならない。
でも、何を原動力にして、歩いていけばいいんだろう?
その答えは、もう少しだけ引っ張らせてほしい。
09.カラフル
10.flowering
サブスクではまだ解禁されてない2曲。
ほぼライブでしか聴けないこの曲を聴けた時点で勝ちなのだけれど、期待通りのPRSMINらしさが詰まった素晴らしい曲だった。
カラフルではそれぞれのカラーを象徴し、5色のカラフルを作り上げ。
floweringでは皆ひとつになって拳を突き上げ、声を合わせる。
年に1度のファンが言うのもおこがましいけれど、PRSMINはこれだけの説得力を持って、こういう曲を送り出してくれるようになったのだ。
不意に、目頭が熱くなる。
11.unlimited sky
また歩き始めた僕たちの靴は、だんだんと底が擦り減っていく。
それはさながら、あの日、擦り減らしてしまった感情のように。
けれど、僕たちはもう知っている。
これまで歩いてきた日々が、無駄ではないことを。
そして、今の僕たちは持っている。
つまづいてしまっても、また歩き出すための力を。
12.ネガイトラベラー
そうして僕たちは、願いを乗せて繰り返す。
どうしようもなくたって、願いを空に向けて叫ぶ。
「最高の恋」も、「未完成愛」も、「憧れと熱情」も、「最高な希望」も。
「この想い」を君に伝えるために、何度だって。
さあ、そろそろ答え合わせの時間だ。
彼女たちが歌い上げてきた希望とは、何なのか。
僕たちがまた歩き出すための原動力とは、何なのか。
「愛できらめくアイドル事変」とは、何なのか。
そして、PRSMINの正体とは――
13.platina
MCを挟み、PRSMINが歌い始めた曲は、platina。
ライブの定番曲にして、彼女たちの魅力が全て詰まった曲だ。
ここまで読んでくれたあなたなら、もう気付いているかもしれない。
PRSMINの正体とは、愛だ。
それも、正真正銘で、超ど級で、未来永劫の愛。
僕だけに注がれる、何の打算も、衒いもない、掛け値なしの愛。
僕もまた、あの日どこかに置いてきてしまった愛を、PRSMINに注ぐ。
そんな感情によって、PRSMINは「愛できらめく」のだ。
そうして相思相愛になった僕たちは、もうどこへだって行ける。
いつだって変わらないプラチナの愛を、PRSMINが見せてくれるのだから。
14.スカイライン
愛という願いは、いつだって僕たちの背中を押してくれる。
時に向かい風が吹いても、それを信じ続けさせてくれるだけの愛を、PRSMINは歌い続ける。
僕たちもまた、それに答える。
皆で拳を突き上げ、声を合わせて歌う。
愛という祈りは、ひとつになって、大空に響き渡ったのだった。
after
PRSMIN、最高すぎた。
実はこのライブの他に、同じ日の昼にあったライブと、前日にあったライブにも行ったんだけど、言うまでもなくめちゃくちゃ楽しかった。
ということで、幸せな2日間を過ごしたよ、というお話でした。
絶対相思相愛をここに宣言!
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