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チェコのゆるさはポスト資本主義のヒントなのかも

チェコのゆるさに気づいたのは、プラハのお店をぶらついていた時だった。

カフェに入ってパンとコーヒーを頼んだところ、はいこれ、と欠けた皿にクッキーを乗せて出してくれた。サービスだそうだ。そのお皿はなんていうか和風のばったもんみたいな絵が描いてあって、日本人の自分への粋な?サービスにも見えた。

ありがとう、いつからこの店やってるの?なんて会話しながらしばらくその店で過ごしてると、店主のおじさんが「ちょっと出てくる」と言って、店の外に消えていった。

え?まだお金払ってないのに?

と思い、なんか、ゆるいな、と感じた。

その後、プラハのお城の帰りに古本屋に入り、表紙を眺めていたら、ワイングラス片手に隣の店の人形屋の主人が入ってきた。いつものことなのか本屋の店主も笑顔で迎え、2人のおしゃべりが始まる。もちろんその間、隣の店はガラ空きである。

このゆるさはなんだろう?資本主義には違いないんだけど、「お客様」でも「警戒すべき一見客」でもなくて、すごくフラットな「お客さん」または「友人候補」みたいな扱いに、すごくほっとした。

こういうコミュニティのありかたが、資本主義をもう一歩進めた心地よい社会なのかもなあ、と思ったのだった。

ありがとう!Thank You!谢谢!Gracias!Merci!Teşekkürler!Asante!Kiitos!Obrigado!Grazie!Þakka þér fyrir!