初心者がゆくMTG日記 その1
前回はこちら。
感謝と近況
気まぐれに書いてみた"その0"だったが、想像より多くの人に読んでいただけているようで、ありがたいことこの上ない。読み物として楽しんでいただければ幸いの限りである。
ところで、先月に続いて10月もどうにかミシックに到達できた。
思ったより早く到達できてしまったので、ここ数日はデイリー消化の片手間にミシック帯でプレイしているのだが、明らかにマッチする相手が強くなっているのを感じる。というか、ダイヤ帯でやってた時と比較すると、全っ然勝てねぇ。これは我が机上の空論デッキも更なるチューンナップが必要やも知れぬ……と思いながらも(とりあえず現状は良い案もないので)、少なくともミシックまでは登れるデッキということで、前回はレシピだけ公開していたデッキの中身の解説をぽつぽつと書いていこうと思う。
机上の空論デッキレシピ 現行版
前回述べたように現状は我が机上の空論デッキはβ版となっている為、改めて現行のデッキレシピを公開したいと思う。尚、BO1でしか戦っていない(BO3こわい)ので、ご留意をば。
デッキ
8 沼 (LTR) 267
4 呪文書売り (WOE) 31
4 婚礼の発表 (VOW) 45
4 悪意ある呪詛術士 (WOE) 108
9 平地 (LTR) 263
2 駆け抜け侯の祝福 (WOE) 98
2 コイロスの洞窟 (DMU) 244
4 骨化 (ONE) 26
2 眠らずの城塞 (WOE) 259
4 次元の撹乱 (ONE) 28
3 魔法の林檎のエリエット (WOE) 202
2 下水王、駆け抜け侯 (WOE) 97
2 威厳あるバニコーン (WOE) 25
2 離反ダニ、スクレルヴ (ONE) 33
2 服役 (BRO) 21
2 野薔薇のアルコン (WOE) 1
1 皇国の地、永岩城 (NEO) 268
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼 (NEO) 278
2 忘却の儀式 (MID) 237
これが現行の机上の空論デッキである。(ばばーん)
pros and cons
とかいう見出しにしてはみたものの、このデッキの強みは一体なんなのだろうか。弱点はすぐに思いつくが、明確な強みとなると少々難しい。自分の思考の整理の為にも、少し考えてみることとする。
pros
・全体的にマナが軽い
このデッキを敢えてそれらしく表現すると、オルゾフ・テンポといった分類になるのだろう。《野薔薇のアルコン》以外は全て3マナ以下に収まっている為、手数が多いのが一つ利点と言えるのではなかろうか(勿論、《危難の道》といったマナ総量X以下などのカードに弱いという弱みも併せ持っているが)。
・除去が豊富
《骨化》4、《次元の攪乱》4、《服役》2、《忘却の儀式》2(実質4)と考えると、14回分の除去が入っているのは強みとして挙げられるだろう。後々最近流行りのデッキとのマッチアップでも書こうと思っているのだが、黒緑(ゴルガリというらしい)や緑に寄ったデカ物デッキに対して、こうした除去たちのおかげで強く出られるというのは長所と言えるだろう。
・勝ち筋が多め
後述で、カード毎の所感を書くつもりでいるので、そこでも記載するつもりだが、エリエットのライフドレイン、横並びからのアルコン、低マナクリーチャーでのビートダウン、バニコーンのパンプアップといった手札に応じた勝ち筋のプランニングが多いことは挙げられるかも知れない。
……書いていて思ったが、……少なくね……? というか、そもそも明確な強みを理解せずに使っていること自体が問題な気がしてきた。ここにまだまだプレイ及びデッキの伸び代がありそうな気がする。これは意外と良い発見かも知れない。
折角なので、友人らにも訊いてみたところ、
・赤単アグロと五分でやれる
なるほど、BO1に多く生息するジャンケンデッキ(明確な悪意を持って書いています)に不利を背負わないというのは、確かに利点と言えるのかも知れない。バニコーンやエリエットが立てば結構どうにかなる相手だという印象も強いからには、強みと言えるのだろう(赤単相手に12連続後攻を引いてぶちギレていたのはないしょ)。
・1:1除去に付加価値がある
これも言われてみれば確かに、といった具合である。除去すればするほど、バニコーンが膨れ、エリエットがドレインしていくからには、除去が除去で終わっていないというのは強みに違いない。
という内容を挙げてくれた。感謝、感謝。
cons
・全体除去に弱い
これはもう最大の弱点である。《告別》や《太陽降下》、ひいては《一時的封鎖》にさえ弱い=白にめちゃくちゃ弱いデッキなのである。BO3ならサイドボーディングで対処していくこともできるのだろうが……。
しかしながら、ミシックに到達するまでの中で得た知見として、「諦めが肝心」というのがある。これは冗談などではなく、自分で考えたオリジナルデッキである以上は、多くのマジックプレイヤー達によって研鑽されてきたtier1デッキ群と比較した場合、どうしてもデッキパワーは劣るというのは言わずもがなである。では、そんな中で"どうやってオリジナルデッキで戦っていくのか"を考えた時に、"弱点は弱点として諦める"ことが肝心だと考えているということだ。ただでさえデッキパワーで劣るのに、全てに対応できるデッキにしようとすれば、それはもう全てのデッキに対する劣化デッキと成り下がってしまう。とするならば、開き直って相手にして苦しい動きは諦め、一方で自身の強い動きを押し付けていくことが大事じゃないかと思う。という意味での「諦めが肝心」である。
恐らく今後とも切っても切れない関係となり続けるであろう、全除去に弱い問題であるが、今のところは「諦め」ている。
・ノンクリーチャーデッキに弱い
上記に不随する弱みでもあるが、相手がクリーチャーを出して来ない場合、14回分12枚もある除去が手札で腐り続けることになるという非常に大きな問題が発生する。この為、コントロールデッキに対しても苦しい戦いを強いられることになるというのも明確な弱点である。
この2点が兎にも角にも苦しい。が、考えてみると他の明確な弱点というのもパッと思いつかない。実はこのクリティカルな弱点を除けば弱点が少なめであるというのもBO1での勝利に寄与しているところであるかも知れない。と、今思った。
カード毎の所感、雑感
ここからはこのデッキにおけるカード毎の解説を書き記していこうと思う。とは言うものの、私はまだまだプレミも多く、どのカードについても、ポテンシャルを出し切れてあげられていないという気持ちもあるので、あくまで、"雑感"である。
《沼》
沼。
《呪文書売り》
他のクリーチャーに+1/1オーラを付与し続ける=エリエットのドレインを高める and バニコーンを膨らませる、という我がデッキになくてはならない存在。何故かこいつ自身にも警戒がついている為、3マナタイミングで3/3警戒として機能するのも良いところ。もうこれだけでも十分なのに、オーラ付きのクリーチャーが殴ると占術もできてしまうという、どう考えても強いカード。システムクリーチャーとして除去の対象にされやすいところがやや難点か。更には、前回も書いた通り《悪意ある呪詛術師》の呪われし者を外せるわ、オーラを付与したクリーチャーが《野薔薇のアルコン》で飛行を持つわ、もう良いことづくめ。詐欺にでも遭っているのか、というような神カードである。
《婚礼の発表》
横並びを強化してくれる上に、呪われし者の受け皿や《忘却の儀式》の犠牲にもなってくれるトークンを生み出してくれるし、状況次第でドローもできちまう爆アド生成カード。変身までに3ターンかかる関係上、出すタイミングは相手の色次第という感じで見てる。動きとしてはちょっと後ろ寄りになるので、白単とか緑絡みの横並びデッキ相手にする時には積極的にプレイしたいカードの印象。《呪文書売り》のオーラまで付けば3/3のトークンになるのでチャンプブロックで雑に使い捨てたくないなぁ……と思いながら使い捨ててる。そんな子。
《悪意ある呪詛術師》
何度も名前が出てきている、このデッキの肉の中心となる存在。《婚礼の発表》の1/1人間トークン、《離反ダニ、スクレルヴ》、《下水王、駆け抜け候》の1/1ネズミトークンに呪われし者を付与すれば、実質ノーデメリット。呪われし者・役割・トークン自体も、バニコーンのパンプ、エリエットのドレインの種にできるので、実はこのデッキでは単なるデメリットに留まらないのである。1マナで《悪意ある呪詛術師》、2マナで《駆け抜け候の祝福》から4/3アタック+1ドローの動きができるとすごく強い(大体除去られてドローはできない)。ついでに、自分に呪われし者トークンを敢えて付けることで、《野薔薇のアルコン》が着地すれば4/4飛行になったりもする。強い(強い)。
《平地》
平地。
《駆け抜け候の祝福》
実は、このデッキの諸説枠である《駆け抜け候の祝福》。オーラ付与にドローエンジン、ついでに1点ライフロスのデメリットもエリエットで±プラスにできるので、一見良いことづくめに見えるカード。
……なのだけれど、実際運用してみると、まあドロー出来る機会が薄い。軽いマナ中心で構成されたデッキなので、ドローは是非に欲しいところではあるものの、ドローエンジンはやっぱりみんな嫌うようで、エンチャント除去されるわ、オーラ付きクリーチャーを除去されるわ……。とは言え、ドローエンジンとして機能しさえすれば当然の如く強い。そんなカード。《ファイレクシアの闘技場》との入れ替えだったり、あるいはまた全然違うカードとの入れ替えも考え中である。
《コイロスの洞窟》
所謂ペインランド。レアカードなので、現状2枚で我慢中。デッキ作りたい欲が強すぎて、レアワイルドカードが全然足りない。でも、4枚入れていいカードなのだろうか……、ペインランドだけで6~7点とか持っていかれたりとかたまにあるし……、でも土地事故するよりマシなのだろうか……。マジックは難しい。
《骨化》
除去最強格筆頭の《骨化》さん。《骨化》さんいつもありがとう。でも、《告別》、お前だけは許さない。実はオーラなので、エリエットとの相性も抜群だぞ!
《眠らずの城塞》
全除去が入っているデッキに対して、文字通り最後の砦になってくれる城塞さん。タップインなので、序盤の扱いづらさはあるものの、実はかなりリーサルをとってくれるすごいやつ。土地は、死なねえ!(ドン!)
と、ここまで書いて、だいぶ長くなってしまったので、カード解説のもう半分は次回に持ち越しにしようと思う。読んでて面白いといいな。そんな感じでおしまい。
次回に続く。
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