『迷い人来る』

病室が奥の行き止まりで食堂の向かいだからなのか、稀に他の部屋の患者さんが用もないのに入ってくることがある。

今日も空いてる時間にベッドサイドでくつろいでいると、視線の端を車椅子が奥に向かって通り過ぎて行きました。

・・・奥には、車椅子利用者はいないよな・・・
車椅子の方に歩み寄ると、空きベッドを見ている別室のおじいちゃんが。

「誰かに用があるの？」

聞いては見たものの答えは特に来ない。
ナースコールで、迎えにきてもらって解決です。
＂回復期リハビリテーション病棟＂といっても身体機能の回復患者だけではなく、脳機能の障害がある方もいるので、自分の場所の認知が困難で迷ってしまう方も出てしまいます。
その様なトラブルを持っていない患者は、迷い人の様な人が出ると、そっと自然に助けてあげる流れで看護士さんに伝えてあげることが、ほぼ普通になっていたりします。

続く・・・