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『目安へ』

病院でリハビリしている時に、回復して歩き回れる様になった時の目安として使っているものがありました。
それは、新宿駅界隈を歩けるか、池袋駅界隈を歩けるかということ。
それぞれの地域を知らないと、何を言っているのかさっぱりだと思うが、一言で言うと、歩き方の違いである。
どちらも人の往来が多いということでは、然程変わりがない。
しかし、その動きは、新宿は全体的に一定の流れが交わっている様な感じだが、池袋は自由度が高くて、個々に縦横無尽に交わる様な感じで、より都度の対応が必要になるという感じである。
リハビリで歩ける様になりましたという状態だと、細かな動きや咄嗟の対応がかなり困難だったりするから、そんな風な目安を設けていたのである。
それで、半年以上ぶりに池袋に出向いたのである。
やはり池袋は、人の交差が多いが、戸惑うことなく自分の好きな様に移動して、用を済ませることができた。
ゆっくりした移動ではあったけれど、支障はなさそうである。
建設当時、最も高かった高層建築物のサンシャイン60も何でもない高さの建物になってしまったが、自ら移動して見上げると少し妙に感じる。
約半年の入院がなかったら、何ともなく過ぎた時間だったのだろうな・・・。

続く・・・

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