見出し画像

42.きぼうのひかり

2020年の11月末頃
お友達からの喪中はがきが届きました

ワタシが結婚してからは
土日に自由にひとりで勝手に遊びに行く
などということができなくなっていて
お友達はフルで仕事をしていたので
何となく疎遠になっていましたが年賀状だけは毎年来ていました

喪中はがきはお父様の不幸を伝えるものでした
その前の年くらいにお母さまががんでなくなり

お母さまのがんは事前に聞いていたのですが
お父様の方は何の前触れもなく急なことだったようで
本当に驚きました

学生時代は一緒にアルバイトをしたり
一緒に旅行に行ったり
テニスを習ったり
温泉に行ったり
週末はお友達の家に遊びに行ってごはんをご馳走になって
夜のドラマをだらだら一緒に見たり
かなり仲良くさせてもらっていたのですが
ある時彼女に不幸な出来事が訪れそれがもとで
パニック障害になっていまい
それも疎遠になってしまった原因のひとつと思います
今でも心療内科に
経過観察で通院しているといっていました


喪中はがきが届いたのをきっかけに
久しぶりにお友達にラインをしてみました

お父様のこと色々伺ってから
じつは・・・と
モラオのことを相談しました


お友達はモラオと会ったこともあるので
すごく驚いていました
あんなにイイ人がっていう感じです

でも同時にワタシは当時お友達に手紙を書いていて
苦しい胸の内を送り付けていました
そういえば
手紙に生理がこなくて悩んでいるって書いてあったよね

そう言ってくれました

症状をかいつまんで話し
どうしたらいいのか悩んでいると説明しました

当時コロナが始まって1年
心療内科は心を病んだ人で大変混雑していて
新規の患者は受け入れていない病院が多いということが
検索すると出てきました


お友達は先生に話してみるからちょっと待ってて

そう言ってくれた

それから何度か
体調どお?などの連絡がきて
3月か4月くらいにやっとお友達の通院の日が来たらしく
待ちに待った連絡がきた

先生に相談してみたよ!
ホントは新規の患者は受け付けていない
先生自体が何年か前にご病気をされて
それ以後仕事をセーブするため新規の患者は受け入れないことにしている
でもそういう症状がでているのなら
すぐ受診した方がいい
受け入れるから連絡をしてほしいと

すぐに教えてもらった診療内科へ連絡をし
予約がいっぱいなので少し先になりますと言われ
2021年7月の予約をようやくとることができた


心療内科の先生は物腰の柔らかい
ワタシよりも少し年上の男性でした

ワタシの今までの経緯を話していきました
話をまとめたつもりでも初診は30分以上もかかってしまった

先生はパソコンに内容を記録しながら話を聞いてくださり

よく受診してくれましたね
治療が必要なレベルです

このまま進んで行ったら大変でした

何度もよく来てくれましたね
辛かったですね

と言ってくださった

先生だからそう言うのは当たり前な言葉かもしれないけれど
それでも表面的でも
暖かい言葉が身に染みた

これは立派なDVですよ
証拠の残らない一番卑怯なDVだと思います

そして

病名は不安障害

不安障害の中にもいくつかあって
その中の身体表現性障害
という診断が下された

正直ほっとした

病名が付いたことで
やっとこころが傷ついているという
証拠ができたと感じた


妖怪コンビは
ワタシが表向き元気そうに歩いている姿を見ただけで
元気だと大丈夫だと思い込む
そういう感じだった
さすがに骨折して包帯をぐるぐる巻いていたり
明らかに熱があって布団から起き上がれない
そういう状況を目の当たりにしたら心配はしたと思う

だけどそこは妖怪
目で見たものしか感じられないし
自分の都合のよい方にしか見られない

見た目普通のワタシが
体調が悪いといくら訴えても
なんだかよく理解されていないようなそういう気がしていた


だって元気そうじゃないか
顔にはそういう札がぶら下がっていた


先生には
朝起きると眩暈が酷い
モラオが帰ってくると動機息切れが酷く立っていられない
常に乗り物酔いをしているような気持ち悪さがある
と訴えた

漢方で様子を見てみましょうと
漢方薬が処方された



身体はかなり限界にきていると感じていた

それまでは月曜の朝は割と元気に起きられるが
金曜になって週末が近づくと気持ちが悪くなる
また
昼間は元気でも夕方になると立っているのも
辛く気分が悪くなる

そのため
昼間から夕食の準備を休み休みし
夕方からは横になっている
そんな状態になっていた


少しでも効果があればと
祈るばかりだった




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?