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44.モラオの恐怖

2021年7月からようやく心療内科に通院することになり
少しだけ希望が見えてきたような気がしていました

この四六時中抱えている
頭痛、腹痛、眩暈、吐き気から少しでも解放されたいと
藁にもすがる思いで通院していました

最初の頃は
話ていなかったことなどを追加でお話したりしていたのですが
段々と話すこともなくなり、、、

先生はまず

どうですか~~?

と聞いて下さり

体調だったり
何か出来事があってこう感じたとか
そういった話をしました

そして体調に合わせてお薬を出していただく
という感じでした

最初は漢方を何種類か試しましたが
漢方が全然合わなくて
酷い下痢をしてしまったり
散々でした^^;

そのあと不安を抑えるお薬にやっと落ち着きました


先生からも
原因から離れないとなかなか回復できない
という話をされていました

それでも
同居しながらでも治る人もいるから
と言ってくださり

会いたくなかったら会わなくてもいいんですよ

という言葉で
家庭内別居が始まりました


モラオが帰ってくる時間はいつもラインで知らされています
これはかなり前からそういうシステムになっていて
モラオは帰ってきたらすぐにお風呂なので
お風呂をその時間にあけておけ
という意味です

帰ってくる時間をうけて
食後の後片付けなどを済ませ
慌てて自分の部屋に引き上げます

ちなみに今の住まいは
モラオと一緒の部屋で寝るなんてもう絶対無理!
ということでそれぞれに部屋を作ってもらいました

モラオは帰ってきてお風呂に入り
準備してある食事を食べ
自分の部屋に戻っていきます

それを確認して
またワタシはリビングやキッチンで家事をしたりします
用がなければ自分の部屋からでないで過ごしました

モラオに会わずにすむ
話をしなくてもいい
話しかけられることもない
そういう点ではよかったのですが
時間に追われて逃げるように部屋に戻り
なかなかのストレスでした


体調は全く回復傾向になっていると感じられなくて
ただ気持ち悪いとお薬を飲んで横になって
何か違うことを考えたりして気持ちを落ち着かせるようにしました

先生に話をしただけではどうしようもない
モラオが出ていくか
自分が出ていくか
距離を取らなければ現状変わらないのではないか

変わらない体調不良に
焦りも感じていて

もう治らなかったらどうしよう・・・・


そんなことも考えるようになった


モラオが3か月に1度くらいのペースで外泊をするようになり
その時だけは少し眩暈も治まっていたので
モラオが原因なのは明白だった



モラオは口では
出ていくアパートを探すと言っていたけれど
それは口先だけの言葉で
淡い期待を抱いたり
また裏切られたりの繰り返しで
それでも日々の生活は続いているわけで・・・・
どんどん疲弊していくだけだった


このままじゃいけない

やっぱりワタシがアパートを探して出て行った方が
話が早いのではないか
でも息子たちを見捨てて自分だけ逃げるようで
なかなか決心がつかなかった

アパート情報をただただネットで検索していた

しかも収入が少ないので
アパートをそもそも借りられるのか?
審査が通らなかったという話もよく聞く
どちらにころんでも不安しかなかった


ワタシが先生に
妖怪コンビがなかなかワタシの病状のことを理解してくれていないようだ
目に見えて元気そうと捉えられていて辛い
という話をすると
では一度ご両親にきてもらって一緒にお話をしましょうか

と言ってくださった

そのタイミングで
ワタシはモラオにラインで

今度病院で家族に向けて病状説明があります
あなたに怒鳴られすぎて病気になった
あなたが出て行かないとワタシの病気は治らない
早く出て行ってください

そう告げた


言ってもモラオは悪いとも
罪悪感を抱くこともないとは
分かっていたけれど
言わずにはいられなかった


するとモラオから返事がきた


いつでも病状説明を聞きに行きますよ


えΣ(´∀`;)
え?
ええええ?

ちょっとこれには(笑)を付けられなかった
背筋が凍る思いがした


これほどまでに話が通じないのか

愕然としてこの日の夜は眠れなかった


ワタシが相手にしているのは
日本語の通じない宇宙人だったのか


心の奥底では
自分がやったことを覚えているのではないか
思い出さないよう蓋をしているだけで
自分は何も悪くないというベールで覆っている
そう思い込もうとして自分を守っているだけだと思っていた

だけど
そういうレベルではどうやらないらしい・・・


この宇宙人を相手にワタシは戦わないといけないのか
そう思うと
もう絶望しか感じられなかった


次の診察の時に早速先生にその話をすると
先生は

ひととおり笑って

ぼくは構わないですけどね~~笑
事実を伝えるだけですから

アナタのせいで
奥さん病気になって苦しんでるんですよ

そう言いますけどね!

と言ってくださった


モラオはなんと答えるだろう

聞いてみたかった気もするが
その時は病院にモラオが来たら
その後病院へ行くのが怖くなると思って病状説明はやめにしてもらった
モラオに通院先を知られるのがただ怖かった
病院はやっとできた居場所だったから









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