落合範崇

落合範崇

最近の記事

アブソリュート・チェアーズ

埼玉県立近代美術館で「アブソリュート・チェアーズ」展を観た。 「椅子の美術館」が「椅子」の新たな視点に挑む意欲的な展示で、「美術館の座れない椅子」「身体をなぞる椅子」「権力を可視化する椅子」「物語る椅子」「関係をつくる椅子」の5章で構成されている。 人が座る道具としての椅子が、人とのつながりが強いが故に、それ自体が生命を持っているような感覚があった。 展示は2024年5月12日まで。 https://pref.spec.ed.jp/momas/2023absolute-c

    • 中平卓馬 火―氾濫

      東京国立近代美術館の「中平卓馬 火―氾濫」展を観た。 ずっと興味はあったけれど、展示という形に巡り会えたのは今回がはじめてだった。 中平の作品と思考の変遷が、多くの写真とテクストで丁寧に紹介されている印象だった。急性アルコール中毒による昏倒から再起に向かう1978年の、文面から不安が滲み出る日記も展示されていた。 それにしても、なぜ植物図鑑なのか。以下は、はじめて「植物図鑑」というタイトルの写真が掲載された際の文章から引用。 写真単体で見ても魅力的。2000年代に八戸で記

      • もじ イメージ Graphic 展

        21_21 DESIGN SIGHTの「もじ イメージ Graphic 展」を観た。やっと行けた。 デザインの裏にあるデザイナーの思考を垣間見る。 そして、日本語って、複雑で、おもしろくて、かっこいいなぁと。 2024年3月10日まで。 https://www.2121designsight.jp/program/graphic/

        • 三峯神社 初詣ハイク

          秩父市大滝の三峯神社。表参道から奥宮まで初詣ハイクしてきた。 1月2日ということで参拝される方もかなり多く、行きのバスは1回に2本体制、帰りは4本体制。歩いて登る方も普段よりは多かったのかな(自分が初めてだから分からない)。 山道はけっこう急なところもある。かつてのロープウェイもない頃は、この道を歩いて登るしかなかっただろうから、歳を取ってからの参拝はほんとに命がけだったかもしれないなぁと。 奥宮のある妙法ヶ岳の頂上からの眺めはとても良く、登った甲斐があると思わせてくれる

        アブソリュート・チェアーズ

          イン・ビトウィーン → 永井天陽 遠回りの近景

          埼玉県立近代美術館にて、企画展「イン・ビトウィーン」とアーティスト・プロジェクト#2.07「永井天陽 遠回りの近景」を観た。 イン・ビトウィーンイン・ビトウィーンは、3人の収蔵作家と1人のゲスト・アーティストの作品で構成され、さまざまな手法を用いて他者との境界やアイデンティティについて思索を深める足跡が紹介されている。 メカスの作品を見ることができてよかった。2024年1月28日まで。 https://pref.spec.ed.jp/momas/2023in-between

          イン・ビトウィーン → 永井天陽 遠回りの近景

          さいたま国際芸術祭

          10月7日開幕のさいたま国際芸術祭の内覧会に招待いただいた。 メイン会場となる旧市民会館おおみやは、目ワールド全開だった。 導線もなく迷路さながら、虚実入り混じった会場で、アクリルの壁を通して「見る/見られる」の関係も意識させられる。 会場は変化し続けるとのことなので、会期中にまた来てみようと思う。 芸術祭のテーマについてのステイトメントを引用。会期は2023年10月7日から12月10日まで。

          さいたま国際芸術祭

          習い事

          次女がピアノをやめたいらしい。 3年ほど続けて、なかなか練習しないながら少しずつ上達してきたけれど、どうにも楽しくないようだ。6年続けた長女が、今年になって先にやめてしまった影響もあるだろう。 自分自身も子供の頃にピアノを習っていて、たしか小5でやめてしまった。練習もレッスンも好きではなかった。でも、小さい頃に習っていたおかげで、今でも気が向いた時にピアノに向かうことができる。続けさせてくれた親に感謝していて、そして、やめてしまったことを後悔している。 長女、次女とも、