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吉田克朗展 ― ものに、風景に、世界に触れる

埼玉県立近代美術館で吉田克朗展を観た。

吉田克朗の全体像を紹介する初めての回顧展。吉田克朗の作品は、「もの派」時代の《650 ワットと 60 ワット》くらいしか知らず、「もの派」から離れた後にこんな展開があったことに驚いた。

展示室には作家の制作ノートも展示されており、制作の意図の一端を伺い知ることができる。制作の手法には変遷が見られるが、一貫して「もの」と作家自身の関係から生まれるもの、そして作品と鑑賞者との間に生まれるものを意識していたように思う。大小様々な作品を観ながら、作家の思考をたどるうちに、あっという間に時間が経っていた。

会期は2024年9月23日(月・祝)まで。
https://pref.spec.ed.jp/momas/2024yoshida-katsuro

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