感謝の気持ち
つい最近まで
体調を崩していた
寂しくて1人で食べられなくなった
栄養失調と貧血で寝てばかりの日を送っていた
月に何度も経血が出て、リズムが狂い、遊びにも行く気力がなくなった
破滅的な行為への衝動を抑えることができなくなり、彼氏に「死にたい」と駄々をこねた
「生きたくなるまで入院してよ」と
半ベソかきながら彼は言った
入院は嫌いだった、もう嫌だった
自由がない、ゲームがない、アニメがない、映画がない、私の家にあるものがない。あの通称ゴリラ部屋は嫌だった
ゴリラに失礼だと思う、すみません
カウンセラーと相談して実家に短期で療養したら?と言われた。
「やったろうやないけぇ」と頭だけで意気込んで
ふらふらの体で支度をして、母の車に乗り用意してくれていた部屋で寝てた
食事とかが自動的に出てきて、少し驚いた
母は私に頼られると、一気に熱量があがってしまうタイプで
何でもしてくれる母の熱意は怖かった
その他は遠慮して、食事だけは甘えさせてもらった
数日経つと頭が動くようになってきた
慣れない布団で眠れていないのだが、
伏せっていた時より身体が軽い気がした
療養中は様々な映画を見た。元々映画は好きな上に、
1人でも彼とでも一緒に見るのは好きで
Amazonプライム・ビデオでチョイスしていると、
これは2人で、これは1人で、と
やっぱり彼氏と自分に合わせて選んでいた
最初の頃はただ暗く、
出してもらったご飯を食べて、ありがとうと言う、それだけで大変だった
数日すると変わる。栄養が身体に回ってきたのがわかる
親との食事中に会話が少し出来る様になってきた。笑えはしないし、
緊張気味だけれど
数日経ったあたりで
彼氏の様子がおかしくなりつつあった
異様に自分を急かし、焦って、不安になり
何もかも逃げ出すようにお酒を飲んで寝て
起きて仕事へ向かう
曰く「ええカッコしいで外面はいいけど、プライベートはクソなの」と言う。今までもそんなことを言っていたが、私がかつて入院してた時はお見舞いにちゃんときてくれたし、そうかな?と思っていた
その通りだった、ような気がする
洗濯済みの衣類を畳まないで放っておき
そこから出せば効率的じゃない?と言う
しわくちゃのYシャツとバラバラの靴下
結局次の日の準備の時に
目当ての衣類を探すことに焦ってイライラしている
ご飯は促さないと食べない
食べなくても動けるから、と
やりっぱなしを指摘しないと、そのまんま
失くした物が多く、記憶も曖昧
人の事は言えないが、思わず、笑ってしまった
私もたいがいズボラな方だ
でも、身の回りの物の位置や乱れ具合で
自分の精神が安定?やや安定?ダメかも?もうダメだー!の
パラメーターを作って、測っている
休むタイミングを体感する為の訓練になるから
それも彼氏に提案して一時的に合わせてくれたも時期もあるけれど、
彼特有の「めんどくさい」が邪魔して続かない
実はこれは彼氏の愚痴ではない。惚気だ。
この人は、高いプライドが邪魔して見えないけど、
本当は弱くて変なところで寂しがり屋だ
致命的なのはSOSを言えないこと
そしてそれが原因で過去精神的に参ってしまった事が多々ある
私は実家へ逃げた先でようやく実感できた
私が今、優しさをわける人はこの人だ
この「優しさをわける」という概念?は友人からのアドバイス
悲しかったこと、辛かったこと、色々あったこと、
それを体験してきたわけだから、今ちょっと辛い人に
優しさをわけるんだよ~そうしたら、周りに優しい人が
自然と集まっているという結果につながり・・云々。
正直言われた時はわからなかった。
わけるって何?そもそも私は優しくないから、と
私程度の人間に優しさをわけてもらっても、
なんともないと思う。と反発さえあった
疲れている彼氏はイキイキした人とうまく溶け込もうと必死だ。
シフトに穴を開けたこともなく、ミスをして帰宅後ずーっと引きずって私に「どうしよう、どうしよう」と慌てるくらい必死だ。
その彼が追い込まれている
私なんかに何が出来るだろう、諦めちゃうか・・
と連絡を取らない日もあった
人生で大切にしてきたものなんて、ほぼなかった
自分も世界も傷つけて、朽ちちゃう。
それが私の末路だって思ってた
でも未遂に失敗してICUに彼が面会時間ずっと、
お見舞いにきてくれた事は忘れない
ふとその時の「ありがとう」という気持ちを思い出す
自分にとって大切なものは何か
優しさをわけるのは誰か
今、やりたいことが見つからない私に
できることは何か
少し前から困ってる人の手伝いをしたいな、と思っていた
Aという行為を出来る人がいる
しかしがBという行為は出来ない・・そんな人のお手伝いだ
彼氏もそんなタイプだ。そして第一優先の1人
仕事熱心、「辞めたい辛い苦しい」といいつつも
ちゃんと朝起きて出勤
シフト通りこなし、しょげてもめげても
次の日の朝には支度をする
私には到底無理だ。まず起きたくなくなって、電話でやめちゃうし、
シフトとか「知らねー!!」って全カットしちゃうと思う。
なんで彼がそんなに一生懸命なのかわからない。
「なんで?」と聞くと、
「俺はそれを恥ずかしいと思うし、恥ずかしい自分でいたくないから」
と答えた。それはすごく納得した。
「自分が好きな”己”でいるのは素敵なこと」というヤツだ
でも彼はその反面、無理した身体にガタがきやすい。眠れなくなったり、
食が細くなったり、おつまみとビールだけで済ましたり
どうでもいい、と友だちに相談せず諦めちゃう
長年いる友だちにもヘルプが出せない
むしろ煩わしいと遠ざけてしまう
人間関係リセット癖みたいなところがあるが、
その前の一歩までの気配を感じた
なんだか少し悲しくなった
カウンセラー曰く「それは彼のSOSだと思う」と聞いた
そんなわかりにくいSOSがあるか!!と
こずきたいところだが、それだけ彼は何かを考え一生懸命なのだ
何もかも時給換算する癖が出て、
食事内容だけでも「俺の給料◯時間分」としょげる
私が今したいこと、した方がいいことは
彼氏のサポートだと思った
働くとか自立とか以前に
私は彼を守るという何かそういうモノがあるんだと実感した
彼との生活が維持されるためならば、
元々悪魔気質の私が、本当の悪魔になってもいい覚悟が出来た
慎ましくていい、一緒にいられればそれでいい
なんでこんな気持ちに辿り着くのが遅いんだろう
というか、自分を納得させるまでの考えに至るのが遅いなぁ
ごめんねって、気持ちを抱えて家へ帰った
それが、ちょっと前の私だ
実は、
とある素敵な方からある言葉をいただいた。
それは最初実感が出来なくて、実家で療養中に考えていた。
なんせ実家は静かで鳥が囀る声すら聞こえる。
風の音も聞こえる。考えるのにはもってこいのスペースだった。
その方の言葉もようやく実感できた。スッと心に染み込んだ。
優しくて暖かくて、私こそ優しさをわけてもらっていたんだなと
トゲトゲしい衝動がなんだか球体になったようだった。
私の社会もなんだか今ちょっとだけ見えている
私と彼が今いるこのアパートこそ、私にとっては社会だと思う
いや、思いたい。そう、願いたい。
その考えに至るまで、上に書いたような家に帰ろうと
思えるまで、結構時間を要したが
こうして今また、noteを書くことが出来ている
需要があるわけでもないが、辞めるつもりはなかった
ただその方へのお返事を返すまでって自分で思っていたから
ちょっと間が空いちゃった、そんなお話。
読んでくださり、ありがとうございました。
優しい人たちが、今日もホッとした一瞬を感じられますように。
生活費の足しにします! ありがとうございます!感謝の極み!