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事例解説付き!採用面接での逆質問(質問ありますか?)を聞く真意とは。

こんにちは!

採用面接時に必ずといっていいほど「質問はありますか」の逆質問の時間が与えられます。たいていの場合、皆さんはどのような質問をしようか準備して面接時に質問しているケースが多いでしょう。質問内容によっては、あなたの評価を下げてしまう恐れがありますので、解説も加えていますので参考にしてください。


NGな質問例

質問にNGがあることに違和感を感じるかもですが、面接の場であるので効果的なアピールとして認識しましょう。今回は人事部の採用担当者を想定して、NGな質問例をいくつかご紹介します。

・質問は特にありません。
(担当者の所感)
弊社に興味がないのかな。本心はどうなんだろう。積極性がたりない。

・御社の〇〇事業での強み・弱みを教えてください。
(担当者の所感)
HPは確認していないのかな。ある程度イメージできると思うが自分で考える力がないのか。

・私は〇〇に興味があり勉強したいのですが、御社では可能でしょうか。
(担当者の所感)
企業は学校ではない。成長意欲は歓迎だが何か勘違いしていないだろうか。

・いつから働けますでしょうか。
(担当者の所感)
採用スケジュールはお伝えするが、まだ採用も決まっていないぞ。

こちらはあくまでも一例です。なぜNGなのかは、相手側からの印象を悪くする内容だからです。

・事前に下調べすれば把握できる内容
・面接時に話をしていた内容の繰り返し質問

なぜ質問を受け付けるのか

そもそも、なぜ面接時に担当者より「何か質問はありますか?」と聞いてくるのでしょうか。担当者の意図を理解すれば、面接時にふさわしい質問内容が見つかってくると思います。一緒に考えてみましょう。

求職者側の理解度を確認したい

面接は相互理解を深める場です。企業側が一方的に理解するのではなくて、求職者側の理解度もあげなくてはなりません。企業側としても採用したいと思っている方が、色々な不安や疑念などをもっていたら辞退される可能性を危惧しています。もし内定を出した採用後に、数ヶ月でイメージが違ったから退職します。となれば大きな損害となります。

お互いの不安要素を払拭して、理解を深めた状態で入社するのがベストであり、結果的に定着率も高くなるためです。面接時に質問を受け付ける時間は、双方にとってとても重要な役割を果たしているということです。

熱意や質問力を確認したい

熱意は言うまでもありません。熱意がない人より熱意がある人を採用したいのは当然です。よっぽど面接時にフランクなコミュニケーションをとっていれば、わざわざ質問時間に質問する必要はありません。

ただし、一方的に質問されていれば「私は御社に興味をもっています!」と熱意をアピールした方が内定率は高くなります。熱意と合わせて確認したいポイントが質問力です。ビジネスにおいて質問力はとても重要なスキルのひとつだからです。

面接時では、できるだけ「オープンクエッチョン」を意識して質問するようにしましょう。

オープンクエッチョン

  • 御社の〇〇事業の強みは△△とHPに記載してありましたが、他社にはない◇◇も強みになるのではと考えていますが、どう思いますでしょうか?

クローズドクエッチョン

  • 御社の〇〇事業の強みは△△と認識していますが、あっていますでしょうか。

クローズドクエッチョンは「はい or いいえ」で答えられる二者択一の質問手法なので、話が広がりません。面接時では、回答の範囲を限定しないオープンクエッチョンを意識することで、以下のようなメリットがあります。

  • 相手に関心をもっていると熱意を示せる

  • 相手と会話のキャッチボールをすることができればお互い良い印象で面接を終われる

  • 自分が知りたい情報を多く聞き出すことができる

質問力については、相手からの質問を振り返ってみたり、他には「Why(なぜ)」を意識するとヒントが見つかります。きっと皆さんの日常会話では、オープンクエッチョンが自然と出来ていると思いますので、思い出してみましょう。

良い質問例

なぜ逆質問を与えるのかは理解できました。質問の手法についてもオープンクエッチョンを使えば良い。では、具体的にどんな質問をすればいいのか、紹介していきますが、その前に注意してほしいことがあります。

質問をする際は、相手に合った質問をすることを意識しましょう。

悪い質問例の冒頭に「人事部の採用担当者の場合」と伝えたのは、相手によって内容が変わってくるからです。大手企業の場合、組織自体が多くなり、担当者によって理解する範囲や深さは変わってくる可能性が高いです。相手のポジジョンに合わせて柔軟に、質問する内容は変えることが大切です。但しベンチャー企業はそこまで気にしないでOK。

今回は、最終面接を想定して会社の経営陣を想定して、良い質問例をいくつか紹介していきます。

・〇〇サービスの強みは△△であると理解しています。市場シェアでトップをはしる競合A社を追い抜くためには、どのような課題があるのか、お聞きしたいです。
(経営陣の所感)
競合をみて市場調査をして準備している。弊社サービスを良くしたい想いは嬉しい。

・もしご縁があれば、できるだけ早く御社に貢献するために活躍したいと考えています。〇〇職ではどのような方が活躍している傾向がありますでしょうか。
(経営陣の所感)
即戦力になりたいという意思は素晴らしい、私の現場経験の話をしてあげよう。※現場経験がある経営陣だと盛り上がる質問例

・御社の〇〇の理念にとても共感しました。社長の記事を拝見して〇〇プロジェクトの話は、まさに理念を体現していて興味深かったです。現在、実際に取り組まれていることがあれば、可能な範囲で教えていただけないでしょうか。
(経営陣の所感)
会社の社風にも関わってくるので理念に共感していることは採用においてとても重要。

こちらはあくまでも一例です。質問は自分をアピールする場でもあり、理解を深める場です。例を切り取って質問するのではなくて、自分が「なぜ知りたいのか」意図を明確にして準備しましょう。

無理に質問することは避けましょう

無理やり質問を考えて、興味のないことを聞くのは逆効果です。内容が薄くなり、適当さが目立ってしまいます。面接は相互理解を深める場です。重く受け止めずに、疑問に思うことをそのまま聞いてみれば大丈夫です。興味ある会社にあなたが決めて応募していれば、ひとつやふたつ気になることもあるかと思います。

ネット上にはNG質問例などが色々と掲載されていますが、そこまで気にしすぎないようにしましょう。

  1. 最低限、応募した会社のHPはくまなくチェックする

  2. できれば、市場動向や市場トップの企業を調べてみる

  3. 調べてもわからない、真意を知りたいことをリストアップする

質問の時間は、あなたが知りたいことを解消してくれる時間として活用してみてください。

まとめ

  • 事前に下調べすれば把握できる内容や、面接時に話をしていた内容の繰り返し質問はNG

  • 面接は相互理解を深める場。双方の理解が低ければ、不採用/辞退/早期退職などの良くない結果になる

  • 熱意は大事。質問する際はオープンクエッチョンを意識しよう

  • 相手のポジションに合わせて、柔軟に質問内容は変えよう

  • 無理に質問する必要はない。なぜ質問したいのか意図を明確にして準備しておこう


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