33歳人妻が16歳の少年に恋した話 35 仲良しのフォロワー

2022年11月上旬。

フォロワーとLINEで繋がることになった。

夏にバズってから、仲の良いフォロワーが3人できた。
独身の男性1人と、既婚女性2人。
既婚女性は2人とも子持ちで、フラッグ君と同年代の息子がいる母親だった。

3人とは気が合い、しょっちゅうリプライで話していた。
スポーツ以外の話で盛り上がることも多かった。たまにフラッグ君が嫉妬して会話に乱入してくることもあった。

オフシーズンに入るとツイートも減るだろうし、よかったらみんなLINEで繋がらないか、とフォロワーの1人から提案があったのだ。
私含む全員がノリノリだった。

そんなわけで、フォロワー3人と私のLINEグループができた。
友達が増えたようで嬉しかったし、改めてあの日バズってよかったなと思った。

スポーツチームの話やフォロワーの過去の恋バナなど、あらゆる話題で盛り上がり、楽しくて仕方がなかった。

そんな中で、フラッグ君の話題が出た。

彼は私の造語フラッグを作成したことにより私に並んで一躍時の人となっていたため、このスポーツチームの界隈の多くの人が私と彼の存在を知っていた。

また、彼はフラッグのおかげでテレビ中継にもよく映るので、顔も知られていた。

話題の内容は、例の派閥に誘われてるっぽいと噂されていることだった。

例の派閥は、サポーターの間でもあまりよく思われていない。

既婚女性2人からすると、あの派閥に入るのは同年代の子供を持つ母親として心配だと言っていた。

独身男性も、昔からこのチームを見ているけどあの派閥に入って大変な思いをしたり、迷惑サポーターになってしまった若者も多数いるので心配だと言っていた。

既婚女性①が
「あのこちゃん、フラッグ君と仲良かったよね?何か言ってあげたら?」
と言った。

すかさず独身男性が
「でも最近リプライでやりとりしてるのあんまり見ない気がする。彼と何かあった?まさかね(笑)」
と言った。

ちなみにフォロワーはみんな、私が既婚であることを知っている。
私は内心焦っていた。

焦って
「でも◯◯君(フラッグ君の本名)はそんなところに染まるような子じゃないし。本当に真っ直ぐでいい子ですし」
と返信してしまった。

まずい。本名を言ってしまった。
送信したメッセージを速攻で取り消したが、もう遅かった。

フォロワーたちから、
「なぜ彼の本名を知っているのか」
と聞かれた。

LINEでやり取りしてて教えてもらった、と言ったところ、
「LINEするような仲だったのか」
と聞かれた。

既婚女性①が
「フラッグ君と何かあったのか」
と聞いてきた。

私は
「何もない」
と即答した。

すると既婚女性②が
「実はこの間フラッグ君と思しき少年が某巨大な公園で女の子と手を繋いでいるのを見た。フラッグ君には彼女がいる。だから何もないよね?あのこちゃん」
と言った。

その女の子とは確実に私である。

私はもうこれ以上嘘をつけないと判断した。

「フラッグ君と手を繋いでいたのは、私です」
と言った。

ついにマスター以外の人に打ち明けてしまった。

案の定、フォロワーたちは大盛り上がりだった。

続く

関係ないけど今日友達とご飯に行って話を聞いてもらって、友達の優しさに泣いてしまった。「私みたいないい友達できるのもあのこの人徳だよ!」って笑いながら言ってくれた。本当にいい友達で大好きだなって思った。

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