33歳人妻が16歳の少年に恋した話 3 バズった
「バズる」という言葉をご存知だろうか。
SNSなどで多くの人から注目を浴びる、あの状態である。
2022年、6月初旬。
私は人生で初めて、バズった。
と言っても、皆さんが想像するような、何万リツイートもいくような、不特定多数の人が見るような大バズりではない。ちょっとしたバズり。
それでも私は大いに動揺した。
私は夫の影響で、某スポーツの某チームのサポーターである。
気付けば夫よりもハマり、毎週行われる試合の日を楽しみに毎日を生きていた。
試合の感動や昂った気持ちなどを共有する仲間が欲しくなり、Twitter(現X)で某スポーツ専用アカウントも作った。
フォロワーは20人程度だったが、サポーターの皆さんとの交流は楽しく、それもこの某スポーツを応援する楽しみの一つだった。
ある日、いつものようにチームの公式YouTubeを見ながら湯船に浸かっている最中、私はちょっとうまい造語を思いついた。
選手のあだ名ととある形容詞を組み合わせただけの、三文字のシンプルなワード。
我ながら面白いな〜なんて思ってニヤニヤして、その造語をツイートしてから眠りについた。
いつものように、数少ないフォロワーさんたちに笑ってほしくて。
朝起きてTwitterを開いたら、見たことのない数の通知。
たくさんのリツイート、いいね、リプライ。
バズった。
私が昨日寝る前に何気なくTwitterに投下した三文字の造語は、たった一晩の間にサポーター内で話題となっていた。フォロワーもちょっと増えてた。
数日後、チームの公式Twitterが私の造語について触れ、面白いと褒めてくれた。それにより、私のツイートは更にバズった。
さらにその数日後、私の造語は選手たちの耳にも届いたようだった。選手たちも当たり前のように、私の造語を各々のSNSに投稿していた。また更にバズったし更にフォロワーが増えた。
小さい頃、流行語って一体どこの誰から始まるんだろう?なんて考えたことがあったけど、まさか私がその始まりの人になるなんて。
こうして私は、一躍時の人となってしまった。
たった三文字でフォロワー25倍。怖かった。
バズったことにより、私に会いたいと言う人が出てきた。
ここから私の人生は大きく変化する。
続く
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