私とハロプロの話 14 推しの卒業
ハロプロを再び推し始め楽しい日々を送っていた2021年の秋、推しである金澤朋子さんの卒業が発表された。
持病である子宮内膜症の悪化により、治療に専念するとのことだった。
それまでは持病と付き合いながらも順調に活動を続けていた。
あまりにも順調でライブやイベントで見る金澤さんはとても元気だったので、持病があることすら忘れてしまう時もあった。
しかし、卒業発表の1ヶ月ほど前から体調不良で活動を休みがちになっていた。
また持病が悪化してきているのかなあと心配していたが、まさか活動を続けられなくなるレベルだとは思ってもみなかった。
ハロプロを本格的に好きになるきっかけとなった彼女の卒業発表は、私にとってものすごい衝撃だった。
そして、悔しくて悲しくて涙が出た。
シンプルに、卒業しないでほしかった。
どのメンバーだっていつかはこんな日が来ることぐらい、わかっていたはずなのに。
まして彼女の場合は持病があって事情はわかっているし本人にとっても卒業は不本意なものだということもちゃんと理解しているはずなのに、どうしていなくなっちゃうんだ!と怒りに似た感情すら覚えた。
金澤さんももう気が付けば26歳。
彼女には彼女の人生がある。
ハロプロのアイドルとしての彼女よりも、1人の人間としての人生の方がこれから先ずっと長いのだ。
もしもアイドルとして無理して活動し続けたとしたら、万が一持病が悪化してこの先の人生で大変な思いをする可能性だってある。
だからこそ卒業して療養に専念することは懸命な判断なのだ。
頭ではわかっているのに心がそれを許さない。
叱られている時の子供みたいだと思った。
自分のことをみっともないと感じた。
大好きな彼女がJuice=Juiceから、ハロプロからいなくなる。
それだけで私はハロプロに対する興味が一気に失くなった。
私にとってハロプロとは、彼女がいてこそだったのだと気が付いた。
卒業発表の日以降、彼女の卒業コンサートの日まで私は毎日Juice=Juiceの動画しか見なかった。
卒業コンサートはまさかのチケットが取れず、ライブビューイングでの参加となった。
卒業コンサートではきっと綺麗なドレスを着て歌うのだろうなと思った。
そんな金澤さんのことを想像し、さぞかし綺麗なのだろうなと思いつつもそんな姿見たくないと思う自分もいた。
そんな混沌とした気持ちを抱えたまま、卒業コンサートの日を迎えた。
続く
関係ないけど、私ほどの厄介な癖毛の人間はいないと思ってる。梅雨が来る前にまた縮毛矯正をかけにいく。季節に一度の大イベント。生まれ変わったら普通の髪質の人間になりたい。
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