33歳人妻が16歳の少年に恋した話 5 勝手に使われた

2022年、6月下旬。

私の造語がバズってから間も無く1ヶ月。

フォロワーから一通のDMが届いた。

まだ私に会いたいと言う人がいるのか。
半ばうんざりしながら開封すると、予想外の内容だった。

「あのこさん、これ見ましたか?勝手に使われてるみたいですけど、いいんですか?」

という文章とともに、1枚のスクリーンショットが添付されていた。

それは、とある人物のツイートのスクリーンショットだった。

「◯◯選手のフラッグを作りました!
#今話題のワードお借りしました
#誰だか知りませんがワード勝手に使ってごめんなさい笑」
という内容のツイートとともに添付されていた写真は、その人物が作成したという応援用のフラッグ。
フラッグには、でかでかと私の造語が書かれていた。
(ちなみにこのツイートも、ちょっとだけバズっていた)

DMをくれたフォロワーは、私の造語が勝手に使われていることを気にかけてくれたらしい。

「嫌なら嫌って言ったほうがいいですよ」
といった追加のDMも届いた。

しかし、フォロワーの心配をよそに、私はものすごく高揚していた。

嬉しかったのだ。

フォロワーが20人しかいなかった私が何気なく発した言葉がバズり、瞬く間にサポーターや選手の間で流行り出し、そのおかげでフォロワーが増え、ついに私の言葉を形にしてくれる人が現れた。
フラッグを作ってくれた方に、感謝の気持ちを伝えたくて仕方がなかった。

私はDMをくれたフォロワーにお礼を言い、早速フラッグを作ってくれた方のアカウントを検索し、該当ツイートを発見した。
すぐさまリプライを送った。

「◯◯◯というワードの生みの親です!使ってくださりありがとうございます!本当に嬉しいです!」

そしてフォローした。
数秒でフォローが返ってきた後

「◯◯◯のお母さんですね!これからよろしくお願いします!」
とリプライがあった。

フラッグの主と相互フォローの関係になった。

プロフィール欄を見ると

「高校1年生のサポーターです!」

と書かれていた。

17歳下。産んでてもおかしくない年齢だなあって思った。

続く

関係ないけど昨日夫から「noteって知ってる?最近面白くて色んな人の見てるんだ」って言われた。流石に焦った。見つかりませんように。

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