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日課は朝のヨガとイタリア語とフランス語。自分で話すことはまずないけれど、旅行中に役に立…

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日課は朝のヨガとイタリア語とフランス語。自分で話すことはまずないけれど、旅行中に役に立つのと、ドラマや映画を見たときにわかると嬉しいから続けています。

最近の記事

さんざんな結果に終わったオランダ総選挙

11月22日にオランダ国会Tweede Kamer(註:二番目の部屋という意味)の選挙があった。結果はGeert Wilders率いるPVV(註:Partij voor Vrijheid、自由のための党)が150議席のうち37議席を勝ち取り、2位のGroene Links(緑の左党)とPartij van de Arbeiders(労働者党)が一緒になった、左を代表する勢力に12議席の差をつけた。アメリカでトランプが大統領に選ばれたときと同様のショッキングな出来事だ。 Ge

    • 10月のカタロニアはまだ夏のようだった。泳いでいる人もいた。

      ワイン畑が続く丘陵、マティスが絵に描いたCollioureに行ってみたいと思いつき、5泊6日の旅の計画を立て、行ってきた。フライトの関係でスペインGironaを起点に、列車でスペインとフランスの国境を越え、Port-Vendresという町に3泊、最後はCollioureに1泊。Barcelona、Figueres,、Cadaquesには以前訪れたことがあったが、今回の旅行でフランス、スペインの国境を跨いで、カタロニアという1つの地方文化が歴然としてあることがよくわかった。

      • 素晴らしいアスリート、シファン・ハッサン

        先週土曜日からブダペストで世界陸上選手権2023が開催中だ。陸上競技、特に走る種目を見るのが好きなのでテレビ中継を見ている。 土曜日のこと、女子10,000メートルの決勝、ラストスパートで先頭を走っていたシファン・ハッサン選手は、彼女を追い抜きにかかった選手と接触してゴールの数メートル手前でバランスを崩し転倒、惜しくもメダルを逃してしまった。 その後のインタビューで彼女が語った内容を翌日の報道で読み感銘を受けた。「(転倒は)起こっても仕方がないし、(自分が転倒したのは)ぶ

        • すぐには気づかなかった、やんわりと人種差別をされた話。

          それはオーストリア航空、ウィーン発アムステルダム行きの機内で起こった。 成田から14時間のフライトののち、パスポート検査、手荷物検査を通過し、ゲートで数十分待ってやっと搭乗し、荷物を無事コンパートメントに収納、着席してやれやれ、と思っていた矢先に。 私の席は7C。通路側。隣のAとBの席では中年のカップルが恋人つなぎに手を握り合っていた。その女性の方が話しかけてくる。「あなた、前の席に移ってくれたら私たち、もっとゆったり座れるのだけど」、と。前の列はBとCが空いている。でも、

        さんざんな結果に終わったオランダ総選挙

        • 10月のカタロニアはまだ夏のようだった。泳いでいる人もいた。

        • 素晴らしいアスリート、シファン・ハッサン

        • すぐには気づかなかった、やんわりと人種差別をされた話。

          一時帰国中に訪ねた大阪の漢方薬局のこと

          去年は実に3年ぶりの日本一時帰国で、5月に母と二人、天橋立、伊根の舟屋、金沢、酒田の土門拳記念館、鳥海山温泉と、日本海を鉄道で旅していい体験ができた。今年は飛行機のチケットがグンと値上がりしていたため、5月ではなく6月にした。ちょうど梅雨の時期であったことは航空券を買った後に気がついた。梅雨の時期は海外からの観光客が減るから比較的安かったのだろう。 母が、「またどこか行こうか?」と言うので行きたい場所を訊ねると、淡路島、という答えが返ってきた。淡路島は私も行ったことがないし

          一時帰国中に訪ねた大阪の漢方薬局のこと

          つつじ、石楠花、ロドレンドロン

          今年は4月は雨が多く、5月になってからもなかなか気温が上がらず、天気予報で晴れの予報が出て暖かそうなので春っぽい格好で外を歩くと、予想外に冷たい風が吹いていたり薄雲が日光の熱を遮ったりで、結局うすら寒い思いをすることが多かった。昨日も同様で、長い散歩に出かけていくら歩いても体温が上がらず、上着を持っていかなかったことが悔やまれた。 今日ようやく紛れもない春になった。 今年は5月18日木曜日が昇天祭の祝日、翌金曜日は会社の方針で全員が有給休暇を取らなければならない日(強制有

          つつじ、石楠花、ロドレンドロン

          流行り歌

          毎週土曜日の午後RADIO3でDJがリスナーの投票によるヒットチャート33曲を放送する『欲しいものリスト』という番組があり、いろんな曲がかかる。その中で最近気になっていたのがClaudeというアーティストのレイラ(LAYLA)という曲だ。サウンドクラウドにあったので貼っておきます。 歩くような速さのビート、短調のメロディー、オランダ語だけれど時々フランス語が入っている。珍しいので気になった。調べてみるとこのアーティストはまだ19歳、10年ほど前にコンゴから難民としてオランダ

          流行り歌

          インターネット契約をなかなか切り替えられない話

          今月の初めに、KPN(オランダテレコム会社)の訪問販売の人が来て、インターネット、テレビ、固定電話の契約を今のZiggoからそちらに移すことにした。理由は、KPNではグラスファイバーの回線が使えることになる、新規の契約をすると半年間料金の割引きが受けられる、のふたつ。グラスファイバーは去年からKPNが私の住む町で、地面を掘り起こして各住宅に配線の設置工事を展開していたが、うちはまだ屋内の工事が来ていなくて、それは「契約したらすぐに工事の人が来ます」、と言うのである。それならい

          インターネット契約をなかなか切り替えられない話

          オランダの選挙、前夜のつぶやき

          3月15日はオランダ州議員とwaterschapの選挙だ。waterschapというのは日本語に訳せない概念だ。friendshipのfriendをwaterにしたものと考えるとよい。《水道局》にしてしまうと意味が限られてしまう。州議会の議員は上院選挙に投票することから、数週間前からテレビには各政党の顔がいろいろ出てきて議論をしている。オランダ社会を今のような問題だらけの状態に導いたルッテ首相の資本優先主義に、それでも同調する勢力が一向に弱くならないのがなぜなのかわからない。

          オランダの選挙、前夜のつぶやき