目線、態度(代謝副産物)

「類は友を呼ぶ」。小学館 Domaniの記事を引用すると、良くも悪くも自分に似た人が自然とあつまってくる、らしいです。この言説は奇怪な説得力を以て私を抑えつけ、常に私をして罪の意識を持たしめました。私の人との巡り合わせは自他共に劣悪と認識しています。倫理や道徳に欠け、姦計や悪意に満ち満ちている人間だらけです。このとき「類は友を呼ぶ」という世の理を端的に表し、厭に支持を得ている、一生付き合っていかねばならない持病のような言葉が私を酷く当惑させ、吐き気すら引き起こすのです。「お前○○(道徳的に著しく欠けている人物)みたいな物言いだな。」と身内に言われた時は身の毛もよだつ思いをいたしました。私にはてんで誇れるものがなく、人に対して誠実に生きるしか能がありません。道徳的なことについては人一倍気を付けているつもりです。しかし私自身、そのような人間ばかりの環境に身を置いているせいか、そんな化物の道に片足突っ込んでいるようなのです。私は醜く生きるくらいなら、美しい内に死にたいと考える質の人間です。この先人生が暗いということもあり、自殺という手段が眼底をちらつきました。

 私は恋愛依存なのでしょうか、そのような与太者に婚約者や恋人がいるのを確認すると、途端に自分は生きていることが許されず、あらゆる物事の軋轢は私に非があるかのような感覚を覚えるのです。いや、非があるのでしょう。私は往々にして人に好意を見せた途端に拒絶されてきました。きっと私の人間としての卑しさを瞬時に見抜いているのでしょう。道徳的なことについて、人一倍気を付けている「つもり」でしかなかったようです。本当に生きるのに不得手なのでしょう。あぁ、やめてください!そんな目で私を見ないでください!私の醜態を見ないでください!

 また、死にたくなりました。


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