職人タイプとスタータイプ
こんにちは、りっつです。
早速ですが、自分の中でピアニストにはざっくり二つの区分けがあります。
それは「職人タイプ」と「スタータイプ」のピアニストです。
職人タイプは楽譜、作曲家の歴史に忠実でミスタッチが少なく、まさに曲の伝道師となる存在といったイメージです。ちなみにこのタイプの方のことは大好きです。
また、スタータイプは何を弾いても音が煌めいて聴こえて、分かりやすく人の心に響く演奏をするイメージです。ちなみにこのタイプのことも大好きです。
そこで、私個人的な区分けをご紹介させてください。
職人タイプのピアニスト
① 小林愛美さん
上手い表現が見つからず悔しいのですが、伝統的で基本に忠実、曲を突き詰める演奏といったイメージです。
ショパン国際ピアノコンクールの際の24のプレリュードは圧巻で本当に聴いていてしみじみと感動しました。
② クリスチャン・ツィメルマン
誠実な音、正確なタッチ、好感度の高い正統派の演奏です。
ご自身でピアノの調律も行うなど、楽器に対する研究心の強い方でもあるそうですね。
③ 阪田知樹さん
何を弾いてもため息が漏れるような精密さ、音色の作り込まれ方です。
特にベートーヴェン月光の第3楽章はお手本のような隙のない演奏です!
④ アレキサンダー・ガジェヴ
浜松国際ピアノコンクールで優勝されたこと、ショパン国際ピアノコンクールで反田さんと同位の2位になったことも記憶に新しいこの方。
どっしりと構えた大人の余裕を感じさせる演奏です。演奏を聴いていてあんなに安心するピアニストの方は初めてでした。
スタータイプのピアニスト
① 中村紘子さん
言うまでもないレジェンドです。
華やかな音色と人の心を震わせる表現は一度聴いたら忘れられません。
私個人的にはチャイコフスキーピアノ協奏曲第1番が本当にお気に入りです。
② 藤田真央さん
曲のアナリーゼが深く個性的。
奏でる音色はきらきらでなおかつ天真爛漫です。
聴いたら必ずその世界観に引きずり込まれます。
③ 亀井聖矢さん
桐朋に飛び級入学され、ピティナ特級、日本音楽コンクール優勝を立て続けに獲得する天才です。
最初の一音がその曲を決めると聴いたことがありますが、最初の一音でなにかが違う!と思わせてくれる方です。
個人的にはマゼッパなどがオススメです。
④ ブルース・シャオユー・リウ
やっぱりこの方には触れておかないといけないですよね。
ハイテンションでごきげんな演奏。指の回り方も尋常ではなく、聴衆の心をぐっと持っていってしまう吸引力を感じました。
他にもたくさんピアニストさんいらっしゃいますが、(ショパンコンクールメンバーなら今回触れなかった反田さんとか角野隼人さんとかガルシアガルシアとか…!!)その方々についてはまたの機会に触れたいと思います。