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はりきゅう師が腰を痛めたらどうする?

朝起きると腰に違和感を感じました。

時間が経つにつれ違和感から痛みに変わり腰を屈めたり靴下を履く動作などが困難になりました。

このままでは仕事どころではないポンコツ状態です…

患者さんを治療する前に自分の身体を治療しなければならない緊急事態に迫られました。


昨日は運良く9時からの予約は入っておらず、次の予約10時まで少し時間があったので治療院に到着したら真っ先に腰に鍼を打ちました。

えっ?自分で腰に鍼をさせるの?と驚く方もいると思いますが、ここ数年忘れた頃にやってくるギックリ腰のおかげでセルフ鍼の技術もかなり上達しました笑

腰に手を回し指で痛みのあるとこ(コリ)を探して狙いを定めて鍼を刺していきます。

鍼を経験したことがない方は「鍼」と聞いただけで痛そう、怖い、よく分からない…
そんな感じですよね。

髪の毛程度の鍼が表面から奥に進むと硬いところにあたりズンズン響く感覚。


これは鍼ならではの感覚。
この響きの感覚が苦手な人もいるし、響きがないと効いた気がしないと言う人もいます。

コリを探しながら何回か鍼を繰り返します。
およそ10分で最初の痛みが10として7くらいの痛みに変わりました。

前屈はできるようになったけどまだ痛みが残っているレベル。
このまま仕事もしないで寝ていられるなら今の状態でも大丈夫です。

しかしありがたいことに今日は18時まで予約が入っています。
なんとか今日一日は頑張らないといけないので、腰に置き鍼を貼っておきます。
本当に目に見えないくらい(老眼なので)小さい鍼が付いたシールですが意外と活躍してくれます。

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*小さいけどいい仕事してくれます*

置き鍼を貼っておくことで鍼をした後の今の状態をある程度キープできます。

これで痛みはあるけどなんとか仕事ができる状態になりました。

一人目の患者さんの治療が無事に終わり次の患者さんが時間変更になってまた少し時間が取れたので今度はお灸で治療をすることに。

痛みは結果であり原因を治さないことには根治とはいえない。
よく患者さんに話すのが痛みを火事に例えて、燃えてる火を消すことも大切だけど火元を消すことが大事だと。

今回の自分の腰の痛みを考えると「冷え」というものが原因ではないかと考えてみました。

気温が高くなり冷たいものを飲んだり、最近は冷房などで下半身を冷やしてしまい、からだと特にお腹の冷えを実感してました。

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*優しい温かさがからだの奥まで浸透します*

鍼の次はお灸(棒灸)を使ってお腹を徹底的に温めます。


しばらくお灸でヘソ周りを温めるとすごく気持ち良くて冷たかったお腹が温かくなり硬さもとれて腰の硬さまで緩みました。
これで最初の10の痛みから3くらいまでになりました。

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*ちょうど良い熱の刺激と香りが癖になります*

最後に台座灸をいつもの手のツボ「合谷(ごうこく)」と足にあるツボ「足三里(あしさんり)」「三陰交(さんいんこう)」に据えておしまいです。

鍼とお灸のおかげで今日も無事に施術を行うことができました。

今回は腰の痛みに鍼とお灸をして痛みは緩和しましたが鍼灸が万能ではありません。

圧迫骨折や重度のヘルニア、膀胱癌など原因で腰痛が起こる場合などは鍼灸で緩和することはありません。

そもそも腰痛の約85%は「原因不明」ですから

今回は「はりきゅう師が腰を痛めたらどうする?」ということでこんなことをしたら楽になったよ!を備忘録としてnoteに残しておきます。

皆様の健康に少しでもお役に立てると嬉しいです。


ちなみに… 1日たった今日は痛みが少し戻ってます。

やはり継続的なケアは必要ですね。


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