万夫無当唯一無二の戦武神・呂布奉先軍記物語 第二章 第2話 地公将軍 張宝
張遼が前傾姿勢になった瞬間、
後ろにいた郝萌は
槍を天に投げるが如く、掲げた手を
前方に振り抜いた。
一斉に大地が揺れるほどの振動と共に、
張遼を先頭とした三千騎の奇襲部隊は
散り散りとなった黄巾賊たちを次々と
槍で突き刺しながら、成廉と
郝萌を先頭にして張遼の横を
過ぎ去ると、二人が槍を掲げると、
1500の騎兵隊はそれぞれ別れてゆき、波才の
副将と思われる管亥と張遼を
二重の騎兵隊で取り囲んだ。
「邪魔は入らん。私を見事倒してみせよ。
さすれば逃がしてやろう」
張遼は