最近の記事

シン仮面ライダーは「クソ映画」なのか?

庵野秀明が手がけたシン仮面ライダーを観た。 合計3回程。 この映画を観て真っ先に感じた事は 「カッコイイ...仮面ライダー」だった。 子供じみた答えだと思うが、頭をフル回転させてもこの言葉しか出てこなかったのだ。 本郷猛がアクションを行い続々とショッカーの一味を薙ぎ倒すかと思えば最後は泥臭く年端も行かない幼稚園児のように泥臭く闘う。 とても無様であり不潔であり、臭いのするなんとも男だった。 藤岡弘のような「漢」という感じではなく「弱く」「辿々しく」「不器用な」男だったのだ

    • ロックの永眠〜偉大な鮎川誠へ〜

      悲しい知らせが入って来た。 シーナ&ロケッツ(シナロケ)の鮎川誠が急逝したとの事。 いまの音楽を聴く世代にとっては取るに足らない出来事だろう。 でもこれだけは言える。 今日、日本最後のロックンローラーが亡くなった。 ぎゅうぎゅう詰めのライブハウスの1番高いところで、トッポい鮎川が演奏する。 手にはボロボロのレスポール。 そこから鳴るパワーコード。 パンキッシュで破壊的なギターソロ。 アンプセッティングなんて音がでかけりゃいい。 汚い空気を、タバコというフィルターで浄化させて

      • とあるバンドマン

        「俺は世界一のミュージシャンになる」 そう豪語し大学を卒業後、就職という魚群と離れ 晴れてバンドマンとなった。 ---高校時代。 僕は校舎の3階から眺めるサッカー部をゴミを見るような眼差しで覗いていた。 机にはギュスターヴ・ル・ボンの群集心理と飲み慣れないコーヒー。覚えたてのワックスでキメた髪型はさながら孫悟空のようだった。 陽気なサッカー部の同級生達が外でチームメイトに合図をする声も耳から流れるレディオヘッドの音で優しく塞がれた。 --俺はあんなヤツらとは違う。 人

      シン仮面ライダーは「クソ映画」なのか?