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笑顔の地図(1)

もしよかったらKindle版で読んでいただけると嬉しいです。2022年2月22日にリリースできました☟

理由1,共著者の平林ちずさんのご協力により売上を『海護り募金』および『100万人を笑顔にする会』の活動に募Kindleされます

理由2,リアルタイムで書いているときは、もうこれでバッチリ!と思っていたものも時間を空けると、ダメなところが見えてくる。キリはないのでしょうが大幅加筆修正も加え、読みやすさも格段に上がったと思います。なによりもKindleアプリが、それぞれの端末で読みやすくレイアウトしてくれます

理由3,Kindle Unlimitedをご契約の方は、無料の範囲に含まれ、しかも読んでいただいたページ数分が支援になりますので奮ってご協力…ご購読いただけましたらば!

海護り募金だけ切り抜き

脱炭素から「活炭素」へ

海に森をつくる
二酸化炭素を活かす

海の森は「藻(も)り」

海の草木は「藻」なんです
ワカメとか昆布とかアマモとか海藻(かいそう)たち

藻たちにとって二酸化炭素は
人間にとっての酸素です

藻たちにとって二酸化炭素はエサ

そんな藻たちが世界的に減ってしまっているんです

どうして減ってしまったのか?
そして、どうしたら増やせる?

なんと今貝…もとい今回リリースされた
「笑顔の地図」を読んでいただくだけで

アマモが増えちゃいます!

ちずさんのご協力により、収益を海にモリをつくる『海護(アマモ)り活動』に寄付させていただくことになったからです

特にKindle Unlimitedをご契約の方は、無料で読んでいただいたページ数分が支援になりますので奮ってご協力…ご購読いただけたらうれしいです☟

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本文☟

笑顔が本当に「万能薬」なのか、確かめてみたくなった

そんなとき、平林ちずさんと繋がる

” 繋がる ” という言葉を使った理由は、実際にお会いしたことはなく、クラブハウス という音声SNSの中、限られた電脳空間における接点だからだ

ちずさんは「100万人を笑顔にする」「医療現場を笑顔で救う」という活動をされている

便宜上、” ひらがな ” で活動されているが、漢字だと「千寿子」と書いて「ちずこ」なのだそうだ

「千寿」それは 1000人 を幸せにすることだという

ちずさんはいう「千人なんて、もうあっという間に幸せにしてしまってるから」

ちずさんのいう「幸せ」の基準とはなんだろう?

誰かを幸せにした!と納得にいたる基準

笑顔が本当に万能薬なのか?

それを確めかたくなった理由は、何より僕自身が「笑顔」に救われた経験があるからで

それはおいおい必要ならば補足的に語るとして、平林ちずさんを研究?することは「本当に笑顔が万能薬なのか?」を知る、もしからしたら証明できる一助になるかもしれない

そう思い、インタビューをはじめたのだが……

医療というのは、いわば、人類の科学と化学と知恵の極地である

すべての叡智の果て、といってもいいかもしれない

そんな医療現場に ” 笑顔 ” を叩きつける

「笑うカドには福きたる」

それを言ってしまったら元も子もないだろうよ、と

平林ちずは、それでも医療現場にそれを叩きつけ、そして、救った

現時点では、ただ「救った」としか表現のしようがない

どう救ったのか?
なぜ救えたのか?
・・・笑顔で?

そのあたりを今回、解明していきたいわけだ

笑うカドには福きたる、という格言もまったく根拠がないというわけではない

古くから ” 言い伝え ” られているということ

それは伝えられるだけの、なにかしらの理由や価値が ” そこにある ” ということ

仮に科学的な証明がないにしろ、長い年月、多くの人が「たしかにそうだ!」と思ったからこそ、語り継がれてきた

格言として成り立っている、それがなによりの根拠となる

いずれにしても、常にエビデンス(証明、根拠)を要求され、人の命の手綱を握る、それが医療であり、医者である

そこに「笑顔」を提唱し、納得させてしまう

そんな ” 平林ちず ” という人間について

” 笑わぬ ” カドには ” ちず ” きたる

ある日、“ 少女 ” ちず が、ひとり帰宅すると、母が倒れていた

このとき、ちずは小学5年生、家には他に誰もいない

泡を吹いて倒れていた

「おかあちゃんが死んぢゃう」

表だっては慌てふためくなどして、近所に助けを求め走りまわりもしたが、なぜだか妙に冷静だったという

少なくとも、そのときの状況を、いまでも " 鮮明に " かつ事細(ことこまか)に憶えているくらいには冷静だった

出来事が衝撃的だから、鮮明に記憶に遺ってしまったのでは?

最初、そう思ったのだが、どうやらそれだけではないらしい

脳裏の奥底で「私がこの家を護るしかない。私がしっかりしなくては」と、強く思ったというのである

そう思ってしまう理由は、たしかにあった

倒れている母の周りには、たくさんの薬が散らばっていた

薬とはいっても、睡眠薬の類(たぐい)だが、勢い余れば大事に至る

眠れなくなった原因は、父、髪結いの亭主

当時、ちずは、長野県は飯田の、いうなれば「歓楽街」に住んでいた

華やかなドレスや着物に身をやつした「娘」たちが通りを行き交う

いまでこそ稀少になってしまった芸妓(芸者)たち、そして ” 赤線 ” と呼ばれていた売春宿が軒を連ねる

昼間から、仄かに酒のにおいやタバコの煙が漂う、そんな街角を、父の営む床屋の2階からいつも眺めていた

金は天下の廻りもの

髪をマキ
手に入れしカミ
街にマキ

父は、通りの経済に少なからず貢献していた

夕方になると、日課のごとく出掛けていき、ときに夜が明けても、まだ帰ってこない、という日も

どうやら相当に腹に据えかねていたらしい

行き場のないエネルギーは渦を巻いて、母をボロボロにしていく

街とはいっても、長野の町のひとつにすぎない

父は日々家を立ち、通りに立つ娘との噂を立て続け、母の立つ瀬はなくなっていく

眠るに眠れず、薬に手をだした

ちずの発見と奔走によって、母は無事だった

ここに、ちずの最初の覚醒があった

通りを行き交う娘たちは、ちずにとって害だったのか?といえば、そんなこともないところが、またおもしろい

着飾り行き交う娘たちを日々眺めているうちに、いつしか、その華やかさに憧れるようになっていく

自分も華やかに着飾りたい、あの着物を、あのドレスを纏いたい

そして、バレエをはじめた

「バレエ?」

「そう、バレエ」

「バレエって、あの踊りの?」

「そう、そのバレエ」

「あれって……舞台はたしかに華やかですけど、衣装自体は、白装束というか、白一色というか、いわゆる地味……」

「それよりもね、痛いし辛いし、もうね、そんな衣装すら着ることもない段階で、辞めてしまったの」

ちずは、何度も強調する「バレエがやりたかったわけではない」

じゃあ、なんではじめたのよ?
最初は疑問に思ったが、話を聞いていくうち、ちずという人間はそういうものなのだな、と

やれることから、やる
とにかく、まず、やる

机上の空論よりも「見当違いのバレエ」

華やかに彩りたい、という点に於いては、あながち見当違いともいえない

見当違ってしまったのは「知らなかった」それだけ

バレエには、痛く辛い修行があるということを

通りを行き交う娘たちも、バレエダンサーも、なぜ華やかなのか?

ちずも最初は、自らを彩ることが動機だったのかもしれない

それが、母の事件を経て「光をあてたい」に変わったではないか

暗闇に仄かに灯す、一筋の光……

は?なにいってんの?
もう暗闇ごと無くしちゃえばいい
「暗い空気をすべて吹き飛ばす!」

もしかしたら少女ちずは、通りの娘たちから仄暗い闇を感じていたのかもしれない

そして、華やかさにそれをカキ消すチカラがあることも

華やかなバレエの舞台の裏には、痛く辛い日々があるということも知った

「千寿」1000人を幸せに、という名とともに育った

いつしか「華やかに着飾りたい」という想いが「世の中を明るくしたい」に昇華していった

そして、ちずは数多ある実現手法なかから「笑顔」に辿りついた

いつでも
どこでも
誰でもできる

道具も費用もかからない……

おっと、あぶない
ええ感じの話なので、ええ感じに〆てしまいそうになった

これでは「笑顔が万能薬か否か」の証明にはなっていない

ちずがなぜ「世の中を明るくしたい」のか、その片鱗を示せただけになってしまう

さらに話を聞いていると、どうやら、ちずは事あるごとにターニングポイントとなる事件に遭遇してしまうらしい

しかもそれは常に「不可抗力」

平林ちずの旧姓は、加藤という

「ただの加藤」ではない

それが、まだ結婚前、付き合いたてだった頃のデートで発覚する

長野県は松本の扉温泉
かの「明神館」に訪れた帰り道の蕎麦(そば)屋

人には五感があり「気配」を感じる

店に入るときに、知らず目に入っていたのかもしれない

経緯はどうあれど、ちずは背後にただならぬ気配を感じた

その壁には「七福神」の御札が貼られていた

デートの最中である
しかも名物の蕎麦を啜りながら

それでも、その ” 御札 ” が気になって気になって仕方がなくなっていく

背中にビンビンくる

そしてついには、欲しくて欲しくてたまらなくなった

ちずは、たまりかね、店の人に尋ねる

すると、御札は、近くの神社の「おばあちゃん」が描いているのだという

神社?おばあちゃん?

その時点ではもう、神社へ向かう以外の選択肢は、ちずにはなかった

聞くやそのまま、神社へと向かった

「おばあちゃん」は、どうやらその神社の宮司であるらしい

あるらしい、というのは、神社に辿りつくと、おばあちゃんは祈祷の只中(ただなか)であり、しばらくは終わりそうにない

ちずは、邪魔しては悪かろう、と名前と電話番号と「用向き」を記したメモを置き、その日は神社を後にした

それからも、ちずは御札が気になって気になって、居ても立ってもいられない

また祈祷中だといけない、と、今度はちゃんと連絡してから神社へ

ここで先にしっかりと断っておきたいことがある

そのおばあちゃん……もとい、もう連絡した段階で、宮司であることがわかっていたので、ここからは宮司とさせていただく

地元で愛されている方なのだろう、当たり前のように「おばあちゃん、おばあちゃん」という愛称で親しまれていたのだ

宮司は「ちずの素性」に関して、事前に知りようがない、調べようがないということ

ちずが事前に宮司に伝えていた情報といえば、名前と電話番号と、いつ行くか、あとは宮司が、声から察するに女性であろう、という程度

ところがだ、ところが

ちずが神社に着くやいなや、宮司は、こう謂い放った

「ちずさん、あなたには龍神様がついている。龍神が守護している。ここは龍神様の神社で、外の木が龍のカタチをしているだろう?その龍神様に呼ばれたから、ここにきた」

さらに続ける

「加藤清正の子孫でもある」

バンっ!開口一番
なんの脈略もない
いきなりのお告げ

それはこう結ばれた

「あなたは、世の中の人を助けるために生まれてきた」

長野に古くからある神社の境内
龍のごとき御神木、謎多き老婆

一気に ” のまれて ” しまった

もう一度いう
宮司は、ちずのことを知らない

なにより、ちず自身が知らなかった

自らの護り神が ” 龍神 ” であることはさておくとして、先祖が ” 加藤清正 ” である、ということ

護り神が龍神が否かということは、残念ながら確かめようがない

だが、加藤清正か否かについては、確かめようがあるではないか

宮司よ、そんなことを言い切ってしまって大丈夫なのか?

結婚前のこの時点では、「笑顔」であるとか「世の中の人を助けるために自分は生まれてきた」であるだとか、そんなことはまだ意識すらしていない

だが、それまでの経験、なんとなくだが感じてきたナニカ、勘、そういったものが一気に溢れだし、そして一気に一所(ひととこ)に収束(おさ)まっていくのを感じた

腑におちる、とはこのことか

「たくさんの苦難にあうだろう。が、それは世の人を助けるチカラをえるためであり、その都度、龍神様とご先祖が護ってくださる。ちずさんは、生かされている。それは苦難ではなく試練だと心得よ」

帰宅したのち、だんだんと落ち着いてくる

宮司のいうことは本当なのだろうか

祖母にそれとなく、加藤清正の子孫かどうか聞いてみると「たしかにその通りだ」と

加藤清正といえば「人は、とうてい住めない」とされていた海に河に山に、すべてが険しい ” 熊本の地 ” の改造に果敢に挑戦したことで知られる

それも数百年も前のこと
戦国から江戸の世のことだ

そして、見事に人が住める土地へと変貌させた

その創意工夫の精神は、いまでも熊本の民に受け継がれている

改造された土地は、普通の土地ではない難点がある

例えば、干拓された土地
熊本の広大な干潟を埋め立てて、田んぼや畑に改造された

海の水は塩水
その塩が邪魔をして、作物はすべて枯れてしまう

ところが、その塩を活かした改造トマトをつくりだしてしまう。それがまた、いままでにない旨味を放つ

単なる対策や対応ではなく、もはや進化だ

さらに昔、空海は中国の広大な人工運河に圧倒された、というが、熊本のそれも中々のものだ

当時の科学や技術レベルを推察し、いまに置き換えるのであれば「火星の惑星改造」に近いことではなかろうか……それは過言か

もともとが「人は、とうてい住めない」とされた険しい地

いまだに自然災害の脅威に晒され、実際に被害は耐えない

それでも、そのたびに立ち上がり、新たな価値を生み出し続けている

創意工夫、あくなきチャレンジスピリット、なによりも特筆すべきは「折れない心」

そのすべてのはじまり
それが、加藤清正

いずれにせよ、加藤清正という男は、領主として、武将として、侍としての力量もさることながら、治水や干拓など建設の才も併せ持っていた

そんな知性そして地政に優れた人物であった

ちずは、その血を受け継いでいるということになる

「次から次へとアクシデントが起きるけれども、その都度、強くなっていくんですよね」

その血筋も、その名も、これでもか!という数々の経験も、そのすべてが「世の中の人たちを助ける」ための布石だと、ちずはいう

宮司との出来事……ちずいわく「導き」以来、信念をえた

折れない、その心は折れることを知らない……いや、もともと「折れない心」だということを知った

がゆえに、ちずのゼンマイは巻けるだけ巻かれていく

絶え間ない試練によって、タメにタメ込まれていくエネルギー

宇宙にでも飛びださんという勢いは、そこから生まれているのだろうか

不可抗力の試練
それは晴天の霹靂
現代風にいうなら
いきなりの隕石

今回のインタビューでも「生死を彷徨う事故にあった」と何度もいっていた

どうやらいくつもある試練のなかでも、それ ” も ” 相当なターニングポイントらしい

このカキ起こしの分量の都合もあり、インタビュー時間を、だいたい1回につき1時間とさせてもらっている

1時間といえば、実は相当なものなのだが、一番肝心な「その事故」についてはまだ聞けていない

というよりも、内容が濃すぎて、そこまでたどり着けなかった

次回は、そのあたりから伺っていきたい

はたして「笑顔の地図」は完成するのだろうか

(2)に続く☟

この記事の元となるインタビューの模様はこちらから聴くことができます☟

※StandFM版はいま準備中です

次回のインタビューは1月11日火曜日の12時から☟

こちらの記事は、ちずさんのご協力のもと、ゆくゆくは「募Kindle」としてKindle本になる予定です

募Kindleとは、電子書籍を読んでいただくだけで「海護(アマモ)り募金」となり ” 海に森をつくる ” 支援ができる仕組みです

特にKindleUnlimitedをご契約の方は無料で、読んでいただけたページ数分が支援になりますので奮ってご協力いただければうれしいです。詳しくは☟


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