見出し画像

初めて会ったおばちゃんに「いい子ちゃんはやめな」と言われたこと

先日、濃厚なキャラの方が多い、子育てイベントに参加した。
いかにも名物女将という感じの、肝っ玉母さん風な、不思議と人を惹きつける感じの主催者の方とお話をした。

その時に、「あなたもう子供産んで、引越しもして、生まれ変わったんだから。いい子ちゃんはやめな。プライドも捨てな。親の前でいい子でいる必要なんてもうないんだから」と、言われた。

どきりとした。

もちろん、初対面なのにいくらなんでも不躾だし、踏み込みすぎだし、私の何を知っているんだ!!的なマイナスな気持ちもほんの少しあった。

でも、嬉しいなと思う気持ちも同時に生まれた。

まず、私自身「いい子ちゃん」で振舞う自分を自覚していたから。
特に、人と仲良くなるまでに時間がかかるので、初対面の人の前でついとりつくろってしまう。
それは「いい子」でいたい!というよりは、コミュニケーションが苦手だから無難に済ませたいという気持ちからな気がする。
そんな風にコンプレックスがあるのに、人と出会うことは好きだから、イベントとか交流会に平気で参加する。
そこで上手く話せなくて、もうそんな自分にも慣れているので、誰も私のこと気にしないだろうと自分の短所に開き直ってさえいる。
何度もイベントなどに参加することで、面白い話が出来なくても、無難なことをもじもじ言って、ニコニコしていたら人に嫌われることはないと学んだのだ。

そんな矢先に「いい子ちゃんやめな」と言われたのだ。
ぐさり、と来るものがあった。

「親の前でいい子でいる必要はないんだよ」と言う言葉は、きっと私の過去の経験を予想して、話したんだろうけど、その点においては完全に間違っている。

私は親と夫の前で、めちゃくちゃ悪い子なのだ。

過去の経験から、私がいい子を演じるようになったというのなら、実は思い浮かぶエピソードがある。

私は中二の時、友達と喧嘩してその子を傷つけたくていじめまがいのことをした。
陰湿と言うよりはオープンにその子の嫌なところを声高に叫んだ。
それまでの私は親の前で振舞うような自分勝手で、自信家で、世界の中心は私!みたいな振る舞いをどこでもしていた。

私としては、喧嘩したつもりだったのに、周りからいじめだと言われ、身勝手にも私は傷ついた。

その時、ありのままの自分は性格が悪すぎると気づいた。

それから私は「いい子」を演じるようになったのかもしれない。

でも、それだけじゃない。
「プライド捨てな」と言う言葉も引っかかる。

私は変だ!と思うことが多い。
それは思春期みたいな周りの目が気になる!とか逆に私は個性的だ!みたいな意味ではなく、単純に本当に変なのだ!!

例えば、つい独り言を言っちゃうとか、変なところで妙にテンション上がるとか、身なりを気にしない時があるとか…。

そういう自分を取り繕って良く見せたいと思う自分がいる。

あと、自分のことを頭がいいと思っている節がある。
これは夫にめちゃくちゃ指摘されている…。

プライド捨てたら、楽になれるんだろうな。

変な自分に振り切って、オープンな気持ちでいたい。

そしたら、私が変な人だなと思った、このイベントの主催者みたいになれる気がする。

そう、私はそういう変な魅力のある人物に憧れているのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?