趣味ってなんだろう
趣味がない。
以前までは「スープカレー」と言っていた。だけど、好きなお店を見つけてそこにしか行かなくなってから、自分の中で、スープカレーが趣味だと言えなくなってしまった。「趣味がない」と言うと場に申し訳ないから、とりあえず「趣味はスープカレーです」というプレートを首からぶら下げている。
趣味ってなんだろう。
先日Twitterで
何かを消費してる時の「楽しい」と、何かを生産している時の「楽しい」は絶対ごっちゃにしちゃいけない。
というツイートを見てから、考えるようになった。
趣味とは何か。
私の中でそれは、「継続的な探求活動」な気がする。
今の私にとってスープカレーは単に消費するためのもの。でも、「スープカレーが趣味です!」と胸を張って言えたあの頃、私にとってスープカレーは探求活動だった。
どこのお店が美味しいか、入っている野菜は、辛さは、スープの濃さは。
あんなに楽しかったのに、今では「ハズレ」が怖くていつものお店にしか行ってない。悲しいことに、そんな消極的な姿勢を覆したい気持ちもない。
「これでいい」なのか「これがいい」なのか、後者であることを願うけれど、私はもう腰を下ろしてしまった。
趣味がほしい。
「消費する楽しさ」よりも、「探求する楽しさ」を味わいたい。後者の方が楽しいことは明らかなのに、まだ、今は前者の方が上回っている。前者の微弱な、楽しさかも分からない楽しさに勝るものが、まだ私の手元にはない。
ひとつの契機になりますようにと願いを込めながら、ルピシアで茶葉を買い、大学の図書館で本を借りてみた。
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