もう一つのバブル崩壊が引き起こすBTCバブル崩壊

昨日までのバブル崩壊投稿の続きとなります。
1日目 https://note.com/donchan_dondon/n/n8885c1a61fe8
2日目 https://note.com/donchan_dondon/n/n917cb665a36c

今回する話しは、別の市場のバブル崩壊が招く共倒れについて話します。

バブルというと他に今思い当たるのは、
NFTバブルかと思います。
NFTバブルについては仮想通貨の領域内の話なので今回の話ではありません。

他に思い当たるとなると、
コロナバブルになるかと思います。
コロナバブルは、コロナ後に政府が大規模な金融緩和を引き起こし余ってしまったマネーが株に入り込みダウやS&P500がバブルへと繋がっている状態ですが、これも今回の話ではありません。


今回はSPACバブルが引き起こすBTCバブル崩壊についてとなります。

そもそもSPACとは
SPAC=(特別買収目的会社)
自らの事業実態は持っていない事業買収を目的とした会社になります。

それがなぜ、今バブルになっているのか?

それは主に米国内でバブルが引き起こされていて一社当たり3億ドル(300億円)をも超え、今年に入って上場申請した企業の7割超えがSPACというSPACが乱立している状態です。


人々がSPACに投資をする理由としては
①著名人をCEOとしてその影響力で膨大な資金を集める
②SPAC自体が上場を果たす
③上場したSPACは非上場会社を買収する
④非上場会社は正規の上場審査を受けず実質上場を果たす
この手順で有望な非上場企業に投資をできることがポイントとなっています。

このメリットデメリットを並べると
〈メリット〉
・SPACは、現在の熱狂度を使いリスク低く膨大な資金を得られる
・投資家は、将来のamazon等×1000以上になる有望な企業に投資ができる
・買収される上場企業は、正規の上場審査無しに最速で上場できる
・仮に買収がなされない場合は基本的に投資資金が返金される仕組みになっている

〈デメリット〉
・知識のあるSPAC自身が私利私欲のために自身たちにだけ好条件の買収ができてしまう
・SPACの特徴として株式構成比率が個人投資家比率が70%をも超えているSPACが多いため、経営においての審議が可決されにくい
・SPACの乱立で対象買収企業が少なくなり、無駄な買収が増えバブル崩壊を招きやすい

簡単に非上場企業への投資ができ、返金制度があるものに見えますが意味のない買収や経営的損失となり得ることが過度に進んでいるのも事実なためバブル崩壊が近い状態です。


あまり日本では実感がないかもしれませんがSPACの崩壊はBTCやダウ等の指数をトレードする方には非常に大切な事項とになります。

よくダウとBTCが相関しているという言葉を聞くと思います。
理由は様々ですが最近その情報をより強くするのに大きく貢献した企業があります。

「テスラ」です。

テスラはBTCに15億ドルをもの資金を投資し、準備金の8%をも投資しています。

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また、3/24本日テスラはテスラ車の購入にBTC決済を実装したことを公表し、購入で送られたBTCは売却しないことを発表しました。
このニュースは、とてつもなく影響力が大きいニュースで2/9付近からBTCが急騰しましたが、相関関係を強くした理由として世界中のヘッジファンドの資金がテスラにも入っているということです。
ポートフォリオに入っているとBTCの下落=テスラ株の暴落=S&P500へのダメージ=ヘッジファンドへのダメージへと連鎖しやすい状態となってしまったため、ヘッジファンドがBTCを目を離せない存在となりました。

ヘッジファンドが損失リスクを被らないためにすることは、
テスラのみの企業を評価しているヘッジファンドが
BTCをSHORTし、テスラをLONGをすることです。
昨日投稿した2日目の暴落noteのデリバティブのSHORT増加にも一致してくる部分です。

ヘッジファンド以外の観点からは、S&P500が落ちるとダウも追随して落ちやすいため世界中がリスクオフの状態となり、リスク資産のBTCが追随して落ちやすいということになります。

どちらにせよ、S&P500が先に墜落してもテスラが墜落してもBTCSHORTは増加してしまう、非常に相関係数が高い状態となりました。

少し話しがSPACから脱線してしまいましたが
なぜ、S&P500が関係するか?

それは、
SPAC自体の構成が個人投資家属性が非常に高いことが関係しています。
先日のロビンフッドでゲームストップ株などを狙ったバブルでは結局ゲームストップ株が崩壊していくとともにS&Pも連れ下げをしダウも下落しました。

今回のSPACバブルは以前のロビンフッドよりも影響が大きいことが懸念されるため、SPACで損した個人投資家が損失を埋めるために別のリスク資産のクローズを行ったり、それを懸念するヘッジファンドがリスク資産へとヘッジショート欠ける展開が容易に予測されるため、S&P500の下落・テスラの下落・BTCの下落が引き起こされやすい状態に現在あります。

そのため、別バブル崩壊の動向も無視できない展開になっていますのでロングを打ち続けている投資家の方は十分に気を付けてトレードをしましょう。

明日は、特にBTC暴落に関係が強いグレイスケールについて話していきます。

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