世界一エモい提案資料を作る人になりたい
長らく大きな組織でモノ作りのプチ責任者をしている。商品のアイデア出しをして、実用化に向けて特許をとったり、調査をかけたり、時にはコンペに参加したりで、モノを世の中に出すまでの裏方を務めている。
noteで独立している人たちの凄いスキルをみていると、刺激を受けると同時に、一体この先どうしたらいいのだろうという気になってくる。デザインも企画書もそこそこはできるけど、独立してそれで食べていけるほどのスキルはない。会社人生もそろそろ折り返しかもというところに来ている。(50歳で早期退職させられる可能性も考えると)
改めて自分の職業人生を振り返ると、私はとても営業が得意だった。
といっても、お酒を飲んだりとか、雑談で盛り上げられるようなタイプではない。
しかし、記憶力が比較的よくて、お客さんの今持っている悩みごとに関してパブリックなものから、プライベートなもの(子供の人数とか、カラオケの得意な歌とか)まで覚えるのが得意だった。そしてお客さんのことはどんな人でも大好きになれた。こんなに沢山の人が溢れ出るようにいる東京で、自分と仕事がしたいという人が現れるなんて運命だ。
それが高じてか、コンペ案件は9割の確率で勝つことができた。
周りからは「なんで勝てるの?」と言われたこともあり、私も不思議だった。
勝つことを積み重ねて、そこから何が生まれるのかあんまり考えないままに日々忙しく過ごしてしまった。そして、子供が生まれてやりたいことが沢山できた。
絵本作りもその1つだ。子どもが大きくなったら自分の作った絵本を読んであげたい。マンガも自分の数少ない趣味の1つで、自分が考えたマンガをどんどん発表していきたい。でもすぐにはきっと仕事にならないし、今やっていて所属している組織に私は何を与えられるのか日々考えている。
限られた時間の中で何をするか。
よく自分の軸を作れって言われる。私の軸はなんだろう。一番やっていて嬉しかったことはなんだろう。
私はコンペがとても好きだった。
戦って勝つと、お金が回って、結果みんなが幸せになれる。
自分の作った資料でお客さんの目線が動く瞬間を思うとワクワクできる。
心が動かせる瞬間がみれるとワクワクする。お金が儲かるとその分新しいことに色々と投資できる。自分がワクワクして相手も仲間も喜んでくれるなんて、なんて良い仕事なんだ、と人間関係のゴタゴタや、些細な調整のミスを忘れて提案の後はいつもハイになっていた。
「世界で一番エモくてわかりやすい資料を作れる人になろう」
今日、ふと思いついた。
デザイナーやプランナーになりたいのか?私はそこまでのスキルはあるのか?
私にはそこまでのスキルはない。でも相手のことをとことん調べて、考えて、どこを突けば動かせるのか、それに対する情熱は誰よりもある。
「試み(企て)を絵にするのが私達の仕事」そう直属の上司が言ってた。
早期退職を迫られるリスクと雇用を長期化する流れは同時にやってくる。
50歳でもう職業人生が断たれてしまうかもしれないし、70まで会社員をやってるかもしれない。
何度も何度も新しい技術が生まれて、また消えていって自分も何度もアップデートさせなければいけない時代がやってくる。
私は何歳になってもずっと世の中に「自分の試み」を問い続けていきたい。
そして現時点で「できない」ことを恥ずかしいと感じることを恐れず(実際は毎回オドオドしているけど)ここnoteでは公表していきたいと思っています。
サポートはもちろん嬉しいけれど、 スキだけでも感謝です。あなたと私の書きたい、作りたい気持ちが この先もずっと続きますように。