小説「いつでも」
いつでも、どこかにあるもの。
いつまでも、どこかにあるもの。
いつでも、そこにあるもの。
いつまでも、そこにあるもの。
大切なもの。
それは、とてもとても、大切なもの。
たとえば、場所。
近くの公園。
近くのバス停。
たとえば、人。
いつもあの学校にいる、先生。
いつもあのコンビニにいる、店員さん。
たとえば、絵。
右から三本目の電柱に描かれた、おかしな落書き。
何故そこにあるのかわからない、建物に描かれたペイント。
それは、とてもとても、大切なもの。
大切なもの。
いつまでも、そこにあるもの。
いつでも、そこにあるもの。
いつまでも、どこかにあるもの。
いつでも、どこかにあるもの。
いつまでも、そこにあってほしいもの。
いつまでも、どこかにあってほしいもの。
いつまで?
きっとそれは、誰にもわからないんだろう。
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