演劇公演での「クラスター発生」報道を受けての対応について(2020年7月13日現在)
2020年6月30日~7月5日に新宿シアターモリエールで行われた演劇『THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―』においてクラスターが発生したとの報道がありました。(参考:朝日新聞DIGITAL)
主催団体の株式会社ライズコミュニケーションによる7月12日の発表によると、「出演者16名、スタッフ5名、ご観覧者様9名の、合計30名」に新型コロナウイルスの陽性反応が見られるとのことです。
感染が確認された観客の皆様、また出演者・スタッフの方々の回復をお祈りいたしますとともに、ドナルカ・パッカーンの公演における対応を以下に記します。
ドナルカ・パッカーンとしての対応
ドナルカ・パッカーンではこれまでも業界団体(舞台芸術)のガイドラインを参考に、新型コロナウイルス感染予防対策を講じてきました。
・新型コロナウイルス感染予防対策について
・「野獣降臨」稽古場風景【感染対策】
・「野獣降臨」上演会場の萬劇場【感染対策】
演劇公演でのクラスター報道を受けてさらなる対策を実施することに致しました。
【PCR検査の実施】(2020年7月16日更新)
ドナルカ・パッカーン 『野獣降臨』のキャスト3名と演出家、舞台監督、制作の6名はPCR検査を受け、陰性と結果が出ました。PCR検査に偽陰性(本当は新型コロナウイルス感染症であるのに、陰性となること)があることは理解しております。引き続き感染対策は万全に実施いたします。(参考データ)
【過去の記事】ドナルカ・パッカーン 『野獣降臨』のキャスト3名と演出家、舞台監督、制作の6名はPCR検査を受けることにしました。現在、キャスト・スタッフに新型コロナウイルスに罹患したと思われる症状はありませんが、市中感染がある程度起っていると思われるいまの状況下では必要であると判断いたしました。検査結果が分かり次第ご報告いたします。
※ PCR検査に偽陰性(本当は新型コロナウイルス感染症であるのに、陰性と出てしまう)があることは理解しております。全員が陰性との結果が出た場合も、引き続き感染対策は万全に実施いたします。(参考データ)
【本番においてのキャストのマスク着用】
当初のプランでは、稽古時においてはマスクやフェイスシールドをつけての稽古を実施し、本番では、数少ないシーンではありますが、数シーンにおいてマスクやフェイスシールドを外しての演技を想定していました。
ですが、今回のクラスター発生を受けてプランを変更し、キャストはすべてのシーンにおいてマスク、フェイスシールド(あるいは透明マスク)のいずれかを、あるいは組み合わせて着用いたします。
【本番のとき以外のソーシャルディスタンシングの徹底】
飛沫が飛ぶ可能性がある状況(打ち合わせ、雑談、食事など)において、ソーシャルディスタンシングを徹底いたします。またそれ以外の状況においてもマスク着用を徹底いたします。
今後も感染状況や報道を見ながら感染対策を実施して行きます。なにか疑問点などありましたらお問い合わせ下さい。
※新宿シアターモリエールでの『THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―』においては、感染対策を実施されていたとのことですが、日替わりゲストの実施や、観客との面会など、新型コロナウイルスへの対策としてはいくつかにおいて気になる点があります。また、体調不良の申し出に対する対応にも今後議論するべき点があると考えていますが、体調不良者に対して「抗体検査の実施の結果、陰性であった」ため出演を継続したと発表されていますが、体調不良者に行う検査として「抗体検査」は適当ではありません。それは新型コロナウイルスへの対応として明らかに間違った対応であり、情報認識に不足があったことは間違いありません。
ですが、対策の不足を非難するよりは【いえ、批判するところは批判しながら、という書き方が適切でした(追記)】いまは情報共有を行うことが最優先だと考えています。主催団体の株式会社ライズコミュニケーションにはより情報をオープンにしていただくことを臨みますし、演劇の形態やジャンルでの分断が起ることを危惧しています。いまは新型コロナウイルスへの対応をみなが「勉強」している最中だと認識しています。ドナルカ・パッカーンもさまざまな情報に留意しながら、公演実施に向けて歩んで行きたいと思います。
ドナルカ・パッカーン緊急上演「野獣降臨」
作:野田秀樹 脚色・演出:川口典成
2020/7/22-26 @萬劇場
https://donalcapackhan.wordpress.com/
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