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半年間リモートワーク(在宅勤務)を経験してみての感想と気づき

コロナで社会が激変しました。
私の生活もけっこう変わりました。

3月頭からフルリモート勤務に移行したのです。オフィスで仕事したのは、期間中たったの1日だけ。
半年近くリモートワーク(在宅勤務)を経験した感想を、新鮮な今のうちに書き出しておきたいと思います。

※かなりの分量になったので、適宜読みたい目次に飛んでご覧ください。

 

リモートワークに移行したときの状況

コロナ禍の半年間所属していた会社はIT系で、やむを得ない場合を除き一切紙を使わないという、先進的な環境でした。

社会に大きな衝撃を与えたあの2月末の一斉休校を契機に、希望制だったリモート勤務が全従業員に拡大適用されました。
ただ、元々のIT環境が整っていたこともあり、戸惑いはあったとはいえ、かなりスムーズに移行した方ではないかと思います。

ちなみに私は、カスタマーサポート部署に所属していました。

 

リモートへの移行後は、エネルギッシュで能力の高い人も多いからか、私の周りはうまく適応して「快適!」と言っている人が多かった気がします。

でも私自身は、慣れるまで比較的苦しみました。
改めて、物理的に空間を共有するのが好きだったんだなと実感しています。

 

それもあって、この後書いている内容については、無意識のうちにリモートワークに対して否定的な論調になっているかもしれません。
その点はご了承ください。

ただ、リモートワークだからこその強み・利点というのもあるので、気が向いたらそういう部分にフォーカスしたものを書けたらいいなとは思います。


ピックアップしたい気づき

 

1. 出掛けることはストレスでもあり、一方で刺激やインスピレーションの宝庫でもある

リモートワークになって大きく変わることの1つに、「通勤がなくなること」があります。
これは非常に大きいです。
様々な調査で、リモートワークを続けたい理由の代表格でもあることが判明しています。

満員電車に乗らなくて済む。
どんな服を着ていくか考えなくて済む。
私は化粧をしないのですが(特に女性は)お化粧の手間が軽減する。
通勤時間を別のことに充てられる。
遅刻しにくくなる。
などなど、たくさんのメリットが上がってきます。

 

ただ一方で私は、毎日家の外に出ることによって、出掛けることによって、非常に多くのいい刺激を受けていたことにも気づかされました。

新しくできたお店、おもしろい看板、道端の花、駅のリニューアル、色んな広告、ユニークな人、(恋愛対象として)タイプの人、子どもや赤ちゃんのかわいらしく元気な姿、色んな人が働く姿、、

 

私は元々一日中家の中にいるのがあまり得意ではなく、近場でも遠くでもいいからとりあえず出掛けて場所を変えるのが好きな性格です。

それも一因だとは思いますが、何気なく眺めていたいつもの風景も自分にとっては大事な刺激だったんだなあと、改めて感じる機会になりました。


2. どこにゼロを置くか、は大事

リモート期間中、カスタマーサポート部署で使っているツールが新しいものに移行されました。
家にいながらして参加できる全社イベントもありました。

リモート下で実施されたそれらの大きな出来事に際して、同僚が発信したメッセージがとても印象に残っています。

こういう時ってできなくなったことばかりに目がいきがちだけど、できるようになったことにももっと目を向けようぜ。

今まで物理でやっていたことをいかにリモートで置き換えられるかではなくて、ゼロベースで考えて、リモートでワクワクできるやり方を模索していこう。

 

これはまさに、リモートワークというものに足を踏み入れた誰もが陥りがちな罠に、警鐘を鳴らし固定観念を打ち壊してくれるものでした。

人間は新しいものに直面した時、どうしても従来との比較で考えてしまいます。これまでをゼロとして、そことの差分をプラスマイナスとして評価する。

でもそれって実は、既存の枠組みの延長線上で思考しているに過ぎなくて、その「新しいもの」の価値や可能性を曇らせてしまうことがあります。

物理出社との比較をすることは必要だし、するな!と言われても比較せずにはいられない。
ただ、同時にゼロベースで考えていく大切さは、今回気づいた大きなことでした。


3. フェーズやポジション、職種によって変わってくる

これは、以下の記事を読んで強く共感したことから、自分自身気づかされたことです。

 

リクルートワークス研究所人事研究センター長、主幹研究員の石原直子さんは、リモートワークには様々なメリットがあるとした上で、こう言っています。

リモートワークで満足しているのは、経験年数が高いが、マネージャーではない専門職の人だけ

仕事のやり方にある程度精通していて、成果の出し方も分かっている。そうした人が、リモートワークで『通勤しなくていいし邪魔されないし、すごく楽だな』と感じたのは当たり前。一方、どうやったらうまく仕事を進められるのか、試行錯誤中の人にとっては、リモートワークはとてもしんどい環境です

既に信頼が築かれている職場は、リモートに移行しても大丈夫。しかし、そうではなかった職場や、入社したばかりの若手の場合、オンライン上でその信頼をどう築けるのかが課題になりますね。

マネージャーがすべきなのは一人ひとりに対する細かいケアではなく、皆が自分の情報を安心して開示する場を演出すること。

 

うわ~わかるわあ!と思いました。
というか、しんどい自分の気持ちを誰かに説明・理由付けしてほしかったのかもしれません。

もちろん全てこの通りだとは思いませんし、リモート下でのマインドの持ち方やコミュニケーション施策、使用しているツール等も影響するとは思います。
でも、このポジションやそれに伴って変わる業務内容、チームの信頼関係の構築フェーズ等は、リモートワーク導入の成否においてけっこう重要な要素な気がするんです。

私はこの人生初のリモートワーク期間中のほとんどを、新人トレーニング担当として過ごしていたのですが、丸腰で何も深く考えず挑んだらバチボコに苦戦しました。
濃い半年間でしたね~。


4. 自分のミッションやビジョンを明確にしておくこと

オフィスで互いに空間を共有しているときと大きく異なり注意が必要なのが、会社への帰属意識が薄れがちになる点です。

リモートだと受け取る情報量が圧倒的に減ると指摘していた人もいましたが、簡単に言うと「いい意味でオフィスの雰囲気に流される」ことができません。
自宅だと仕事モードに切り替えることができない、という人もこれに該当するでしょう。
オフィス空間という後ろ盾を失った今、私たちは自分自身をコントロールするために様々な工夫を凝らさなければいけないのです。

 

具体的には、会社のミッションと自分のミッション・役割を考え明確化・内在化させることが、物理出社時よりもいっそう必要になると感じました。

これができていれば、物理的に離れていても仕事への意欲、会社への帰属意識を失わずに生き生きと働ける気がします。
逆に、毎日自宅でする仕事がただの「作業」と化してしまうと、途端につまらなくなり意欲が限りなく落ちていきます。

 

「いい意味でオフィスの雰囲気に流される」ことができない影響としてもう1つ挙げたいのが、新しいメンバーが社風やカルチャーを感じにくいという点です。

社風やカルチャーは無形物です。
でも、目には見えないはずなのに、オフィスのデザインや置いている物、働いている人の表情・コミュニケーション・ファッション、人の流れ等、随所に宿っていて、それを私たちは無意識のうちに感じ取っているんですよね。
目に見えないからこそ、目に見えやすいものを通して感じ取ろうとしているとも言えるかもしれません。

「ここで1週間働いてればなんとなくわかるよ」と言えるオフィス空間がないのであれば、別の方法で社風・カルチャーを感じられる機会を積極的に提供することが必要になってくるでしょう。


私が見かけた調査や実践事例の一部

データを読み解く際は、調査対象者や調査手法・調査時期等に注意が必要です。

※他にもリクルートの調査とか興味深いものはたくさんあるのですが、まだ全部は見れてません。

 

私は単身者なので今回特に触れていませんが、子育て中の家庭には比較にならないほどたくさんの悩みとそれに対する独創的なアイデアがあると思います。
それを忘れないために貼っておきます。


気づいたこと・やってみたこと、コツ

 

【環境面】

●ホームWi-Fiの通信制限に気を付ける

私はWiMAXを使っているので、通信量が3日で10GBを超えると通信制限がかかります。
幸い18時~翌2時の時間帯にしか制限がかからないので大きな影響は出ませんでしたが、通信制限の詳細条件は必ず調べておくべきです。

※18時以降しか制限がかからないといっても、終業後にリモート飲み会やリモート面接があるときは、けっこう困りました(スマホのUSBテザリングで代替しました)。

余談ですが、通信環境整備に対する心構えについては、マコなり社長の動画がおもしろいです。

「通信環境を整えない人の意味がわからない」という言葉は、なんか刺さりましたね。
業務への影響はあまりなかったとはいえ、環境整備の大切さを再認識させられました。
リモートワークするにあたって、インターネット通信は生命線ですもんね。

 

●BGMの効果的な使い方を見極める

私は同僚の意見も聞きながら、オフィスの環境音、ラジオ、自然音(波打ち際の音・カエルの鳴き声・水の流れる音)等を色々試していました。

でも結論、BGMはあまり流さない方がいいかもしれない、となりました。

基本は無音、外がうるさくないなら窓を開けて自宅周りの環境音を取り入れる、流すなら静かなBGM、気分変えたい時にはお気に入り曲をいくつか入れたプレイリスト(長すぎないことが大事)、、
こんな感じですかね。

 

常々言っているのですが、快音と雑音は紙一重です。
※これについては、過去に「脱線編;noteの機能から連想したこと」のイヤホンの章でもちょろっと書いています。

自分のスイッチの入るポイントさえつかめれば無音でもガンガンはかどるので、音には過度にこだわらない方がいい気がします。曲の調整とはいえ、スマホを触る頻度も増えますし。

 

●通知管理がめちゃくちゃ重要

リモート下だと特に、社内チャットツールやSNSツールは不可欠な存在になります。
ただ、集中を乱さないよううまく通知をコントロールし、通知確認のタイミングも抑制しないと、集中力を高めてタスクを進めることができません。

私は社内SNSが大好きだったのでけっこう見ていましたが、もっと工夫の余地があったような気もしますね。

 

またこれは、プライベートのスマートフォンにも同じことが言えます。
オフィスで仕事していたときは、どうしても必要でない限りスマホを触ることはありませんでしたが、自宅にいるとどうしてもそうはなりません。

どのアプリもインストール時は全ての通知がONになっているので、不要な通知だと思ったら、都度OFFに変えることが必要です。

 

一番厄介なのは、音を伴う通知です。
通知音は人の集中を途切れさせる名人ですので、徹底的に排除しましょう。
一般的なスマートフォンであれば、アプリごとに以下のようなコントロールが可能になっているかと思います。

①そのアプリからの全ての通知をOFF
②通知機能自体はON、通知の種類ごとにON/OFF
(ONにした通知は通知音を鳴らすかどうかも決められる)

 

私の場合、noteのいいね通知をOFFにしたり、Gmail受信通知の音をなくしたり、YouTubeのコメント通知をOFFにしたりしました。
意識し始めると、不要な通知にいかに踊らされていたか、よくわかります。

仕事のツールにもプライベートのスマホにも総じて言えるのは、最初は手間でもしっかりと通知を管理することが、快適な仕事環境の創出と効率化アップに大きく寄与するということです。
面倒くさくても、絶対に設定には気を遣うべきです。

 

●PCに角度をつけて使いやすくする

以下の写真は、ノートPCの折り目部分とテーブルの間に箱ティッシュを挟んでいます(直方体の箱を横置きしてPCの腰部分を乗せるイメージ)。

キーボードが自分側に傾斜するのでタイピングしやすくなる&モニタ一が高くなって首の疲れが軽減される、という効果があります。
熱も放出されやすくなって、マシンにも優しい使い方です(たぶん)。

 

●スタンディングスタイルを導入すると良さそう

これは場所の関係上実現できませんでしたが、やると効果がありそうと思ったものです。
いくつか効果が見込めます。

座りっぱなしから姿勢を変えることにより、身体の特定部位への負荷集中が起きにくくなる。
景色が変わることによって気分転換になる。

一応補足しておくと、PCの前から動かなくていいとはいえ一日中立ったままは無理です、よっぽどタフでない限り。
着席スタイルとのハイブリッドでいきましょう。

 

景色については「神・時間術」に関連する言及があったのですが、人は場所を移したり知らない場所を歩いたりすると脳が活性化するらしいのです。
他にも、デスクでは仕事、あのカフェでは試験勉強、このレストランでは暇つぶし、のように場所と行動を紐づけたりします。
この習性を利用して、会議室の壁紙を一室一室全て違うものにしている会社もあるとか。

リモートワークではワーケーションやレンタルオフィスを利用しない限り、基本的に場所の移動は減ります。
その分、姿勢や目にする景色(仕事の時だけ何かのポスターを貼るとか)を変えてみるのは、有効かもしれません。

 

●適度に時間を区切って間延びを防ぐ

私の場合、精神科医の樺沢さんの「神・時間術」を参考に45分という時間区切りを意識するようにしているので、業務中もタイマーで45分を計ったりしていました。
自分の集中力を高めやすい時間単位をあらかじめ決めていおいてもいいし、担当している業務に合わせて区切りを決めてもいいと思います。

私の同僚の例でいうと、担当業務が1セットこなせる時間を基準にして、「2時間半 × 3回」という時間ブロックを意識してリズムを作るという人がいました。

リモートワークは自己マネジメント・コントロール力がより一層求められるので、自分なりにリズムを作ったりメリハリをつけていくのがポイントです。

 

●節目節目の時刻にアラームをかけておく

1人で仕事をしていると、時間がきたことに気づきにくいです。
始業、昼休憩入り、昼休憩明け、終業等のタイミングでスマートフォンのアラームをセットしておくと、忘れずに業務の出入りがコントロールできるので、オススメです。

 

●雑音は気になる人と、あった方がいい人がいる

BGMの話ではないですが、仕事をするときに雑音や他人の立てる音があった方がいい人と、そういうものを排除した方がはかどる人がいます。

私は常時音声を繋ぎっぱなしのチームと、朝夕の定例ミーティング等以外は音声を繋げないチームの両方を経験しました。
個人的にはちょっとした雑音や話し声は歓迎タイプなので、前者も特に苦ではありませんでした。

もちろん担当業務によっても変わりますが、著しく業務に支障をきたしたり自分の仕事スタイルに合わないようなことがあれば、早め早めにチームメンバーと話し合って柔軟に対応してもらいましょう。

 

●物理出社の時と同じく、スマホは極力触らない方がいい

スマホというツールは厄介です。
いくら通知管理をしていても、やはりホーム画面を見ると何かしら開きたくなるようにできています。

どうすればよいか?
やはりそもそも触らないようにするのが、ベストな気がします。

通知確認以外でスマホを触るとすれば、音楽をかけるときが多いのではないでしょうか。
WalkmanやiPodを持っている人はそちらを使い、そもそもスマホを触らなくてよい環境にしてしまうのがいいと思います。

 

●部屋の日当たりがいいのはGood!

なんというか、部屋の日当たりとか風通しとかは、わりと精神面に影響を与えます。
私の部屋は角部屋で日当たりがよく、無意識のうちに心を上向かせてくれていた気がします(夏は暑いけど)。

超夜型とかじめじめした所が好きとかであれば別ですが、始業前にでも日差しを取り入れたり窓を開けて風を通すと、気持ちが明るくなるかもしれません。


【コミュニケーション面】

●人と話さないのはやっぱりいかん

私は1人行動派で休日も基本1人で好き勝手に過ごすことが多いのですが、その割には2~3日以上人と話さない状態が続くと気が狂いそうになったりします笑

今回もそうでした。
その人の性格にもよるのでしょうが、やはり人と接することがない、社会との接点をわかりやすく感じられない、というのはなかなかに致命的なダメージになりそうです。

チームで適度に話す機会を設けたり、チーム内の話し声が聞こえるように音声を繋げておいたり、プライベートで色んな人とLINE連絡をとってみたり。工夫が必要ですね。
私のチームでは、朝夕に自分の今日やること/やったことを軽く共有し合うミーティングを定例で入れていましたが、けっこう楽しかったですよ。

 

個人的に、楽しい人生と幸せな老後(定年退職して仕事の繋がりがなくなった途端に社会との接点がなくなり、そのまま適応もできず生き生きさを失った生活を送り続けるケースが特に男性では多い気がする)のために、少なくとも3つ以上のコミュニティにゆるく関わっていたいと思っているのですが、リモートワークが始まったときもふとそれを思い出しました。

買い物以外家から出ないし話す相手いねぇーーって感じだったので。
※3つ以上のコミュニティにゆるく関わるという目標は現時点で未達成。

 

●オンラインで話すときは意図的に沈黙をつくるとよい?

リモートのコミュニケーションでよく発生するのが、他の人とかぶったりして話し出すタイミングがうまくつかめなかったり、まったく話すことなく終わる人が生まれやすい現象です。
お互いの顔や仕草を見ながら話せないのである程度は仕方ないのですが、工夫のしがいがある部分かなとも思います。

1人1人が臆せず積極的に発言していくのもそうですが、沈黙が生まれたときにあえて数秒待ってみるとか、発言できてなさそうな人にちょこちょこ話を振ってみるとか、色々できそうです。

 

●伝えられる情報を最大限に活かすべし

オンラインコミュニケーションは対面と異なり、細かな表情や目線、仕草等を捉えることができません。
相手側に伝えられる情報に限りがあるからこそ、挨拶の声色、笑い、合いの手、返事のトーン等が地味に大事になってきます(これらは対面でも大事なことですがオンラインだとなおさらです)。

あと社内の勉強会でおもしろいなと思ったのが、メインスピーカーが喋っている間に、ミーティングツールに付属しているチャットで積極的にワイワイにぎわせにいく手法です。

始まる前の雑談「今日の昼飯○○でした」から、始まったときの「8888888」、進行中の質問「これって~~という意味ですか?」まで、色んなコメントが寄せられていて楽しかった覚えがあります。
資料URLの共有も簡単に行えます。

話し手が喋っている間、雑音が入らないように聞き手はミュートにするわけですが、対面コミュニケーションと違ってオンラインではチャットが有効に使えます。
そこを最大限に活かした実例でした。

 

●リモート飲み会の顔出しが妙に居心地悪い理由

リモート飲み会、楽しんでいる人も避けている人もいると思います。
私も何回か参加したのですが、なんで妙なやりづらさがあるんだろう?と気になっていました。
もちろん慣れない形式だというのはあるんですが。

 

それってたぶん、「相手の顔がずっとこっちを向いているから」なんですよね。

対面だと相手の顔を見たり、手を見たり、後ろの壁を見たり、うつむいたりするので、1か所を見つめ続けることはまずありません。
話し手にフォーカスし話が途切れれば視線を外す、みたいなことをお互い無意識のうちにやっています。

一方でリモートの場合は、PCの画面上に全員の正面顔が並んでいます。
Aさんを見ているときは自然とフォーカスが外れてぼやけるはずのBさんの顔のしかも正面が、ずっと視界の中央に入り続けることになります。

 

普段の生活ではほぼほぼ起こりえない、相手の顔の正面を見続けなければいけない状況。
これが違和感の原因か、と腑に落ちたのでした。

あるリモート飲み会で自分の横顔を映している人がいましたが、なかなか悪くないやり方かもしれません。
モニターとカメラを別々に用意しているんでしょうね。


【生活習慣面】

●始業30分前にはPCを起動!

これは私がたどり着いた自分なりの習慣です。
リモートワークではPCを開けばすぐに仕事ができるので、最悪1分前までゴロゴロ寝そべっていても間に合います。

でも、頭が切り替わらないですよね。
PCを開かずこのまま休んじゃおうかなという思いが頭をよぎったりしますよね。
これまでは、電車に揺られている通勤時間が気持ちの切り替えに役立っていたわけですが、急になくなった今どうするか?

 

私はルロイ修道士の「困難は分割せよ」の言葉に従い、段階を分けることにしました。
※同年代の方は同じ教科書を使っていると思うので、通じるだろうと信じています。
比べるとこんな感じです。

従来:起きている(仕事0~10%) ⇒ PC起動・業務開始(仕事100%)
現在:起きている(仕事0~10%) ⇒ PC起動 ⇒ 徐々に仕事モードに移行(仕事30~50%) ⇒ 業務開始(仕事100%)

PCの起動と気持ちの起動を同時ではなく、「PCの起動 → 気持ちの起動」のようにずらしてみるとけっこう自分にはハマりました。
悩んでいる人は試してみてください。

 

●昼休みになったらまず横になる

昼休み、ゴロ~ンと横になりたいですよね。
気兼ねなくすぐ横になってリラックスできるのはリモートワークの大きなアドバンテージなので、私もやってました(5~15分くらい)。

一点、普通と違うのが「昼食前にまず横になって休むこと」。
実は、この東大医学部生YouTuberの話を参考にしています。
(あ、でもベッドに横になるのはNG言うてる...。)

私も最初は、先に昼食をとってその後に横になるタイプでした。
昼食後に長い自由時間を作ることができて、心理的余裕が生まれるからです。
ところがどっこい、先に横になる方式を試してみたら思ったより感触がよかったのです。

 

この医学部のお兄さんが何を意図して仮眠は昼食前がいいと言ったのかは定かではありませんが、私の感想としてはこうです。

午前中ギューンと集中した脳と身体を一気に解放するので、とても気持ちがいい。
目をつむってうとうとした後はすぐに仕事モードに復帰しにくいので、先に済ましておいた方が午後の仕事の取り掛かりがスムーズ。
横になって緊張状態を解いてから残りの1時間弱を過ごせるので、全体的にリラックス度が上がるかも??

よかったら試してみてください。

 

●散歩/散チャリを積極的に

通勤がなくなると、とにかく外に出なくなります。
体を動かさなくなり、そのうち心も動かなくなります。

そうなる前に、散歩/散チャリ習慣を身につけましょう!
散チャリとは、自転車で散歩することです(自分で作った造語)。

 

近所を歩いて、目と耳と鼻と肌で外の世界を感じてみてください。空を見上げてみてください。自転車で風を切って走ってみてください。
仕事の悩みがちっぽけに思えてきます。悩みの相対化とでも言えるでしょうか。

心に適度な刺激になって、とてもいいですよ。
考えごとにも向いているし、1日1回と言わず、朝・昼・晩くらいの勢いで取り入れるといい気がします。
私もけっこう歩いてました。

 

●声を出す、体を動かす、踊る

これは読んで字のごとくです。

リモートワークでは、外出の回数・体を動かす頻度・たわいない雑談等がガクンと減ります。
その分を取り返すというわけではないですが、鬱屈としそうになったら騙されたと思って試してみてください。

 

>声を出す
→ 大きく息を吐きながら「ハッッ」でも「くそったれっ」でもマイケル・ジャクソン風に「ポウ!」でもいいです。
もはや奇声を上げるという方が近いかもしれません。

冗談抜きでスッキリしますよ。隣人にバレない程度に騒ぎましょう。
大丈夫、部屋の中です。誰も見てやしません。
(同居家族がいる方はごめんなさい)

 

>体を動かす
→ 実に多くの方法がありますが、室内で手軽にできるものなら何でもありです。2~3秒とか10秒で構いません。

急に腕立てを10回やってみる、座った状態からいきなり跳び上がる(ジャンプする)、シュッ!シュッ!と空手の正拳突きの真似をする。
自分がリフレッシュできる何かを見つけましょう。

 

>踊る
→ これは「体を動かす」に近いですが、リズムを刻んだり踊るのが好きな人にオススメです。
いや、正直上手い下手は関係ないので、万人に効くかもしれないですね。

創作うにょうにょダンス、NiziUの縄跳びダンス、曲に合わせてアップダウンするだけ、何でもいいです。
お気に入りの曲がある人は、1曲流してリズムに身を任せリラックスする時間とかを設けてみてもいいかもしれません。

 

●たまに窓の外を眺めるとよい

同じ部屋の中に一日中1人でいると、どうしても息が詰まりがちになります。

わざわざ散歩するのもあれだしというときは、窓の外の景色を眺める、日向ぼっこをする、窓を開けて風を取り入れてしばしボーッとする、なんてのもアリです。

 

●YouTubeとテレビの視聴時間が爆増する

これはあるあるかなと思います。
コロナ禍でタレントや芸人が一斉にYouTube界に参入し始めましたが、総視聴時間もそれ以上に爆増しているのではないでしょうか。

YouTubeは不要な通知をバシバシOFFにしていく&通知が来てもすぐに見ないものは通知バーから消しておくのがオススメです。
要はテレビと同じで不用意につけなければいいので、アプリを開くきっかけになる流入経路をつぶす感じです。

テレビについてもだらだらと見始めるときりがないし、昨今はTverとかParaviとかGYAO!等のテレビ番組のネット視聴サービスも豊富にあります。
最近は平日休みがあるのでテレビをつけることがありますが、夜だけでなく昼間から地上波で映画を流していたりして、沼にハマるとどえらいことになります。

ほどほどに楽しみつつ、適度な距離を保つことが大事ですね。

 

余談ですが、YouTubeを見るなら専門職系YouTuberがけっこうオススメですよ(爆増とか適度な距離とか言っておきながら勧めるわたし・・)。
それぞれのバックグラウンドを活かした配信内容がおもしろいです。

税理士、ボイストレーナー、元自衛官、精神科医、元官僚、産婦人科医、海外在住者/留学生、裏社会ジャーナリスト、元国税調査官、企業の社長、ホスト、政治家、葬儀屋、珍しいルーツを持つ人などなど、、

私は、ヒカキン系のザ・YouTuberよりは、お笑い系とか専門職系を見ることが多いですかね。

 

●Uber Eatsの楽しさに気づく

まあなんというか大変な人も大勢いるなか呑気な話ですが、4・5月頃はUber Eatsにハマっていました(4月に初登録)。

地域のバラエティ豊かなお店を知ることができ、また「置き配」を指定することにより人との接触を避けながらご飯にありつける。
※どちらにせよ手の消毒とかは意識しましたが。
配送料・手数料等が掛かってそれなりに割高でも注文してしまう気持ちが、よく分かりました。

 

●どんな服を着ていけばいいかわからなくなる

私が単純に服のセンスがなくてずぼらなだけかもしれませんが、リモートワークで外出が激減すると、だんだん服への関心も薄れ無頓着になります。
服を買いに行く頻度もめっきり減ります。

だから、ちゃんと外出しないといけないときなんか、いつも以上にビクビクですよね。
油断すると外出のハードルがどんどん上がっていくので、注意が必要です。

 

●風呂に入らなくなる

衝撃的な告白ですみません。
1週間入らないとかはないのですが、面倒くさくてダラダラしていると1~2日くらい過ぎてしまうことがあったりしました。

外国ではそれが普通だったりするのですが(日本人はかなりきれい好きな部類に入るとか)、風呂はリラックス効果もあり質の良い眠りにも繋がったりするので、積極的に入った方がいいと思います。。

ついでにいうと、髭とかの体毛の処理もおろそかになりがちなので、頑張りましょう。。

 

●腰とお尻が痛くなる

リモート期間中はずっと床にタオルケットを敷いて、正座かあぐらで座っていました。
そのせいか、初めの頃は腰やお尻が痛くなりました。無意識のうちに偏った姿勢をして、負荷を掛けていたのでしょう。

体は資本なので、負荷の少ない姿勢、負荷を軽減するグッズ、ストレッチ等を日々模索するのがよさそうです。

 

床に四つん這いになり、肩と腰を動かさずに背中を上方にたわませる(猫の伸びのポーズ、首は下方に)⇒ 下方にたわませる(さっきとは逆方向、首は上方に)、
を繰り返すストレッチが気持ちよくてオススメですよ。

 

●自律神経には注目した方がいいかも

最近、自律神経に関する本を買って読んでいるのですが、リモートワーク生活にもけっこう関係してきそうな予感がしています。

リモートワークってうまくコントロールしないとはちゃめちゃな生活リズムになりかねないので、交感神経/副交感神経のバランスをうまく取りつつ生活を送ることが、いい仕事をする、さらにはいい人生を送る上でポイントになってきそうです。

 

 

これで終わりにしますが、だいぶ長くなりましたね。
1万字を超えました・・・。

自分のための記録、それから今まさにリモートワークをしている人たちのために書いたので、どこかで誰かの役に立ててもらえれば、この上ない幸せです。

 

'20/10/27 最終更新(文の内容)
'22/06/05 最終更新(目次の大きさ・行間などの体裁を微調整)


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