品揃えを悪くする理由

うちの店は品揃え豊富…

ではまったくありません(笑)

レギュラーの豆が3種類と、

注文焙煎商品が3種類…

で最大6種類ですから。

自家焙煎豆の一応コーヒー専門店としては、

正直めっちゃ少ない方だと思います。

実はオープン当初は、もう少し多かったのですが。

しぼりにしぼり…今の形にしました。

なぜかというと、

土なべ焙煎なので1度に沢山できない等の

オペレーション上の理由が一つ。

それと一番大きいのが、

同じ豆を回数多く焙煎し続けてこそ、

本当の素材の味が引き出せると

感じるようになったからです。

シーズンごとの変化もわかりやすいですしね。

だから店では割とスタンダードな豆で、

あえてちょっと歩留り悪かったり、

焙煎方法や味にひと癖あるような豆を、

レギュラーで置いているつもりです。

「同じ豆でも、その店の味が出せる」

のがコーヒー屋のおもしろいところですしね、

だからうちのマンデリンがどう…とか、

うちのブラジルはこういう感じで…

と評価してもらえるのが嬉しいかな。

おかげさまで、

「ここの豆で飲み慣れてるから、どうも

他のコーヒーに満足できない気がする…」

なんて声もいただけたりして。

「味の宝石箱や~」

でおなじみの彦摩呂さんが言うには、

「人がおいしいと感じる味には2種類あって、

1つ目は美味で、2つ目は食べ慣れてる味」

なんだそうです。

さすが食レポ王。

2つの味はまったく別ものではないし、

共存しうるとは思います、もちろん。

しかも複雑なことに、

美味も、やがて食べ慣れた味になる

かもしれないし、

食べ慣れた味もいつか、美味と呼ばれるように

なる可能性があるからおもしろい。

例えば、うちの父は「卵は昔ごちそうだった」

と言ってたし、その昔「大トロ」は脂身として

捨てられてた時代があるらしいし、

コーヒーのピーベリー(小粒で丸っこい豆)は

かつて欠点豆扱いだったらしいし。

私はコーヒー屋としては、

まだまだ5年生の若造です。

飲み慣れた味(飲みやすい味・価格)を

ベースに提供しつづけながら、何年後かに、

「最高の美味」と評価してもらえる一杯

が作れたらいいな…と思ったりはしていますが。

ちとかっこつけすぎかな(苦笑)

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