ピアサポーター始めました！～ギャンブル依存症当事者として想うこと～

こんにちは。ど、ど、どもりっきーです。相変わらず、自己紹介と、カウンターフーズの注文と電話対応の際は吃ってしまいます。

実は私、今年の2月に沖縄県のピアサポーター養成講座を修了しました。それに伴って、私自身、ギャンブル依存症・発達障害(吃音・ASDグレーゾーン)・糖尿病の当事者であることを開示した上で、S・R・LABを開業し、ピアサポーター活動を開始しております。

たまーに相談業務までさせていただいてます。これからは、情報発信を通して、自身がリカバリーを体現しながら、仲間の支援を行うことで、生きづらさを抱える人を癒やしたり、勇気付けることで誰かの前向きに生きる選択肢を増やすことに繋がれは嬉しいなと思います。そんなわけで、久々にnoteをメインとした活動を再開して、回復を楽しんでいきたいと思っています！

今、ギャンブル依存症問題が世間を騒がせていますね。私自身、大谷選手の大ファンとして、ブッ飛びすぎた裏切りをしてしまった通訳へ対する怒りはとても良く理解できます。

しかし、通訳が、元々極悪人でサイコパスだったみたいなバッシングのされ方には疑問を感じます。徐々に進行するこの病気は、趣味の範囲を越えると、いつの間にか借金を作り、取り返すための強迫的な行為へと変わります。

もしくは、仕事や家庭等ストレスからの現実逃避の手段としてのめり込むことも。結果的にギャンブル行為が第一優先となり、理性は破壊、非常に視野が狭くなり、とんでもない嘘を重ねていき、何かを失うなど、問題が大きくなって初めて困惑して、依存症だと認めて治療に繋がる人も多いように感じます。

法を犯して初めて治療に繋がる人も多く見受けられます。最悪の場合、自ら命を落としてしまう人も多いと聞きます。なので、通訳の方も平気で嘘をつき続けたサイコパスではなく、とても苦しんでいたのではないかと想像してしまいます。

実際に、仕事の評判は良くて、真面目で役職についている方が蓋を開けてみればギャンブル依存症で借金まみれというケースも少なくないと聞いています。

とはいえ、今回つらい思いをすることになったのは大谷さんや通訳の家族など身近な人々だと思いますし、本当に心苦しいです。

依存症は病気だから、犯罪行為は仕方なかったというのは当然許されません。依存症を治療して、罪を償うことを願ってます。

私自身は幸い、法を犯すには至らなかったですが、約10年前ギャンブルで学歴・健康・信頼・お金・友人・自己肯定感のほとんどを失ってはじめて、依存症と自覚するに至りました。

それでも正直言うと、完全にギャンブル行為を断つことはできずに、本格的に治療を病院で開始したのは約３年前です。治療後も何度か現実逃避的なスリップを経験しています。

その間も一応、完全にギャンブルを断ち切るために、本や情報商材を読み漁って猛勉強したり、ノート数冊分の自己対話をしたり、カウンセリング・薬物療法を試したり、自助グループに通うなど色々試してきました。

それでもいつ襲ってくるかわからないギャンブル衝動は本当に甘く見てはいけないと実感しています。低貸しの遊戯なら、コントロールを取り戻せて、ストレス発散の手段として楽しめるだろうという気持ちでスリップしたこともありますが、依存症を自覚した人がスリップしちゃうと、頭がブッ飛んだ感じになって、堕落した生活に戻ってしまいます。磁石の磁力みたいに引っ張られる感覚で、離れることが難しくなるんですよね～不思議。

最終的に、勉強・仕事よりも優先して、ギャンブルできない環境を作る行動が大事だと知りました。

沖縄県内の全ての遊技場に自己申告で出入り禁止にしてもらったことでなんとか出来ないようにする環境を作ってきた感じです。とても恥ずかしい思いもしましたが、親身になって協力・応援してくださった担当もいらっしゃって、本当にありがたく思いました。逆に、かなり馬鹿にされて悲しい思いをしたこともありました。

この環境を作ってから、自分を見つめ直すことがキーだと考えております。

今回の騒動では、ギャンブル依存症の怖さ、当事者や医療関係者・世間との認識のギャップ、周りに迷惑をかけてしまうことを改めて思い知らされました。

これから、自身がピアサポーターという役割で発信することは、スリップへの制御にもなると考えております。

回復少しずつ実感できるようになって、ようやく自分が周りにかけていた迷惑やとんでもない行為を俯瞰的に見つめることになり、ゾッとして胸焼けすることも有るくらいです。これからは、清算・埋め合わせをしていこうと思います。

今、お互いにピアサポート活動をしている先輩たちは、とても素晴らしい方々です。

今後は、発信を通して、自らの回復、誰かの生きづらさを少しでも軽くできることが出来たら良いなと思っています😊