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ほどほどに。

 人間の肉体は、さながらコップのようであり、注がれている液体は、ヴァイタリティ。少ないのも良くないし、並々と注がれているのも良くはない。

 何事も「ほどほど」が一番動きやすい。
空間は余白へと変わり、余白は人間を豊かにする。
だが、「ほどほど」の知識・教養・コミュニケーションの種を蒔いておかないと、余白は空虚へと変わり、空虚は人間を堕落させる。この点だけは留意しておかねばならないだろう。
 
 少ないなら、自覚して増やせばいい。増やすことより自覚する方が大事だと気付くのに四半世紀ほどいただきました、はい。

 だが、質が悪いのは溢れんばかりに注がれている状態。
ただの好奇心・知的欲求ならばそう問題もないのだが、問題なのは自己顕示欲にまみれ肥大化していく承認欲求。そのスピードは際限なく、いつの間にか身動きが取れなくなってしまったらもう手遅れ。

 溢れる活力はとめどなく流れる。
人から人へ、国から国へ、とめどなく流れる。
振り返ると、後に残るのは荒れ果てた地と空虚な心。

 何事も「ほどほど」に。それが一番の解決策。

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