DomoのBeast Modeで任意のカテゴリで集計しよう
DomoのMatzです。
Domoでテクニカル コンサルタントとしてDomo導入のご支援をさせていただいています。
今回は、Domoの機能、Beast Modeを利用して、任意のカテゴリで集計する方法をご紹介します。カテゴリの指定方法について複数パターンご紹介しますので、Beast Modeをご存じの方も最後までご覧ください。
1. Beast Modeのご紹介
Domoでは、チャート（グラフ）/表などの表示単位をカードといいます。
カードを作成する際に任意の項目（列）を作成できる機能がBeast Modeです。また、Beast Modeでは、SQLをご存じの方にはおなじみの以下のような関数が利用できます。
・ 論理関数（case, nullif, ifnull）
・ 集計関数（sum, max, min, count etc）
・ 数学関数（abs, mod, etc）
・ 文字列関数（concat, lower, substring, etc）
・ 日付関数（adddate, subdate, current_date, etc）
2. カテゴリに分類した分析で困ること
カテゴリを指定した列に値があれば、問題なくカテゴリ別での分析が可能です。しかし、分類したいカテゴリの列が存在しない場合は、カテゴリ別で分析ができません。一般的には該当カテゴリの列のデータを作成することになります。
例）日付、都道府県、店舗毎の売上データ
エリア別（関東/関西）の分析ができません。
エリアのデータを作成する必要があります。
3. Beast Modeでの解決策
Beast Modeでは、カードを作成する際に、新たな項目（列）を作成することができますので、簡単に任意のカテゴリでの分析が可能になります。
カテゴリの付与されたデータを取り込みなおす、データをETLで作成するなどの手間が不要になります。
① 任意の条件でカテゴリを作成
エリア（関東/関西）で分析をするためのカテゴリがありません。
エリア（関東/関西）のカテゴリをBeast Modeで作成することでエリア別の分析も可能になります。
② カテゴリの指定方法のパターン
論理関数の「case」を利用することになります。「case」は条件に応じて値を決定する関数となります。
今回は「エリア」のBeast Modeを作成し、条件に応じた値（関東 / 関西）を設定しています。以下の記述で都道府県を読み替えて「エリア」の列に値をセットすることができます。
・Beast Mode名：エリア
・Beast Modeの記述
-----------------------
case
when `都道府県` = '東京' then '関東'
when `都道府県` = '千葉' then '関東'
when `都道府県` = '大阪' then '関西'
when `都道府県` = '京都' then '関西'
end
-----------------------
Beast Modeは上から順に評価を行い条件にマッチした場合、処理を抜けます。以下のような書式で条件をまとめて記載することも可能です。
・「or」を利用する
-----------------------
case
when `都道府県` = '東京' or `都道府県` = '千葉' then '関東'
when `都道府県` = '大阪' or `都道府県` = '京都' then '関西'
end
-----------------------
・「in」を利用する
-----------------------
case
when `都道府県` in ('東京','千葉') then '関東'
when `都道府県` in ('大阪','京都') then '関西'
end
-----------------------
4. まとめ
Beast Modeを利用することで、データを作成することなく柔軟に分析が可能となります。Beast Modeの記述方法は様々あり、今回は３パターン紹介させていただきました。条件が複数ある場合は「in」がすっきり記述できるので最近のお気に入りです。みなさんも、ぜひBeast Modeを活用して快適なDomo Lifeをお過ごしください。
なお、Domoのコミュニティでは毎月本ブログでご紹介したようなDomoの使い方や事例の勉強会を開催しています。ぜひ皆でスキルアップしていきましょう！
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