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2023佐渡国際トライアスロンその①【準備編】

珠洲後の調整

自分もこれまでだいぶ過酷なレースをたくさんこなしてきたが、流石に一週間で次のデカい大会を入れたことはなかった。ただ、そんなの絶対無理〜とかいう感覚はなくて、どうにかなるだろうとは思っていた(だからエントリーしたのだが、正直ちょっと後悔もしていた)。

とはいえ、わずか一週間(実質5日間)で疲労を抜いてうまく次戦に向けて調整とか、当然どうすればいいのかわからない。とにかく月曜はリモートワークしながらフルレスト。珠洲はミドルだったこともあって火曜には割と疲労が抜けてきた気がしたのでちょいジョグとゆるライドで1.5hほどアクティブレストしてみた。

水曜は恒例のエンジョイホームライド(JETT唯一の癒し系ライド。笑)なのでこれは出ておきたい。この週はパリの逆周回だった。チャットで珠洲報告をして乗鞍やPBP(!!)の報告など聞いて楽しく過ごす。PBPに行ったメンバー(Sotoboさん)がリアルのパリだとこの辺にルーブル美術館がある、という話をした。

回らない首

ルーブル美術館が「あるはずのところ」でSotoboさんがバスガイドよろしく「皆様右手をご覧ください笑」。しかしアバターの首は回らない。チャットで「首が回らない」と打った時、自分のリアルの首も回らないことに気づいた。実は珠洲に行く前にも若干肩こりのような、首の寝違えに近い症状がでていたのだ。

最近はこう言う風にコーヒー飲んでたのがすぐバレる

その時はそんなに深刻ではなくて、ああちょっと痛くて回らんなぁ、ぐらいの状態だった。寝違えって朝起きたらなってることが多いのに、起きてるときにもなるんだな、などと思っていた。ライド後に走る分には問題なかったので数キロジョグして、とりあえず消炎鎮痛剤を塗って寝た。

翌朝、木曜日。まったく首が回らなくなった。まずい、、、いくらなんでもまずい、、、これスイムの呼吸どうするよ?いや、それどころじゃないな、イテテテテテテ・・・正直、このときはDNSがよぎった。

天の助け、ロキソニン湿布

落ち着け、落ち着け、まだ、木曜日だ。金・土と2日間ある。最善を尽くしてどうしてもダメなら向こう行ってみんなの応援に回ろう。その日は一日中ロキソニンを貼って痛みに耐えながらゆっくり首のストレッチ、そして風呂で冷水アイシング。あとは天命に任せるしかない。

バイクセットアップ

五島のあと一部バラしたまま放置していたキヤノンデール6-13ちゃんぽん号

このバイクからは、皆生のときにエアロバー周りを、珠洲のときにはサドル周りを供出して半バラ状態だった。佐渡に向けてもっと早くセットアップしておけばいいのに、ついつい後回しにしてたツケで痛む(回らない)首をさすりながら整備する羽目に。

特にエアロバーが31.8mm用なのにベースのブルホーンが26.8mmだからスペーサーをカマさないといけなく、これが取り付けのときにズレるし、ニーパッドを下げるために無理やりな取り付け方をしてるせいでボルトを下から締めないといけなくて悶絶する。

あとは今回から佐渡でも道交法遵守のためベル、フロントライトとリアライト(もしくはリフレクター)の装備が義務付けられたので忘れずにつけておく。そうでなくても佐渡のスタートは朝6時と早いから宿からの移動時にあった方が良い。

あとは各部点検して大きな問題はなかったので、移動に備えて輪行袋に収納しておく。昨年もそうだったが、今回も近郊のH賀さんにクルマを出していただき、乗せてもらうことになっている。その他レース用品もチェックリストに沿ってしっかり準備、HUUBのトラバッグに詰め込んだ。

拾う神あり

迎えた金曜の朝。寝違えは劇的に改善していた。天は我に味方した・・・!!

工具一式と(どうにかなるけど)ポンプも忘れずに

朝方はまだ痛みを引きずっている感覚があったが、その後自分でもびっくりするくらい回復していき、当日の午後には「へ?寝違えとか、あったっけ?」みたいになっていた。助かった・・・というか、五十ウン年も生きてきていまだに自分の身体がよくわからんね・・・

直江津〜佐渡汽船〜小木

今回はフェリーの予約にいろいろ失敗して直江津を午後2時前に出発する便になってしまい、では横浜出発も朝7時前で良いですね、ということになった。無理なく最終確認してH賀さんをお出迎え。平日ということもあって(ついこないだ帰ってきたばかりの)環八も関越も上信越も大した混雑なく、昼頃にはスムーズに直江津港に到着した。もちろんここは初めてやってきた。

新潟港にくらべ、周囲に何もない

徒歩数分のところにあった地元の食堂みたいなところで中華丼をいただく。乗船時間は余裕だったのでしばらく待合いでプラプラして、指定の時刻に乗り込む。列に並んだのが早かったのでさっさと乗船して二等船室へ。新潟〜両津航路の船より一回りか二回り小さいフェリーだった。

いざ、佐渡へ

ものの3時間弱、少し昼寝してしばらくウダウダすればすぐ小木港に到着。ここからは例のバイクコース終盤をトレースして佐和田へ至る、ラスボス小木の坂の開始地点だ。昨年通ったとはいえ記憶が薄れているので、事前に通っておけるのは助かる。

小木港。昨年横目に見たかどうか・・・忘れた

小木の坂が嫌らしいのは、ピークに向かって何段か押し寄せるような坂を過ぎたあと、しばらくアップダウンが続いて「まだか、またか」と思わされるところだ。そしてその後海沿いに出てから昨年は特にヘロヘロになった脚に向かい風が吹き付けてものすごく辛かったことを覚えている。今年はどうなるか・・・

島祭りパーティ

大盛況

昨年はコロナの情勢に鑑み中止された島祭りパーティだが、今年はめでたくフル開催された。当然申し込んであったのだが、フェリーの都合で開始時間には間に合わず。宿に行ってからでは時間のロスなので直接会場に向かうことにした。

着いてみるとその会場の規模にびっくり。普通の体育館がみっつぐらい収まるんじゃないかという大ホールに2,000人に及ぶとされる参加者・関係者が詰めかけていて立錐の余地もない。やっぱ佐渡、スゲェな・・・

H賀さんと「料理もうなくなってるんじゃないですかね、みんな大食いだから笑」などと言っていたがなんのなんの。これでもかというくらい食い物の山。自分は飲まないけど、もちろん酒も。

おもろい仲間

今回ご一緒するのは毎度お馴染みY山さん、そしてH賀さん、KS石さん、U原さん、昨年の佐渡で知り合ったMさん、K市さん、お初のF岡さん、そしてパーティは欠席してホテルに先回りしているK藤さん、自分を含め計9名、平均年齢還暦超えのジジイ軍団だ笑。

一方、JETTの方はというとなぜかリーダーとそのお子さん達(出場するはずだったジュニア大会が中止になってしまって悲しんでいたらしい・・・)しか来てなく、Devinに至っては今晩夜通し運転して大阪から駆けつけるとか言ってる。大丈夫か? 明日土曜日の開会式前にリアルJETT大集合をやる予定なんだが・・・

浦島

圧倒的に盛大なパーティも終わり、ホテルに移動。今年もおせわになる浦島はスタート地点に程近く、佐渡大会参加者のためにいろいろ便宜を図ってくれるたいへんありがたいホテルだ。キャパもそれなりにあるのだが、毎年古参の常連チームが翌年の予約をガッツリ押さえてしまうため、新規に予約するのは不可能らしい。

非常に前衛的な建築。内部のつくりも特殊

自分は幸い、Y山さんのグループに混ぜていただいたおかげでここに泊まることができる。じつは最初「佐渡の泊まるところ教えて」と言ってきたDevinにも紹介したのだが、宿代を聞いて「無理!」と辞退していた。まぁ要するにちょっといいお値段ということだ。我々はもう感覚が麻痺していてこのロケーションで佐渡に出られるなら金のことなどキニシナイ!笑(これだからトライアスロンは金のかかるスポーツって言われるんだよ)

バイクの組み立ては明日にして、今日は長旅で疲れたからもう寝るか、と思ったらY山さんたちは部屋で飲み直し始めた。「当たり前じゃないですか、このために来てるんですよ!ガハハハハ」鋼鉄の肝臓かよ・・・一方、自分の首もこの頃にはすっかり良くなり「実は昨日寝違えましてね」と話題にするのを忘れていたくらいだった。

こうして前々日の金曜日はひとまず無事に過ぎていった。

つづく

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