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2023皆生トライアスロンレポートその⑥総括・帰宅編

あの地獄のようなレースからもう9日が過ぎ、いつものことながら楽しかった記憶だけが濾し出されて残ったような感覚になっている。本当に楽しかったなぁ。

至福の時

終わった・・・ついに史上最悪の灼熱地獄から生還した。タオルを受け取り、アンクルバンドを外してもらい、さてどうするかと思ってるところに仲間が駆け寄ってきた。Tadashi & Kitaiだ!Kitaiさんは前を走ってたはずの私が後からゴールしたので「??」となっていたようだ。

とりあえずゴール後エイドでお茶をもらったが、でかいカップに並々と注がれていて全然飲めなかった。いろいろと談笑したかったが、とにかく全身が疲れ切っていたので耐えられず草地に仰向けで倒れ込んでしばらく動けなかった。

その間にも喧騒の競技場には次々と選手たちがゴールしてきている。皆一様に極度の疲労の中に完走した喜びを爆発させている。

ようやくすこし動けるようになったのでスイムバッグを取りに行き、また草地に戻ってへたり込んで生還の報告。そしてKitaiさんとランで道間違ってどうの、と話をしてたらプレスがやってきて「良い表情ですね、そのままそのまま!」とか言って写真をバシバシ撮っていった。

その後Kitaiさんはご家族と会場を後にしたが、自分はまだ立ち上がることができなかった。こんな酷いダメージを受けたのも久しぶりだ。とはいえ、脚がボロボロになったとかそういうのではなく、全身がひたすらにしんどい。

バイクピックアップ

しかしいつまでもこうしてるわけにもいかない。スイム会場に戻ってバイクその他をピックアップして宿に自走で戻らないといけないのだ。重い腰を上げて送迎バスへ。東山会場からスイム会場までのバスの移動距離は大したことないはずなんだが、ずいぶん遠いように感じられた。

JETTのほかのメンバーはとっくにゴールしてたのでもうみんな引き上げている。残るはAsaiさんだけだ。一方、Y山さんとMまさんは、残念ながらリタイヤとの書き込みが上がっていた。残念・・・

それまではまだ薄明かりが残っていたが、バイクでホテルに向けて走り出したころにはもう日はとっぷりと暮れていた。そんなこともあろうかと、バイクにはヘッドライトも取り付け済みだ。レース後に自走で帰りながらあの夢のような喧騒のレースの感覚から覚めていく感じも皆生独特だ。

打ち上げ

ホテルで一息ついたら、Y山さんとMまさん、そこに五島の縁もあってJETTのRuiさんも合流して飲み屋で反省会。Y山さんは五島から連続リタイヤのショックが大きかったようで「もうロングは辞めます」と言って聞かない。でも、佐渡は行くんでしょう?とか今年は気象条件がコレだから、、、とかみんなでいろいろ宥めたけどどうやら決意は固いようだ。まぁこればっかりはご自身の決意だからこれ以上立ち入ることはできない。

ちょっとほろ苦要素もあったが、やはり打ち上げのビールは最高に美味かった(こういう時だけ、一杯だけ飲みます)。あとはワイワイ言いながらなんのかんのと食いまくる。

本当に今回は条件が厳しかった。なんとリタイヤ総数296人、完走率68%と過去最悪の数字を叩き出してしまったそうだ。そしてタイムアウトだけでなく、DSQつまりコースミスによる失格者が続出していた。どうやらバイクのどこかでショートカットしてしまっていたようだ。これをゴールした(と思っている)選手に伝えるのはマーシャルも辛かっただろう・・・

その後タイム速報をチェックし続けていたのだが、残念ながらとうとうAsaiさんのフィニッシュタイムが記録されることはなかった。あとで聞いたところ、最後まで諦めずにスタジアムに戻ってきたものの3分足りなかったのだそうだ・・・その無念、察するに余りある。

覚醒

その夜は、昼間に摂取し過ぎたカフェインが効いたか、あまりに過酷なレースを乗り切ったためアドレナリンが出過ぎたか、ほとんど寝られなかった。早朝に起きてしまったのでその時間にランドリーで大量の洗濯ものを処理してしまう。

またホテルのバイキングをガバガバと貪り食ったら、荷物のまとめ。なるべく帰宅してからの作業を減らすため、整理できるものは整理し、掃除したほうが良いものは掃除しておく。バイクと荷物をクルマに突っ込んだらゆっくりと閉会式会場へ。

閉会式

JETTにとって、史上最強にすごい表彰式になった!
総合2位 Sohei
エイジM35 1位 Koji
エイジM40 1位 Devin
チーム戦3位 JETT2
ということで、仲間が大挙して登壇するという、メンバーにとってとても晴れがましい舞台になった。

もう一般メディアで顔出ししてる人もいるけどね!

まぁ、そこに登れなかった自分は、改めて凸に乗る人たちとの大いなる力の差を見せつけられた格好だ。だから私はHINだって言ってるのに・・・

分析

ということで自分の成績を見直してみよう。まずスイム。これは6年前から5分以上タイムを落としたにもかかわらず、順位は6年前の上位48.5%から今回は38.8%に改善している。ロクに練習してない割には健闘したと言える。逆に、もっとちゃんと練習すればまだまだ伸びるという・・・こと・・・!!

ついでバイク。ほぼ2017年と同様のコースになり、しかも気象条件が風・気温ともに厳しかったのに、10分近く短縮した。順位も6年前の21.4%から8.3%と劇的に向上している(ただし昨年は7.8%とさらによかったのだが、条件が違いすぎる)。

そしてラン。コースミスはするわ終盤グダグダになるわで反省しきりなのだが、6年前15.9%、今回15.7%とあまり変わってない。気温とコースミスのことを考えるとこれもそんなに悪くないと思えてくる。

総合順位とエイジ順位ももちろんスイムがなかった昨年が最もよかったのだが、6年前に比較するとことは随分よかった。50代も後半になってから6年前の自分に勝つというのはなかなか痛快なものだ(あと何年こんなことを言ってられるだろうか?)。

帰途

閉会式後の抽選大会もだいぶ面白かったのだが、自分の番号はスカだったので細かい話は割愛。そしてこれからが本当に厳しい道のりだ。安全に帰宅するまでが遠足なのだ。

往路では普通に2時間運転して小休止、としていたが復路ではそんなことは言ってられない。眠気が来たらただちにPAに入って仮眠だ。最初のうちは特にほとんど1時間おきに休むぐらいの感じだった。

カーナビの予測帰宅時間はどんどんと後ろずれしていったが、それにつれて横浜近辺で発生していた大渋滞が次第に解消していくのがわかった。結局横浜に近づいたころには渋滞はそんなに酷い状態ではなく、ゆるゆると流れる程度までに改善していたので、結局無理しなくて正解だったということだ。

帰宅したのは23時過ぎだった。

さびしかったワン

というわけで、長くて暑くて熱い2023皆生トライアスロンも無事(でもないか)終了。また、墓場まで持っていく思い出がひとつ増えた。

ではまた次回、8月末の珠洲でお会いしましょう。

おわり

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