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IRONMAN Malaysia 2023 詳しすぎるレポート【その②渡航・初日編】

成田発

今年は順調に成田に到着し一安心。フライトは10時50分に対しまだ7時過ぎなので余裕。まずはマレーシア航空のカウンターを確認しておく。もうすでに「いかにも」な人たちがちらほら。受付はまだ始まっていないようだ。今のうちに予約しておいたイモトのWifiを借りにいく。

貸し出しカウンターを探して並んでいると、前の人が振り返るなり「JETTの方ですか?」「そうです!」「私時々ライドに参加してます」「ほんとですか!ありがとうございます!」ヨシ!これを誘発するためにJETTのトラッカーハットをかぶってきたんだよ。

イベントではメンバーが大抵これを被ってます
見かけたらお声がけください

その方(Y田さん)は私より上のエイジクラスの方だった。今回は知り合いが(今のところ)だれも参加してないのでこういう機会はたいへん貴重だ。さっそくいろいろお話をさせていただいた。

マレーシア航空カウンターへ戻ると受付が始まっていたが「トライアスロンにご参加の皆様はもう少しお待ちくださいませ」ということで列を作って待つ。そうこうしてるうちに最強ツアコンの美保さんがお見送りにやってきた。相変わらずニコニコ😊しているなぁ。

最強ツアコン

なんと、美保さんは先日のニース世界選手権にスロットが回ってきたので参加・完走してきたのだ。これはすごい。トライアスロンのツアコンにして「世界選手権出場・完走」というハクが付いたのだから。もちろん彼は「いや、2023年は誰でも出られたんですよ」と付け加えるだろうが、アイアンマン未体験の人からすれば「世界選手権に出場した」というだけで途轍もない金字塔に見えるはずだ。

その後受付で予定通り(笑)超過料金を支払って大型荷物検査所へ。昨年の経験を踏まえCO2カートリッジはデイパックに収納していたので無問題だった。ただ、今回はMacBookをデイパックから出すのを忘れていて、さらにいつも引っかかる裁縫セットのミニハサミが引っかかったりしてちょっと手間取った。

今回のツアーは我々夫婦と、あと選手が二人とのことだった。一人(YKさん)はいかにもアスリートな風貌の40代の男性、もう一人(A木さん)は「えっこの人がトライアスロン?嘘でしょ?」という印象の60代の女性だった。この時はよくわからなかったが、後々いろいろ話をするうちにお二方とも個性炸裂の面白キャラが明らかになっていく。

濃い〜いメンツ

クアラルンプールの乗り継ぎでは、昨年利用したメインターミナルビルへ移動する電車が工事中になっていて、シャトルバスを使うため、ちょっと迷ったが無事乗り継ぎゲートに到着。ようやくここで落ち着いてツアーのメンツで話をすることができた。

聞けばWKさんは例のルミナのコナチャレをやっているという(!)うわぁいきなりガチの人かよ!と怯んだ。ただ、5年前カナヅチから始めて2019年のマレーシアが初アイアンマンだったそうだ。それはすごい・・・カナヅチから2年目でアイアンマンって・・・他にもカナヅチ状態から始めた人を何人か知ってるけど、それがどれだけ大変なことか・・・

一方A木さんは「私なんて全然遅いから〜」と言いつつ、やれUKのアイアンマンはどうだっただの、ニースのコースはもうこりごりだの、台湾は風が強かった、北海道は寒かった、あそこはどうでここはこうで・・・アンタ一体何回出とるんや!!あげく「カナダの、えーとどこだっけ?」「もしかしてペンティクトンですか?」「あっそうそう!」「世界選手権じゃないですか!!」

さらには「○○でコースミスして手前で回っちゃって、それでDNFになっちゃって、タイムはエイジで勝ってたのにスロット貰えなかったの」私・嫁・WK「ポカーン・・・」ナニモンやこの人は・・・!!

そして話しているうちに「関西ですか?」「はい」「あっ僕もです」「私も〜」ということで四人全員関西人であることが発覚(笑)珍道中の予感・・・😆

クアラルンプール乗り継ぎを経て、無事ランカウイに着陸
ウェルカム感がすごい(笑)

ランカウイ着

空港の出口からホールに出ると、まるで我々4名を知っていたかのように現地ツアコンのYongさんが出迎えてくれた。日本語ペラペラの中国系現地人だ。この人がまたいろいろ手ぬかりなく何でもやってくれるのでとても助かった。まずは手配のバンに荷物積んで我々はワゴンでホテルへ移動。ああ、あの空港沿いのド直線だ。ついに今年も来てしまった。数日後にはここを走るのだなぁ・・・ゾッとするなぁ・・・

憧れのペランギ

昨年は指をくわえて見ているしかなかったペランギに無事投宿することができた。各部屋は4戸1くらいのコテージが広大な敷地に散在している感じで、電気カートがうろうろしていて荷物や人を運んでくれる。まぁ歩いてもたかが知れているのだが、道が迷路のように入り組んでいて慣れるまで大変そうだ。

下手すると迷子になりそう
素敵なコテージ(翌朝撮影)

その日はもう遅いので飯をどうしようかと迷ったが、たぶんゴール付近になる予定の海沿いのレストランがまだやっているはずだということで行ってみる。開いてて良かった・・・

普通、こういうブログを書く人は食事がこんなに素敵だった!という感じで写真を載せるものだが、我々夫婦は食事の時に写真撮る趣味がないので、この後も飯の写真は一切ありません😆

マレーシアは日本からずいぶん西の方にあるが、実はタイムゾーンが離小島のようになっていて時差が1時間しかない。これは極端な調整をしなくても身体がすぐに馴染むのでとてもありがたい。とはいえ、早朝から約20時間の長旅はさすがに疲れた。おやすみなさい。

現地初日・バイク組み立て、選手登録

明けて二日目(現地初日)、木曜日の朝。本日は午前はフリー、午後はバイクコースツアーとアスリートチェックインだ。ただ、木曜だが油断してはいけない。マレーシアのレースカレンダーは土曜日がレースデーだから、あとは金曜にトランジションチェックインしたらもう翌日は試合本番だ。

午前中にバイク組み立て

昨年はブレーキの整備に手間取ったが、今年は我ながらびっくりするほどスムーズに決まった。洗いざらしのチェーンに注油もして完璧。バイクコースツアーは12時のお約束なので早い目に昼飯を食っておく。ホテルラウンジ横のカフェでサンドイッチを買った。高級ホテルにしてはリーズナブルでデカくて美味い。ヨシ!

Yongさんお出迎えのワゴンにピックアップしてもらい、ナディアス宿泊組のWKさん・A木さんを拾ってT1へ出発。車中では例によってお互いにこれまでのレースの話をすることになるが、やはりA木さんの話が飛び抜けて面白かった。本人は至って真面目なのだが、いや、普通そうはならないでしょう?みたいな逸話がポンポンと飛び出し、思わずWKさんが「A木さん、それはダメです」と強烈なダメ出しをする。本当に面白い人たちだなぁ・・・(えっ自分を棚に上げるなって?)

T1下見

そうこうしてるうちにT1のダナの海岸に到着(例のサル達もいっぱい見た)。もうすでにトランジションエリアは整備されてラックの設置も終わっている。レイアウトは少し変わっているように見えたが、基本的には同じ動線になりそうだ。

IMマークがまぶしいぜ!
スイムエリア

ランカウイは大会会場となるメインの島のほかに多数の小さい島が集まったところで、全部細かく数えると99もあるらしい。そこにスイムエリアの先に見える人工島(防波堤)二つを足して101になる(↑の写真のParadise 101がその意味)のだそうだ。これ豆な。

海の様子は昨年と同じでプールのように凪いでいる。当日もこうなりますように。

見えてる二つがその人工島(防波堤)

バイクコース下見

そこからバイクコースを一通りクルマで回る。自分とWKさんはすでに知っているとはいえ、記憶がおぼろげなところもあるのでやはりこれは助かる。嫁さんが退屈しないかと心配したが、話が面白いので全くそんなことはなかったようだ。

それにしてもやはりバイクコースは路面が荒い。サスのある車に乗っていても結構な振動を感じる。だいたい整備の行き届いてない日本の田舎の山道がこんな感じだ。舗装が綺麗なところは本当に一部だけ。あとはひたすら振動に耐えながら走ることになる。

そして昨年最も苦しめられた、50キロ以降の街を右折してからの急斜面の連発、その後の直登の場所を再確認できたのが良かった。やはりコースを知っているのと知らないのとでは大違いだ。

一周目の対向区間はさっきもう走ったので省略して引き返し、二周目の最後に左折するポイントへ向かう。この先は選手がまばらになって「ここほんまにコース?」となった場所だ。そして行きしなに越えた橋を逆から越えればバイクはほぼ終わり。

T2・アスリートチェックイン

そしてT2のMIEC(マースリ国際展示場)へ。昨年はT2が警察学校隣のホテル空き地で泥沼のトランジションだったのだが、今回は以前と同じMIECに戻ったということらしい。冷房が鬼のように効いてて寒くて参ったという話を誰かに聞いたが、どうなるのやら。

ビッグサイト的な巨大な施設

もうすでに周辺は国際色豊かなトライアスリートでごったがえしている。だだっ広い会場の左端がトランジションエリア、その手前にバイクメカエリアがあって受付、エキスポとなっている。

巨大IMマークで記念写真撮る人多し(我々は、試合後に・・・)
受付は順調にこなして
配布物をしっかり確認。カウベルとうちわまで!

昨年のバッグは背中の「2022」が強烈に主張していて「これ、どこで使うねん?」という感じだったのだが、今年のはなかなかいいぞ。

ということでまず第一段階、アスリートチェックインを無事通過。お二方とは晩飯をご一緒しましょう、ということで約束だけして解散。少し時間があったので試走がてら再度T2へ行ってエキスポを冷やかしてみよう。

試走〜エキスポ

バイクの状態はまぁまぁ良かった。少しディレイラーの微調整が必要だったので路肩の広いところで直していると、近くにバンを停めた現地人が話しかけてきた。「どうした、俺のところにメカニックいるから見てやるぞ」「ああ、大丈夫、ちょっと調整してるだけだからNo problem」

しばらく彼はバイクを見ていたが、ふとコマンドシフトを指差し「俺、これ知ってるぞ、昔のレバーだろう」「そうだ。よく知ってるな。90年代のやつだよ」「うんうん、俺もエアロバーの先につけてた」「(それはダブルレバーやろ)これはサンツアーのコマンドシフトだよ」「ああなんかそういう名前だったかな」

などと会話してるうちに変速が決まった。「Thank you for your kindness. I will go for now.」「OK, good luck for your race!!」気さくな奴だなぁ。

ほどなくT2に到着。バイクラックにかけておいて・・・

これこれ、これを見に来た
あった!

お土産

そしてエキスポではいい感じのマグカップがあったのでお買い上げ。

ちょうど朝のコーヒーに良いサイズのが欲しかったんだよね

そしてごく普通にのんびりとペダリングしてホテルに帰還した。なにも強烈なことはしていない。しかし、この後不穏なことが起こるのだった・・・

ランコースの終盤にここが良い目標になる

前々夜祭

晩飯は、昨年も何度か来た中華「Putumayo」へ。いろいろ美味いし、嫁さんも含め面白四人組で話に花が咲いて本当に楽しかった。ゲフー

とりあえずレストランは一旦締めたが、ペランギのロビーで二次会でもしますか、ということで各地のレースの情報交換、マレーシアのコース事情などなど、もうしばらく話し込んだのだった。

違和感

ようやく初日の夜。部屋に戻ってふと右ふくらはぎに違和感。あれ?おかしいな。何もしてないぞ?なぜここに筋肉痛が?うーん・・・まぁそんなに大したことないから大丈夫とは思うけど・・・念の為シップ貼って寝よう。うん。土曜には治るだろう。いや、治れ!治ってくれ〜〜〜!!

とても二日目まで届かず【その③レース前日編】に続く(詳しすぎやろ・・・)

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