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【後半】3ヶ月で50万円の英語学習は高いのか

前半ではなぜ短期集中型の英語学習に取り組んだのかということを書いた。

後半では、実際に取り組んでみてどうだったのかを書いておきたい。

3か月間どんな生活をしていたか

まず、1日3時間の学習時間を確保するための計画を立てた。
また、毎日簡単に感想をメモしていった。
途中で、焦らずに取り組むためには、できるだけ朝のうちに学習時間を確保しておいた方良いと気付き、朝5:30に起きて2時間くらい学習、電車の移動時間に30分学習、家に帰ってお風呂の中で30分学習というものを基本計画とした。
他にも、できるだけ残業はしない、早起きをするためにできるだけ夜に予定を入れないということを心掛けた。
平日に十分な学習時間を確保できなかった場合は、休日に長めに学習することで調整した。
その結果、休日はほとんどひきこもることになり、人に会うことが好きな私にとって、若干ストレスを感じる生活になった。
ただ、対して好きでもない飲み会に参加するより有意義な時間の使い方をしているのではないかという気もした。

コーチングは必要なのか

学習内容をみると、「自習がメインであれば50万円払う必要はないのではないか」という疑問が湧く人もいると思う。
確かに、50万円を払わなくても自分で学習できる人はいると思う。
しかし、私の場合はコーチがいてくれたおかげで、効果的に3ヶ月の学習を続けることができた。
そう感じた理由が3つある。

【理由①】学習の定着度を客観的に把握することができた
瞬間英作文では、中学生レベルの文法を取り上げている。
最初、こんなことはもうわかっていると甘く見ていた。
でも、面談時にコーチが言った日本語を英語に言い換えるというテストすると言葉に詰まってしまった。
なんと中学1年生レベルの文章を目標のスピードでスラスラいうのに3週間もかかってしまった。
「わかったつもり」と「できる」は全く違うことを自覚させられた瞬間だった。
私が行き詰っているとき、コーチから「毎日、10個の文章を言うのに何秒かかっているか記録して共有してくれませんか。」という提案を受けた。
記録を始めると、どこの文章で詰まっているのかが可視化され、文法が浮かばないのか、単語が浮かばないのか、主語や複数形の判断に時間がかかっているのかなど、自然に細かい原因を考え始めた。
これが効果てき面で、翌週には最初の2倍近くのスピードで英文を話すことができた。
【理由②】焦ったときに落ち着きを取り戻すことができた
1週間だけ仕事が忙しく、毎日夜の12:00まで働いた週があった。
そのとき、コーチに「今週は3時間も学習時間を確保できそうにありません。」と相談をした。
というか、弱音を吐いた。
すると、コーチから、「今週だけ目標時間を1日1時間に切り替えませんか。また、そのうち30分は朝のメイク時間に”ながら勉強”でOKです。」という提案を受けた。
この提案のおかげで、その週の平日も1日30分以上の学習時間を確保し続けることができた。
そして、へとへとになった土曜日、コーチから「今日1日は思い切って休みにしてしまうのもありです。英語学習は長期戦なので、続けられる方法を考えることが大事です。」というメッセージがきた。
このメッセージのおかげで、1日の休憩を挟んだ後、学習リズムを取り戻すことができた。
【理由③】コーチの言葉によってモチベーションを維持することができた
基本的に、厳しいことを言われるより、励まされることが多かった。
小テストで思う結果が出ないとき、「このペースだとオンライン英会話を開始できるレベルに到達しません。」と喝を入れられ、気が引き締まった。
また、学習を続けていると欲が出てきて、もっと単語を覚えたいとか、もっとスラスラ英文を話せるようになりたいと焦る気持ちが出てきた。
そんなとき、「3時間の学習時間を確保できずに、プログラムを辞めてしまう人もいます。毎日続けていること自体がすごいことなので、この調子で落ち着いて取り組みましょう。」という言葉をかけてもらった。
始めは調子よく学習できていた人でも、ふとしたきっかけで学習しない日が2~3日できてしまうとリズムを取り戻せないというケースも多いらしい。
習慣を崩すことはすごく簡単で、戻すのには大きなエネルギーが必要になる。
私の場合は、週に1回の面談によって毎週リズムを立て直すことができた。

コーチの存在は、英語の知識、各学習内容の目的、取り組み方、モチベーションの保ち方など、いろいろなことを教えてもらうだけでなく、精神的な支えにもなっていた。

3ヶ月の学習を終えて感じたこと

まず、英語学習に限らず仕事以外の何かについて優先順位を上げること自体が簡単ではないことを痛感した。
「仕事が忙しいから」、「飲みに行きたいから」など、やらない理由なんて簡単に挙げることができる。
何となく忙しい日々を過ごした気がするけど、何か身についたっけ?何か達成したっけ?
そんな感じですぐに3ヶ月は過ぎてしまう。

大事なことは、大金を払うとか今いる場所から移動するとか、それくらいのアクションを起こさなければ、どんどん後回しになってしまう。

3ヶ月学習した効果

学習を始める前後でVERSANTというリスニングとスピーキングのテストを受験し、効果を図る。
私は、1か月で1点上げるのも難しいと言われているテストにも関わらず、8点UPという結果を出すことができた。
最も効果があった勉強法はやはりシャドーイングだと思う。
英語のリズムや音の変化に慣れる訓練をすることで、聞き取る力と話す力が相乗効果で高まることを実感した。
実際に、英語の映画を見ていると、ところどころ聞き取れる部分が出てきた。
また、語彙を増やすためには単語暗記と多読の両方の量が必要であることも実感した。

結局3ヶ月で50万円は高いのか

効果をしっかり感じた上で、50万円という金額は高かったのかということを振り返りたい。
…やはり、高いのは高いと思う笑
でも、50万円払ったからこそ効果を得ることができたのも事実だと思う。
もっと安い金額で英語学習をすることもできるけど、その分効果が出るまでに時間がかかる
例えば、同じ効果を得るのに3年かけるのか、半年かけるのか。
やはり早い方が良いのではないかと思う。
なぜなら、次の展開に進むタイミングも前倒しになるから。
例えば、もっと英語力を高めるために留学をしてみようとか、仕事で海外の案件に立候補してみようとか。
ドミノ倒し的にテンポよく次の行動に移ることができる。

もちろん、海外で過ごすことがもっと早く効果が出る方法かもしれない。
でも、日本である程度準備をしてから行くことによって、海外に行ったときの効果をより高めることができると思う。
海外に行っても人見知りをしたり、わからないときにわからないと言えなければ時間だけが過ぎてしまう。
何より働きながら学習できるというのは時間的にもお金的にも生産性が高い。

また、一度50万円というビビってしまうくらいのお金を投資するのも良い経験だったと思う。
きっと、次の投資に対してもハードルが下がるし、他のことに対しても金額と効果が見合っているのかという判断材料にもなる。

英語学習後、自分に起きた変化

3ヶ月の短期集中型プログラムが一段落したら、それをリアルの場で試していきたいということをぼんやりと思っていた。
一番良いのは英語を話す友達をつくること。
Meet upEnglish cafeなど、日本にいながら外国人の友達を作る方法はたくさんある。
そんなことを思っていたら、たまたま家の近くでクラフトビールを扱っているBarでEnglish cafeをやっていることを知った。
ある日、そのチラシを見るためにそのお店に立ち寄ると、白人の定員さんから「いらっしゃいませ」と声をかけられた。
私が「チラシを見に来ただけなんです。」と言うと、「1杯飲んでいきますか?」と誘ってくれた。
カウンター席には、1人の黒人男性が座っていた。

英語学習に3ヶ月取り組んでいなかったら、尻込みして帰っていたかもしれない。
「ここで帰ったら何のために英語学習をしていたんだろう」と思い、1杯飲むという決断をした。
最近は英語学習を優先してあまり人と飲みに行っていなかったからというのもあるかもしれない。

店員さんも黒人の男性も、優しくて面白かった。
2人は仲が良いらしく、2人が早口で話す英語はあまり聞き取れなかった。
「Can you speak more slowly?」
というお決まりのフレーズを言うと、黒人男性から
「Why? This is reality.」
という言葉が返ってきた。そして、
「Mistakes are important. Try to speak English more.」
と言われた。

良い場所を見つけた。

コロナの影響でしばらく海外に行くことも難しくなりそうな今、留学をしたかったのにできないという方は、日本でできる短期集中型プログラムも検討してみてはと思う。

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