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年齢とともに変わる好きな本

小さい頃、読書家という訳ではなかった。
ただ、すぐに思い出せるのは、シリーズ物を読んでいたということ。
面白い本の見つけ方がわからなかったから、シリーズ物は都合が良かったのかもしれない。

好きな本に出会いたい、好きな作家に出会いたいという欲が強くなく、これを読めば面白いという安心感の方が優先されていたんだと思う。

伝記好きな人との出会い

逆に、ほとんど手を出さなかった本がある。
それが伝記だった。
図書館で何度か伝記コーナーに足を運んでみるものの、難しくて結局読まなかった。

なぜこんなことを思い出したかというと、最近出会う魅力的な人に伝記好きが多いと感じるから。
特に、小さい頃からよく伝記を読んでいたという人が多い。
上手く説明できないけど、伝記好きな人は思考が深い。

小学校の先生が「本をたくさん読んだ方が良い」と言っていた。
その効果がずっとわからなくて、気が向いたときにぽつぽつと本を読む程度に過ごしてきた。

年齢とともに好きな本も変わる

そういう私も、最近伝記に興味を持ち始めている。
そのきっかけは英語学習だった。
英語学習のプログラムの中に「好きな本を英語で読む」というものがあった。
たくさん読むためには好きな本、読みやすい本を読むことが重要らしい。
いくつか本を読んでみると、読みやすい本の傾向があることが分かった。
それは、物語よりも、伝記の方が読みやすいということだった。
例えば、ガンジー、ヘレンケラー、エジソンなどの伝記が読みやすく、物語の中では星の王子様が読みやすかった。

これは自分でも意外な結果だった。

小さいころと変わったことは何かと考えてみたところ、おそらく、教訓を得たいという欲ではないかと思う。
伝記だけでなく、出会った人が現在のその人になるまでに、どんな子供時代を過ごして、どんな環境を経験し、どんな行動をとってきたのか知りたい。
やはり、他人の人生から得られる教訓は多い。

小さい頃は、双子の姉をライバル視するあまり、他人に興味がなかったんだと思う。
これからも年齢とともに好きな本が変わるかもしれない。

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