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‘22 12月 前半

主従を始めてからあっという間に半年が過ぎた。
俺と直、そして王国の物語はまだ始まったばかりだ。

初めて女に

希々果と友沢こたおの個展を観に行って来た。
BDSM界隈の人達にお薦めしたい世界観のフェティッシュなペインティングだ。ドロドロやネチョネチョやヌルヌルに塗れたキャラクター達の質感を愉しみながら、直を連れて来てやれば良かったと思った。奴が好きそうなアートだ。いつか買ってやってもいい。

希々果はニヤニヤしながら作品を眺めていた。
これって武士さんが男の人としてる世界に通じてない?
そうかな
ていうかサブミッシブの人の心?、支配を望んでる人達の感覚…
希々果にはそういう感覚無いの?
え、無いですよぉ
Ground Yの半身がマントになったジャケットをひらひらと翻して笑う希々果。

今夜は泊まりのデートだ。希々果とお互いを深く知り合いたいと計画していた。勿論夜通し中出しSEXする為でもあるが。
ホテルはエディション虎ノ門。華やかなThe Blue Roomでディナーを楽しむ。
はっきり言っておくが俺は今後不倫をしたい訳じゃ無い
分かってます
俺の物にしたいんだよ
分かってます

我ながら滅茶苦茶な論理だけどな笑
人妻さん、何人?
両手以上
希々果は不思議なものを見る目で俺をじっと見つめる。
あー、自分の子孫を沢山増やしたい人、そうなんだ…
実際20人じゃまだ沢山とは言えないだろ
悪ーい
悪い俺が好きなんだろ
…ピュアな悪だから、善より善に見えてしまう罠なんですよね

部屋に移ると東京タワービューの窓辺で愛し合った。
すっかり俺の極太チンポに馴染んだ希々果の膣。悦びに打ち震え何度も痙攣し収縮し、俺のチンポを求める女を眺めながら、チンポに恋焦がれる雌の身体は正しい、それこそが雌の正体だと感じ征服欲が充たされる。
だが俺は希々果を真に征服したいんだ。

何回戦かを終え、休憩中に抱き合いながら尋く。
中出しの方が何百倍もいいだろ
うん、と恥ずかしそうな希々果。
1月、排卵日、教えてくれるよな?
え…、わたし本当にそれでいいのかな
子ども嫌いって言ってたな
うん、苦手…
俺の子なら?
なんか狡いです、武士さんの力が怖いです、何なの?…

涙ぐむ希々果の頭を撫で、優しく髪にキスをする。
希々果はサブミッシブだと思う、俺に服従したいんだと感じるけどな
わたし本当は自分がMっ気強いって分かってるんです
涙目の歪んだ笑顔で訴える。
だから怖くて、武士さんに圧倒されて、影響されてしまったら、だって…
希々果の唇を唇で塞ぐ。

痛いことされたいのか?
分からない
辱められたいのか
分かんない
俺は希々果をサブにしたい、Mっ気があるなら奴隷にだってしたい
無理
婚約者のあいつも奴隷にしたい
それはウケる
ハハハ
ウケるよぉ
希々果は泣き笑いしながら俺のチンポを握り、して、と言った。
夜景に何かが閃いた。
お願いしろよ


ちゃんとお願いしろよ
して下さい
違うだろ
犯して下さい
平伏して言えよ
ベッドの上に平伏して、犯して下さい、と言う希々果。
違うだろ
床に土下座しろ、婚約者に謝れ
俺の目を見上げた希々果の瞳が、青く透き通っていく。直の目によく似ている。
はい
床に土下座して希々果は言う。
ごめんなさい

婚約してるのに、武士さんに犯されたいです
軽く頭を踏み付ける。
ウゥ…
俺の物になるかどうか、しっかり考えとけよ、排卵日教えるならこれからも抱いてやる
……
立て
立ち上がる希々果の頬を張る。
俺は初めて女に暴力を振るった。
希々果は頬を抑えて俺を睨んだ。
それから夢見るように微笑んだ。


12/2

女に手を上げるなんて最低だな。
😎💦
武士ちゃんsadistとして新しい扉を開いてドキドキの朝です。

𝐆𝐨𝐨𝐝 𝐦𝐨𝐫𝐧𝐢𝐧𝐠 ☕️


Fetish

直の好きそうなやつ。


12/4

昨日の丈と音羽との奴隷本契約について、上手く言葉に出来ない。
俺にとって主従という在り方との出会い、直との出会いは自分を解放することだった。
だが丈と音羽との出会い、王国の建国というヴィジョンは自分を赦すことなんだ。
どちらも自由になる意味では同じだが、後者は俺の心の闇に関わる。

Dominantであり王であるという狂気じみた自意識は、俺にとって解放されるべき無垢な本性だった。
だが晶や龍、丈や音羽との関係は現実に王国を築くこととなる。それは俺だけの家族観を、俺だけの倫理観で実現すること。
俺は肉親と縁が薄い。それ故に自分だけの家族を作ろうとしているのかも知れない。

俺にとって家族を意識することとは肉親を赦すこと、肉親を憎んで来た己れを赦すことなんだ。
晶の無垢、龍の陰影、丈と音羽の明るさと純情は、直と2人きりの世界では生まれ得ない初めての感情を俺に齎してくれた。
父性愛だ。
父性愛を意識してからの俺は、直にとっても良い主人に変化したと思う。

直との本契約の日のツイートを読み返してみた。記憶が殆ど無かった。それ程に濃密な半年だった。あの頃の自分のDomとしての幼さや頑なさには、正直辟易する。だが、恥じはしない。責任感と覚悟を持って、必死に自分の主従の世界を構築しようとしていた。
あれから俺は日々進化し、父性愛が爆発した。

それもこれも、托卵の子供達とのDNAの共鳴と、丈と音羽という夫婦との心身の共鳴がきっかけだと思う。
王国のヴィジョンは余りにも昏く危うく儚いものだ。現実に実際に築いて行くには、丈や音羽のような無邪気な明るさが原動力となるのだと思う。そして晶や龍達の持つ俺の血のチカラが歯車になるのだ。

一体俺の家族観とは病んでいるのか、狂っているのか。或いは清く正し過ぎるのか、美し過ぎるのか。
或る人は武士さんは新しい家族を作ろうとしている、と言い、或る人は武士さんは新しい倫理を掲げ世界を変えようとしている、と言う。また或る人は武士さんは現代のお伽噺を紡ごうとしている、と言う。

昨日の丈と音羽は幸せに見えた。幸せだと言ってくれた。
俺を一生の主人だと、認めてくれた。
俺はこいつらを絶対に幸せにしなければならない。そして生まれて来るプリンスを愛と祝福で満たしてやるんだ。
丈が可愛い、音羽が愛おしい。2人をsubmissiveとして幸福にすることが、俺の生き甲斐となった。



2組目の奴隷契約

昨日、丈と音羽との奴隷契約を締結した。
家具や家電やインテリアの装飾まで済ませた新居を引き渡し、昼の間に引越しを完了させた。
一息付いてから、夕方新居のリビングで契約式を行った。
立ち合い人は護。
直の時と違い今回は子どもが関わって来るので、契約書も大分書き直して貰った。ありがたい。

参列者は直と美沙と大吾。
俺は黒、丈はネイビー、直はグレーで、トム・フォードのピークドラペルのスーツ。
音羽はサンローランの黒のオーバーサイズロングドレス。美沙はバレンシアガの黒のチュニックドレス。
護はブリオーニ、大吾はヒューゴボスのスーツ。
俺好みのスタイリッシュな儀式となった。

俺は責任と義務を以って夫婦を所有・管理することを、夫婦もまた同様に従属・奉仕することを、第三者の前で誓う。
直の時はまるで婚姻みたいだなと不快な想いがよぎったが、今の俺は当に聖なる婚姻なんだと胸を張って言える。俺にとっての主従とは、主も従も一生を、己れを超えた何かに誓うこと。

BGMは、ジェイムス・ブレイクのOvergrown。

サインをした後、音羽が丈の手を取り誓いを述べる。

私達は
夫婦揃ってご主人様の所有物であり
健やかなる時も 病める時も
喜びの時も 悲しみの時も
その命ある限り 共にご主人様に仕え
真心をもって 忠誠を尽くすことを
誓います

俺は音羽に微笑む。

丈は不安そうに俺を見上げていた。俺は丈の頭を撫でて奴の目の前に手を差し出した。丈は椅子を降りて床に跪き、俺の手の甲に口付けた。
音羽は椅子に座ったまま俺の手の甲に口付けた。俺は音羽の額に軽く口付けて応えた。
丈、音羽、俺の物になったからには何も心配は要らないんだからな
2人は頷いた。

契約儀式の後はリラックスした宴会となった。
イタリアンのデリバリーを頼んであり、ダイニングテーブルには色鮮やかな食事が並んだ。
丈は護と直と何やら楽しげに話している。音羽と美沙はいつものギャルのノリでふざけている。
皆の様子を優しい気持ちで眺めながら、大吾を部屋の隅に誘い囁いた。

どうだ、俺の王国は
あの、怖い、いえ、不思議です…
実は前回会った時から大吾とは毎日LINEをして、秘密の遣り取りをしている。
興味無いのかよ
あります…
どの辺が
武士さんの、支配力とか…
お前とはこれから先長い付き合いになるんだよ
そ、そうなりますね、はい…
美沙に早く話せよ
は、はい…


Think

俺は女性に対しては加虐しないと信じていた。
美沙にしても音羽にしても暴力は受け容れないだろう。彼女らと希々果の差は何だろうか。
美沙も音羽も罪悪感が無いところが共通点だ。逡巡はしても罪悪感が無い。
だが希々果は長い間俺を拒んでいた程に道徳心がある。きっとそこに要因があるんだろう。


12/6

流行りの。
なんか違う!笑
俺だけ美形じゃなくってゲイ向けイラストになるのなんなんだよ!😎💦


12/7

プラグDAY。
隔週でプラグ挿れさせて遊ぶつもりだったが仕事にならないので、俺の気ままにランダムに命じることにした。
今朝急に、ケツ洗え、と指示した瞬間の直の厭そうな顔に吹き出してしまったよ。笑
ビンタして叱ったが。
直君、午前中充電が切れるまでよく耐えました。
ご褒美はビンタ。


任せろ。
💪😎🔥


Front Row

大吾は熊のような大男だが表情も話し口調も優しくおっとりしている。いつも笑っているような目元はゆるキャラのようだ。
俺が落としたいタイプの男では無いが、美沙の第一子を作った男だと思うと妙な復讐心に似た支配欲が湧いてくる。
俺が何か言う度に鼻息をスピーと鳴らすのが可笑しい。

大吾から聞き出した奴の秘密の欲望、それはそれをあっさりと俺に話してしまった精神性に根差している。奴は相当に拗ねらせたMだ。俺のS/Domカリスマとフェロモンに圧倒され、股間を硬くして白状せざるを得なかった。
大吾はS女やS男の責めを受けたい訳では無い。ただ見ていたい、と言う特殊マゾなんだ。

見る。することも無く、されることも無く。無視される疎外感や自身の無力感に脳が感じてしまうと言う。
道具に使われることも無い、ただの物。そんな風に自分をイメージすると、我慢汁がチンポから溢れ出す変態なのだ。
武士さんみたいな人に、美沙ちゃんを犯して貰って、それを見たい、覗いてみたい…

俺に打ち明けた秘密とは特殊な物化masochismと寝取られ願望だった。
俺はそもそも托卵アカウントを開設した後に、大量に送られてくるマゾ達からのDMに影響され次第に寝取られマゾ夫への興味が湧き、そこから男を支配する主従の観念が生じたのだ。
大吾に寝取られ願望があることは願ったり叶ったりだ。
だが未だ既に寝取っていることや托卵の事実は告げるタイミングでは無い。

年が明ければ早々美沙は臨月になる。大吾にはなるべく会うようにし、その都度outsideの世界を覗かせる。
奴を必ず俺のsubにする。最前列で“見る”奴隷だ。先ずは俺の子が産まれてくる瞬間を見るんだな。そしていつの日か俺が美沙を抱く様子を涎を垂らして見るがいい。
これで美沙は腹奴の身分に定まる。

人生はジャズだ、思いがけないフレーズが全体の調和を生む。


マゾ共に朗報。
この洗濯バサミがかなり強力で乳首を挟むのに丁度良いらしい。
直には朝晩乳首に洗濯バサミを付けた状態でのジャンプ体操をさせているが、弾みで外れてしまって難儀していた。
この洗濯バサミならちょっとやそっとの刺激では外れないというレビューを得た。


12/8

俺の王国を訪れる者に歓びあれ。

È una festa la vita, viviamola insieme  2

Mood


If The World Was Ending

大吾は俺と美沙の関係を疑っているかも知れないが口には出さない。
俺の王国の光景に混乱し、俺に惹かれ憧れ、畏れている最中だ。疑念や心配よりも、俺に性癖を見抜かれ告白を強制されたことの動揺が大きいようだ。
ひっきりなしに来るLINEも、堰を切った不安の現れだろう。

奴は俺に自分の秘密以外に、美沙がずっと浮気してると思う…、と切なそうに打ち明けた。
俺は美沙が俺に出会う前に1年以上浮気妊活していたことを知っていたが、神妙な顔で大吾の背中をさすった。
たがあいつはお前が大事みたいだぞ?、愛してると聞くよ
ふぁ、愛情も友情も信じられるんです、でも…

でも奔放というか、所詮俺には高嶺の花だから…
お前嫁が誰かとやってるの想像してオナってんだな?
ふぁぁ、そんなことしないです、興奮したら何も出来なくなるんです…
ただの〝物〟と化したいマゾの言うことは興味深い。
じゃあいつ抜くんだよ
ふぁ、限界まで溜まったら、事務的に扱いて抜きます…

大吾と美沙は面白い。
美沙は普段大吾を尻に敷いているが、その実大吾に甘えてるような雰囲気がある。気弱な男が可愛いのだろう。
大吾は母親に支配されており、それ故サブ性が強いことは、姑との仲で苦しむ美沙を見て察しは付いていた。
大吾のマザコンを美沙と俺への依存へとシフトさせなければならない。

JPサックスのIf The World Was Endingが好きだと言う。
俺と美沙ちゃんのテーマ曲って勝手に思ってて…
うまく行かなかった恋人達がそれでも世界の終わりに寄り添い合う、という内容の美しい歌詞だ。

〝運命の相手じゃないかもって分かってる
だけど世界の終わりには側に来て、一緒にいてくれるよな?〟

大吾のような純情な男は好きだ。美沙は心優しく一途に思ってくれる大吾と別れるべきではない。
今美沙は姑から逃れ、里帰り出産を理由に2人は別居中だ。2人が苦境を乗り越えられるように支え、大吾を俺の王国に迎え入れたい。

〝もし空が落ちてきたらぎゅっと抱きしめるよ
さよならなんてする必要ない〟


靴フェラって気分良いんだよな。特にオフィスのデスクの下でやらせるのが最高。


12/9

昨夜は奴隷契約から半年の祝いに、直を連れて極上の寿司屋へ。
直に、正直に感謝を伝えた。
王とは、神とは、最も無力な存在だ。畏敬され、崇拝されていなければただのマヌケでしかない。
subがいて、Domがある。その上でDomのおかげでsubが生きていける。

いずれ王国で指揮を執るのはお前だぞ、直。

旨し。


12/10

Mood


12/11

俺は柴犬タイプ。


✈️


初恋

昨日は仕事を終えてからプリンス龍と待ち合わせてとある場所へ。
詳細は書けないが龍の興味ある事を体験させてやる機会を設けた。
プリンセス晶も呼び2人を初対面させた。
気が強く華やかな晶と知的でクールな龍、双方成人並みに背が高く、揃って立つと見栄えが良く、俺は誇らしい気分になった。

前日グロリアに、明日晶借りるよ、晩飯前には返す、と連絡すると、ご飯も食べさせて来てくれていいよ、タクシーで送ってね、と返答。
ねえ武士、めっちゃ笑ったんだけど晶がt.A.T.u.聴いてる笑
懐かしい、アツいな!笑
どこで知ったんだろ
TikTokとかか?
今の子って面白いね、色んな時代の曲聴いてて

ダリアとの遣り取りも面白かった。
クリスマス近くに逢おうな
嬉しい
俺お前とじゃないとダメなんだ
嘘ばっかり笑
本当だよ、永遠の初恋なんだからさ
初恋といえば龍って一丁前に恋してるのよ
へえ、可愛いな
プラトニックラブって素敵だなって、見てて思う
じゃあ俺ともそうしようよ
出来ないくせに笑

晶が積極的に話しかけるから、2人はすぐに打ち解けた。
イベントを終え、晩飯はしゃぶしゃぶ店にした。
3人で鍋を囲むと気恥ずかしいような幸福感があった。
晶が俺に向かって意地悪く微笑みながら、龍に言う。
ねえ龍君、おじ様の正体知ってる?
ん、どういう意味
おじ様ってヤバーい怖ーい人なんだよ

俺は龍に眴をして、ヤバいんだってよ俺は、と戯ける。
龍君、おじ様のワンちゃん見た?、すっごくいい子なの、大型犬
ハスキーとか、ドーベルマン?
おじ様、今度皆んなで直ちゃんのお散歩しようよ、公園とか行こう
俺は晶に笑顔で睨むと、行こうか、と応えた。
龍君は犬好き?
うん、チワワ飼ってる

龍君は好きな子いるの?
うん、いる
恋バナ聞きたいっ
気まずい
どんな子?
同じクラスの、賢い子
ふーん
晶ちゃんは?
わたしは歳上が好きなの、クラスの子とか興味無いの
俺の方を見ながら気取って応える晶。その生意気な態度も可愛い。
俺は空気を変え、思い切って龍にディープな質問をぶつけた。

君は支配したいか、服従したいか、どっちだ?
龍はきょとんとした顔で俺と晶を見比べる。
どうかな、どういう意味ですか?
人には生まれながらに傾向があるんだ、ドミナント性か、サブミッシブ性か、つまり支配者か、服従者かだよ
難しい質問ですね…、と龍が応えると晶が呆れた顔で肩をすくめる。

暫く考え込んだ後龍は口を開いた。
例えば好きな女の子に対して束縛したい気持ちが強いと思います、それは支配ですか?
自分に自信が無いからする束縛と支配力故の束縛は違うね
僕の事だけ考えさせたい、僕以外見えなくなって欲しいんです
それも自信が無いからなのか支配力故なのかとでは大きく違う

僕は自信が無い人間なんかじゃないです
龍の目が昏く輝く。
さっきおじさんがヤバい怖い人って、…多分僕もヤバい人間だと思います
ほう、どんな風に?
こんな話誰ともしないから変な気分だな…、犯罪者の心理分析の本とか読むのが好きなんです、猟奇犯罪を調べたり、完全犯罪とかを空想するのも好きで

いいね
ハンニバルっていうドラマが好きで
おー、俺も大好きだよ、その歳でかなり良い趣味だね
龍を褒めると晶は少し不満気に、おじ様それわたしも観たいから後でLINEして、と口を挟む。
レクター博士はまさしくドミナントなんだよ、自分の美学で世界を作り上げ、人の心を支配し、獲物を狙い、蒐集する

そう言う意味なら、僕はドミナントでありたいです
初恋の彼女をどうしたい?
蝶の標本みたいにしたいです
いいね
だけど現実には出来ないから…
現実に出来るんだよ、君が望めば

おじさんと晶には、こういう人に言えない話をしていいからな
晶が龍に妖しく微笑みかける。
龍は俺をじっと見つめた。


Mood


直に足指舐めさせたくて仕方無くなってる。
CAさん見逃してくんねえかな。


Icon

健気な崇拝者が俺のイコンを作ってくれたよ。
狂信的な文言はちょっと笑けてしまうから後で修正入るかもだが。
THX😎👍
作: ピウマ


12/14

出張中。直はパーフェクトな働きをする。将来英会話を会得すれば更に良い仕事をするだろう。伸び代がある下僕だ。
重い荷物を運ぶ直の美しい横顔と逞しい太腿を眺めると、ハイクラスな物を嗜好する俺のプライドが擽られる。
直にはボーナスに数え切れないビンタと蹴りと鞭をお見舞いしてやらないとな。


童話『善き従者の旅』

昔々ある所に主人のいない従者がいました。
取り立てて褒めるところのない特徴の無い従者ですが、この者は善き心を持っていました。
主人の幸せを願う心です。
主人に仕え、主人の心の慰めになりたいと思って旅をしていました。
この者の望みはひとつだけ、主人との出会いです。

ああ、わたしがお仕えすべきご主人様はどこにおられるんだろうか…
木枯らしの吹く頃、従者は孤独に彷徨っていました。ですがあまりの空腹に道に倒れ、そのまま動かなくなってしまいました。
道ゆく人々は誰も影の薄いこのような者など、目にもくれません。従者はやがて息絶えて、死んでしまいました。

目が覚めると従者はあの世にいました。
ああ、わたしは死んでしまったのか、ご主人様にめぐり会えずに死んだ、虚しい人生だったな…
死者の国でも従者は善き心を失わずに旅を続けました。
わたしは立派なご主人様にお仕えして、少しでもお役に立ちたい…
しかしながらこの者に運は味方しませんでした。

あの世の旅でも力尽きた従者は、いつしか足が動かなくなりました。そして大きな川の岸辺で、眠るように死んでしまいました。
死者の世界で死ぬと、清らかな想いだけが生者の世界に届くといいます。
この従者の純粋な想いは生者の世界へと送られました。
ああ、まだ見ぬご主人様の心の慰めになりたい…

時は流れ、ある所に従者のいない主人がいました。
立派な身なりの誇り高き主人でしたが、過去に従者に裏切られ、もう従者などいらぬ!、と頑なに心を閉ざしてしまったのでした。
ですがこの者には従者が必要だったのです。身支度や食事の世話をする従者のいない主人は、心虚しく人生を送っていました。

誰もわたしの孤独を分かりやしない…
ある日春風に背中を押され、主人は旅に出ました。
野を越え山を越え、湖の辺で休み、また歩みを進めます。
本来ならば主人は馬車に乗り、従者が馬の手綱を握ってしかるべきです。ですが従者のいない主人は自らの足で旅を続けました。
わたしは何故裏切られたのか…

野宿をして見上げる星空も、宿場町で抱く娼婦も、何もこの者の心を慰めはしませんでした。
旅を続け、主人はやがてこの世の果てに辿り着きました。そこは澄んだ流れの遥かな川でした。
川岸に腰を下ろし、主人は人生を振り返りました。
わたしの何が間違っていたのだろうか…
川は静寂を湛えています。

ふと足下を見やると、小さな青い花が咲いていました。
主人はその花が不思議と気になりじっと見つめました。何故だか主人の目には涙が溢れました。
わたしは愚かだった、わたしは何者にも裏切られていなかった、ただ傲慢だったのだ!
涙がこぼれ青い花が滲みます。
わたしが感謝の心を持っていれば…

この主人を裏切った従者は、主人を敬うこともせず、仕事も嫌々こなし、陰で主人の悪口を言いふらし、主人の館から金目の物を持ち逃げした嘘吐きの盗っ人で、悪しき心の従者でした。
それでもこの主人は己れの慢心を恥じ、自分が真に立派な者であったならば裏切られることはなかった、と悔いたのです。

小さな青い花を見ていると、主人は穏やかな優しい気持ちになりました。
そしてそっとその花を摘み、胸のポケットに挿しました。
主人は顔を上げると、帰ろう、と思いました。心が澄み、自信が湧いてきたのです。
従者を求めよう、善き主人として…!
そう胸に誓い、主人は帰路の旅を歩き出すのでした。


帝王学

帝王学。
胎教。


俺は音羽のファン。


主従とは

先の童話、原案は直だ。
直を飼い始めた頃、お前にとって主従とは何だ、と問い掛けた時、武士さんと出会えないまま死んだとしても、武士さんに会いたい想いがあるんです、武士さんを知らないのに、出会う運命なんです、と直は応えた。
身分に重きを置いていた俺は衝撃を受けた。直にしたら運命が第一なんだな。

俺は主従はどうしようもなく身分を自覚してしまっている主と従のobsessionが根幹にあり、その上でDomのカリスマや支配力、subの忠誠心や従順な性質が重要になると考える。
だが直の言うように運命(愛)を感じなければ成り立たない。
打算や妥協だらけの人間関係の中で、ずっとシビアでストイックであろうとするのが主従だ。
主従とは最もロマンティックでプラトニックな愛の形だ。


王国に憧れ王国を讃美する者達を祝福する。 王国の栄えを祈る者達に幸いあれ。