西成・釜ヶ崎芸術大学に行った話〜大阪関西国際芸術祭(1)
もう二ヶ月も前になるのですが、「Study:大阪関西国際芸術祭2022」の展示「釜ヶ崎芸術大学」を観に行ってきた感想です。
せっかくたくさん写真を撮ってきたのに、全然まとめられてなくて今頃に…(^_^;)
釜ヶ崎芸術大学とは?
なぜ行こうと思ったのか?
出会いはNHKのニュースで見た「からくり人形」でした。
こんなの。
ビールの缶で出来た、ちょっとダラシない顔の「からくり人形」が、ビールをエンドレスで飲み続けてます。ビール缶で出来てるくせに!
なんかこれが…実にイイ表情をしてる(笑)
全然詳しくはないものの、私、からくり人形好きな方だと思うんですよね。(例えばムットーニもからくり人形だと思ってる)
なので、見た瞬間、なにこれオモロ!!となり、それも大阪の素人の「おっちゃん」が作ったといういうストーリーにも惹かれました。
東京にも色々面白い人やイベントがあるとは思うんですが、ありすぎるせいなのか、ローカルニュースへの目配りのなさはおそらく東京外の方には想像もつかないほど弱いと思います。
住んでいても身近な「街の人」の発信をあまり見かけない。
「隣の人はなにする人ぞ」
それが都会の良さなのかもしれないけど…。
良くも悪くも気取った?洗練した?「カタチ」にならないと話題にならないものが多い気がします。
そういうこともあって、なにやらローカル感満載のこの企画が気になって検索したところ、詳報が同じくNHKにありました。
(見たのがこの記事だったかはちょっと怪しいのですが)
映像版はこちら
ここで、「釜ヶ崎芸術大学」が何なのか、アートの発信地としてだけでない、職を失うなど生きることが困難な方への「居場所づくり」とそれを支える芸術活動への取り組みが解説されています。
このとき、私は一年にわたって抑うつ感に苛まれていたのですが(今も)これを見たときは「なんか元気出そう」と思いました。
よく分かんないけど、つまらないエゴを吹き飛ばしてくれそうな、アートなるカオスが待っておる…気がする。
私も絵を描いてたんですが、メンタルの状態が酷くなってからは、絵を描くこと自体が辛くなってしまい、展覧会にもしばらくご無沙汰でした。
自分が作り上げた歪んだ認知も嫌いだし、そうなるまで放置していた病気への対応も含めて、自分が、他人が憎い、みたいな。
なにかいい出会いになるのではないか、そんな期待を胸に大阪へ飛んだのでありました。
つづく