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Lächeln 2022年4月号~デザイン思考にみる水泳指導~

最近、アート思考、デザイン思考という言葉を目にします。
多くの人が想像するアートは美術、図工、デザインという言葉は、服や車、おしゃれなものをイメージされるでしょう。
実際には「design(デザイン)」という言葉には、「考案する」「計画する」「~の目的で作る」という意味があります。つまり、デザイン思考『ものの本質、相手が欲しているものを捉え、解決すること考え方』です。今小中学校で探求学習が行われていますが、この探求学習こそ、デザイン思考に基づく学習です。早速、本題のデザイン思考の手順を水泳指導に例え、話します。
① 観察する
初めてのプール、すぐに潜ったり、顔を浸けることはできません。
どうして、顔を浸けることができないの?口、鼻、目、どこまでだったら、顔を浸けられるか、観察します。
② 「なぜ」を探す
「なぜそうなのか」「~だからではないか」「だとしたら、~ということではないか」を探すため、なぜ、鼻に水を浸けるのが嫌なの?ツーンと鼻が痛くなるから、鼻に水を浸けるのは無理。どうして、ツーンとするのか、その解決策を探ります。
③ 情報を整理する
口まではできる、鼻に水が入るとツーンとする。どうしたら、ツーンとしないのだろう??
一回、鼻をつまんで鼻まで水につけてみようか。あれ?!ツーンとしない。そうです、鼻をつまめば、鼻に水が入ってこない。
④ 実際にやってみる(行動する)
鼻まで潜っても、ツーンとしない方法、鼻から息を出すと、ツーンとしない。鼻から息を出す。口をつむんで、鼻から息を出す。
⑤ 結果をもらう(やってみた感想を聞く)
鼻から息がでているかな。鼻を入れた時、自らブクブクしているかを確認します。最後に鼻がツーンとした?と子供たちに確認します。
毎回、そして瞬時に代わる代わる、探求していく水泳指導、とても面白いです。すぐ目の前で子供たちの反応も見ることができ、次はこれをやってみよう!と探求心をくすぐられます。







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