フライヤー・デザイン クラブとライブと私
グラフィック・デザインをやってみたい!Macintoshが欲しい!と思ったきっかけは90年代UKクラブ・ジャズ・シーンに現れたグラフィック・デザイナー「SWIFTY」のフライヤー・デザインでした。
SKAバンドTHE GHOST SYNDICATEを始めた頃(1988年結成)はMacintoshの存在すらしらずオール手描きでライブのチラシ(まだフライヤーと言う言葉もなかった)を作っていました。92年にクラブDJを始めるとインスタントレタリングを使い始め、夜中のコンビニにで拡大・縮小コピーをして切って貼って版下を作っていました。この頃からチラシではなくフライヤーと呼ぶようになります。95〜6年頃ついに憧れのMacintosh(Power Mac6100/66)を入手し本格的にグラフィック・デザインを始め、お堅いDTP仕事もやるようになっていきます。
しかし、自分にとってグラフィック・デザイン=フライヤーと言っても過言ではないのです。
そして、昨年は久しぶりに音楽系フライヤー(ポスター)を多くデザインする年になりました。
THE GHOST SYNDICATE 30周年記念
我がバンドの30周年記念ライブのポスターとフライヤーを制作。デジタルで文字組みをして、それをプリントアウトし拡大・縮小コピーをしてスキャニングという無駄?と思えるようなデジタル・アナログミックスで制作し、最後にPhotoshopでヴィンテージ加工したのをB2ポスターに。A6フライヤーは情報が小さくなるので読みやすいようにヴィンテージ加工はなし。
HOT ROCKIN' UNION sendai Vol.1
20代からお世話になっている美容室の先輩の30周年イベントのポスター制作。これはヴィンテージ加工というより汚れ加工という領域に。制作時間が少なく確認事項も多かったのでアナログ加工はせず全てPhotoshopで。
DACHAMBO
CAFE GATIで個展を開催したことでオーナーSくんと意気投合。GATIのイベントのフライヤー制作をすることに。まずはサイケデリックジャムバンドDACHAMBO。これはインフォとロゴ以外は全て手描き。ベタ塗りだけPhotoshopでも良かったけど、あえてのベタも手塗りで。久しぶりで腱鞘炎になるかと思いました(笑)
SOUL DELIVERY
韓国のインスト・ジャズ・ファンク・バンドSOUL DELIVERYのフライヤー。これはBLUE NOTE黄金期のジャケットをデザインしたリード・マイルスへの猟奇的な愛で制作(笑)メンバーの写真を大胆にぶった切り、文字はコピー機の拡大・縮小の繰り返しで偶然できたブレで当時の写植機のようなエッジの甘さを表現。よく見ないと分からないけど、実はフルデジタルと比べると一目瞭然の柔らかさなのよ。
UNDER THE DOGS
椎名純平が率いるUNDER THE DOGSのフライヤー。アーティスト写真ありきのデザインなの苦労するかと思いきや下書き無しのゼロから半日でフィニッシュ。基本的に自分のデザインはガチガチに整理整頓と言うか揃える癖があるのですが、縄文ポップアートを描き始めて良い意味で揃えなくなった。これもその揃えつつ揃えなくなったのが自然とできたデザイン。
Complians
佐藤タイジとKen KenのユニットCompliansのフライヤー。二人の演奏をYouTubeで見まくり構想を練るも中々良いアイデアが出ず。しかし、偶然見かけた昭和某番組のバックの絵をサンプリングすることで、自分が感じた二人らしさをデザイン。支給されたアーティスト写真を切り抜いたので、マネージメントからNGが出るかも?と思いましたが快くOKをいただきました、ありがとうございました。
この人が描いた墨絵展
これは音楽系ではないですがとても大切なデザイン。何もデザインをしてないのではないか?と思われるぐらいドシンプルさですがこれで良いのです。「何も足さない、何も引かない」簡単な様で一番難しい。
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