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いぶし銀からSNSまで~教職員組合を語ろう~

いつもと違う、夏だから…。

全国の学校が夏休みに入りました。
本来ならば、たくさんの教育研究集会が行われる時期ですが、代替オンライン開催が目白押しの夏です。

「毎年夏に会っていたあの人はどうしてるかな?」
―――そんなふうに思いながら、それぞれの持ち場で束の間の休息をする、そんな今年の夏ではないでしょうか。

教職員組合運動も同じような状況で、依然として逢いたくても集えない状況は続いていて、まだしばらくは続きそうな感じがします。

「コロナ時代」の教職員組合運動ってなんだろう

教職員組合運動の歴史の中で、大きな節目を創っていたのは「会う」ということではないでしょうか。
会議に集まり、語り合ってうまれる名言や、
願いを束ねた要求をもとに交渉するとか、
その願いを語り合う集い合いとか、
やはり、人々が実際に「集まる」ということが、教職員組合運動の根幹にあったように思います。

zoomに代表されるオンライン会議は、教職員組合運動にも広く取り入れられています。
これまでは集えなかった遠くの集まりに参加できるようになったとも考えられます。
そう考えれば、教職員組合に集う機会は豊かになったとも考えられます。
逆境を逆手にとっていくことは、できるのです。

ある教職員組合の集まりで1学期の学校づくりを振り返る語り合いが行われました。
コロナ禍の現実的な対応に迫られ続けた1学期、「ほかの先生がどんな想いで過ごしてきたのかもわからなかった」という声があり、交流をしていく中で、「授業の進度と子どもたちの疲れのバランスの中でずっと悩んでいた」というある先生の言葉に大きな共感が広がったといいます。

複雑に困難な課題が立ちはだかりつづける中で、語り合うことの大切さに改めて気づかされるエピソードです。

教職員組合運動はじゃんけんだ!

そうはいっても、こうして感じる「大切さ」に代表される意義は、なかなか伝わりにくいところがあります。
教職員組合運動は、コロナ禍の中で大きな役割を発揮してきました。
「あなたに届け!教職員組合のコト!」参照)

それにもかかわらず、なかなか教職員組合の存在感をアピールするということは、これまで行われてきませんでした。

職場などで「あなたに仲間になってほしい」と組合加入を呼びかける際には、その語る人の経験に基づくところが強くあります。
大ベテランの先生が、組合にまだ入っていない先生に次のようなたとえ話をしてくれたそうです。

教職員組合運動は、じゃんけんなんだ。
道教委は「パー」、先生方は「グー」だ。そして、組合は「チョキ」なんだ。
道教委の施策は上から来るから、先生方は何もできなくて「負け」てしまう。
でも、教職員組合があれば「勝つ」ことができる。
たとえ勝てなくても、先生方も入れば(三つ巴で)「あいこ」だ!

『仲間』を増やしていくために

コロナ禍が続く中の教職員組合運動は、「じゃんけん」のような〝いぶし銀〟の語りからTwiiterやFacebookのような現代的な発信まで様々です。
何より、教職員組合に集う仲間が元気を出し合えることを大切にしていきたいものです。

教職員組合の中で、まわりで、そして初めて知るみなさんが「組合っていいな」と思わさるような取り組みを、この夏も、そして秋に向かって進めましょう!

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